写真：Saito Junso
地図を見る養老鉄道は三重県「桑名駅」から岐阜県「揖斐駅」までを結ぶ路線距離57.5kmのローカル線です。岐阜県と三重県を結ぶ唯一の路線であり、養老山脈のふもとを走るこの列車はのんびりと各駅列車の旅ができる魅力あふれる鉄道です。
目的を持たずに途中下車の旅を楽しむのもいいし、沿線にある観光地を訪れたり、名産に舌鼓を打ったりしても魅力的な旅になるでしょう。そして何よりも自然の中をゆっくり走る養老鉄道のように、のんびりとローカル鉄道の旅ができるのが一番の魅力ですね。
写真：Saito Junso
地図を見る三重県の桑名駅から乗車して四つ目の駅で下車してみましょう。ここは有名な「多度大社」が最寄りの「多度駅」です。
多度大社は天津彦根命を主祭神とし、また参拝のための街道沿いにあることから伊勢神宮との関わりが強いとされています。そのため「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と言われるほど古くから多く人が参拝していました。
また多度大社は「上げ馬神事」が行われる場所としても有名です。毎年5月4日、5日には花笠武者姿をした若者が、境内にある2mほどの絶壁を登りその年の豊凶を占います。その他にも「ちょうちん祭り」や「流鏑馬祭」などの祭事も行われています。
お祭りの時期以外はとても静かな神社なので、のんびりと気の向くままに散策してみたいですね。
写真：Saito Junso
地図を見る養老線の「養老駅」からは、日本の滝百選にも選ばれた「養老の滝」がある養老公園へ行くことができます。養老公園には、養老天命反転地や岐阜県こどもの国、養老パターゴルフにキャンプ場と様々な施設があります。
中でも必見はやはり養老の滝です。高さ30ｍ幅4ｍとその優麗な姿は美しく、岩に打ち付けられる滝の水は清冽に流れていきます。養老公園駐車場からでも徒歩30分とやや歩く必要はありますが、美しい滝は一見の価値はあります。
写真：Saito Junso
地図を見る三重県の桑名駅と岐阜県の揖斐駅の間を行き来するには、途中岐阜の大垣駅で乗り換えます。そしてこの大垣には是非お勧めしたい美味しい名産があります。
それは「水まんじゅう」。大垣市は全国でも有数の地下水が豊富な場所で、水の街と呼ばれています。その水を使って生み出されたのが見た目も涼しげな水まんじゅうです。
5月から9月頃に発売され、アクのない餡を葛で包み、冷やし固めて水ごと食べる水まんじゅうは見た目、食感ともに涼しさ満点です。大垣駅付近に水まんじゅうを扱う老舗が幾つかあるので、養老線に乗ったら是非この夏の風物詩は食べておきたいですね。
写真：Saito Junso
地図を見る養老鉄道には今回ご紹介した以外でも様々な楽しみ方があります。
例えば薬膳列車。玄米や四季折々の食材を使って、食べて乗って元気になれると言う特別列車です。車窓から眺める田園風景や、自然の景色を楽しみながら列車旅ができます。事前予約が必要となりますが、養老線一日乗車券が付いた丸一日遊べるお得なプランです。
また「養老鉄道サイクルトレイン」として、自転車を車内に持ち込める列車も運行しています。自転車愛好家の方はもちろん、養老線周辺の観光、自然を自分のペースで楽しむことができます。
また一日乗車券も主要駅で販売されているので、購入すれば気兼ねなく何度も列車に乗り降りできるのでお得に利用したいですね。
自然の中をのんびり走るローカル線養老鉄道はいかがでしたか。養老鉄道は途中下車をしながらのんびりと楽しみたい路線です。鉄道だけでなく観光名所や名産も沿線に色々あるので、気の赴くままに列車に乗るのがお勧めです。色々な楽しみ方ができるのも魅力ですね。
名古屋からもアクセスが良いので、是非一度この魅力あるローカル線へ乗りに出掛けて見ませんか。
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(2024/4/18更新)
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