赤プリ跡地「東京ガーデンテラス紀尾井町」は都会のオアシス

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赤プリ跡地「東京ガーデンテラス紀尾井町」は都会のオアシス

赤プリ跡地「東京ガーデンテラス紀尾井町」は都会のオアシス

更新日:2016/08/30 18:08

田中 佐代子のプロフィール写真 田中 佐代子

旧赤坂プリンス(グランドプリンスホテル赤坂)跡地に、「東京ガーデンテラス紀尾井町」が2016年7月にグランドオープンしました。
ホテル・商業施設・住居などが連なる複合市街施設ですが、特に話題なのが、赤坂プリンスの旧館をそのまま残した「赤坂プリンス クラシックハウス」。更には、緑豊かなランドスケープ。
恵まれた自然環境と歴史的環境を生かした造りは、都会に暮らす人々のオアシス的存在になっています。

生まれ変わった「赤プリ」

生まれ変わった「赤プリ」

写真:田中 佐代子

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2011年、56年の歴史に幕を閉じた「赤坂プリンスホテル」。バブル時代はトレンディスポットとしても注目され、芸能人やスポーツ選手の結婚披露宴会場としても使用された事で、華やかなホテルとして人気がありました。

しかし、老朽化による競争力低下、保有資産の活用再検討の必要性を理由に取り壊しが決定。営業終了後に、東日本大震災避難所として使われていたのも話題になりましたね。あの丹下健三作のスタイリッシュな建物が、徐々に縮んでいく「テコレップシステム」法で取り壊される姿も印象的でした。

そんな考え深いこの場所に、5年の歳月を経て新たに誕生したのが「東京ガーデンテラス紀尾井町」です。地上36階・地下2階建てのオフィス・ホテル・商業施設・カンファレンスを備えた「紀尾井タワー」。地上21階・地下2階の135戸の賃貸住宅の「紀尾井レジデンス」。東京都指定有形文化財である旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を保存しつつ、新たな機能を加えた「赤坂プリンス クラシックハウス」の3つの建物から成る複合施設です。

更には広い敷地には、自然もたっぷりと取り入れたスタイルになっていて、緑豊かな庭は、訪れる人の憩いの場にもなっています。

単なる複合施設にあらず。

単なる複合施設にあらず。

写真:田中 佐代子

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「東京ガーデンテラス紀尾井町」では、シンボルロードである紀尾井町通りの緑化と風格ある町並みの形成を図ることが、1つの目標となっています。バスやタクシーなど交通機関の乗降スペースを地下に配置。そうする事で敷地内の緑化率を約45%確保し、隣接する清水谷公園の緑と相まって、都心でも屈指の緑地となっています。

この貴重な敷地は、エコロジカル・ネットワーク(生態回廊)の形成に貢献する街づくりを目指していて、清水谷公園へ抜ける道には、特に豊かな自然があります。滝や小川などの水辺空間も造られ、ビオトープ(生物生息空間)の整備も進められています。

自然と一体化したパブリックアートが面白い。

自然と一体化したパブリックアートが面白い。

写真:田中 佐代子

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“時×人×緑〜紀尾井町の時と人と緑をつなぐ〜”のアートコンセプトを基に、敷地内や建物内の9か所にパブリックアートが展示されています。一際目を引くのが、「赤坂プリンス クラシックハウス」前の「水の広場」に設置された、大空を仰ぐ白い大きな鹿の彫刻。名和晃平氏による高さ6mもの大きさの《White Deer》。

鹿は古くから神の使いとして重宝され、親しまれてきましたが、さながらこの鹿は、東京と言う大都会に迷い込み、我々に様々なメッセージを届けに来たと言ったところでしょうか。

また、紀尾井タワーの入口にある華やかな作品が、大巻伸嗣氏による《Echoes Infinity〜Immortal Flowers〜》というもの。日本の伝統的な文様の花柄に蝶が舞うダイナミックなモニュメントは、江戸時代から続く由緒ある街、紀尾井町のシンボルとなるに違いありません。

美しく再現された、赤プリ旧館。

美しく再現された、赤プリ旧館。

写真:田中 佐代子

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かつて多くのお客様に愛された、「旧赤坂プリンス(グランドプリンスホテル赤坂)旧館」。尖塔アーチが特徴的な美しいチューダー様式の洋館は、1930年に旧宮内省内匠寮の工務課長として活躍した北村耕造と、技師の権藤要吉らの設計により建設された旧朝鮮王室の邸宅で、2011年には東京都指定有形文化財に指定されました。

当初、「貴重な文化財を保存して、建て替え計画のシンボルにしたい」という考えを基に、保存が決まったこの建物は、他の施設の建設の邪魔にならないよう、敷地内で移動して残す“曳き家工事”という方法がとられたのも有名な話。

そして建設当時の詳細な資料などを基に照明器具や外壁などの主要部分を当時の状態に復元。嘗ての気品と優雅さを残しつつ、現代の多様なニーズに対応できるようレストラン、カフェ、バー、結婚式会場として利用できる「赤坂プリンス クラシックハウス」に生まれ変わりました。

クラシックハウスで優雅にアフターヌーンティー。

クラシックハウスで優雅にアフターヌーンティー。

写真:田中 佐代子

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「赤坂プリンス クラシックハウス」の1階にある「ラ メゾン キオイ(La Maison Kioi)」は、ドレスコードなどは設けない気軽に利用できるカジュアルフレンチレストラン。旧赤坂プリンス旧館の大食堂を利用したクラシックなインドア席と、新たに開放的なテラス席が設けられ、天気のいい日は是非そのテラス席を利用したいものです。建物の周囲にはバラ園があるので、春と秋にはその香りも楽しめます。

ランチやディナーはもちろんですが、カフェタイムに、スイーツと共にお茶するのも楽しい。特にお勧めなのがアフターヌーンティー。サンドイッチ、スコーン、プチスイーツと並んだセットは、見た目にも美しいですが、味もさすがと頷けます。

もちろん、最高級のホテルライフも。

紀尾井町タワーの、30〜36階部分がホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」。高層階ならではの素晴らしい眺望が楽しめる、機能性と快適性を追求した250の客室を誇ります。

しかもプリンスホテルの既存ブランド「ザ・プリンス」「グランドプリンスホテル」「プリンスホテル」のいずれにも属さない、プリンスホテル内でも最上級ホテルとして位置付けられています。

スターウッドホテル&リゾート ワールドワイドと提携し、最高級カテゴリー「ラグジュアリーコレクション」にも加盟していて、そのおもてなしにも注目がされています。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/13 訪問

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