注目のベトナムのビーチリゾート「ダナン」は市の中心部を「ハン川」が流れ、左側のダナン市街地と右側のビーチエリア(写真)の2つの地区に分かれています。ハン川にはこの2つの地区を結ぶ5つの橋が架けられ、ベトナム最大の吊橋やベトナム初の回転式可動橋など、個性的で美しい橋がダナンの名物となっています。
この5つの橋の中で特に人気なのが2013年3月に開通した「ロン橋」、通称「ドラゴンブリッジ」(写真中央)です。全長666m、幅37.5メートル、全6車線という巨大な橋は全体が龍の形をしており、「世界最長の鋼鉄製ドラゴン」としてギネスブックにも登録されるなどダナンのシンボル的な存在となっています。
15000個ものLEDライトが使用される橋は、夜になるとカラフルにライトアップされ、鋼鉄のドラゴンが黄色、緑、ピンク、青と変化する様子はダナンの美しい夜景に溶け込み観る者の目を楽しませてくれます。しかしこのドラゴンブリッジが人気を博している理由はこれだけではありません。なんと週末(土・日)と祝日の夜に炎を噴く驚きの橋なんです!橋が炎を噴くなんてにわかに信じがたいのですが、この橋は本当に炎を噴くのです!
ショーの始まりは20時45分〜21時頃ですが、20時前後になると人々が集まり始め、特にドラゴンが炎を噴く様子が間近で見られる橋の上や階段付近はまるでラッシュのような人だかりに。見物客は観光客よりもむしろバイクに乗ってやってくる地元の人のほうがずっと多く、地元の人々のとって「週末の一大イベント」の様な存在になっています。
炎を噴くドラゴンの頭は川の右側(ビーチ側)にあり、ショーの前後は橋が通行止めになってしまうため、場所を確保したい方は少し早めにスタンバイした方が良いかもしれません。ショーといっても見学は自由、料金もかからず好きな場所で観ることができるのですが、イスはないので気になる方はレジャーシートのご持参を。
開始時刻が近くなるにつれ人々の期待度も高まり辺りは熱気に包まれます。そして「ゴゴゴ〜ッ」という機械音と共に口が光りはじめ、ついにドラゴンが炎を噴き出します!ドラゴンが「ボワ〜ッ!!」と火を噴く度に人々の歓声があがり見物客は大喜び。30メートル以上離れた場所から見ていてもその熱気が伝わるくらい大迫力の炎のショーです。
ドラゴンが噴くのは炎だけではありません。なんと炎のショーの後にドラゴンが勢いよく噴き出すのは大量の水!橋も道路も水浸しになるほど大量の水のカーテンに襲われた人々は逃げ惑いながらも大興奮。敢えて水しぶきを浴びたいという方は濡れるのを覚悟でぜひ橋の上で見学してみてくださいね。ただし雨がっぱを用意するか、スマホやカメラなどの電子機器の水濡れには十分ご注意を。
約15分間のド迫力のショーの後は橋の通行止めも解除され人々が一斉に帰路につきますが、お時間があればぜひ立ち寄っていただきたいのがドラゴンブリッジから歩いてすぐの「DHCマリーナ」です。DHCマリーナは2015年に誕生したばかりの観光名所で、南京錠を欄干に掛けて恋人同士の愛を誓いあう「愛の桟橋」と口から水を吐く「鯉の登龍像(Ca Chep Hoa Rong)」が見どころ。
中でもおすすめはどこから見てもシンガポールのマーライオンそっくりな「鯉の登龍像」。マーライオン同様口から水を吐き出す像は18時〜23時までライトアップされているので、話のネタとして対岸に見えるダナン市内の美しい夜景鑑賞と併せ、ぜひ夜に訪れてみてはいかがでしょうか?
ギネスブックにも登録されるダナンの「ドラゴンブリッジ」はいかがでしたか?近年人気のベトナム・ダナンですが、実はまだ観光地としては開発途中のため、観光スポットが少ないのも事実です。なので、もし炎のショーが開催される週末にダナンに滞在するなら、この「ドラゴンブリッジ」のショーは絶対に外せません!ハートの目をしたオチャメな炎と水を噴く大迫力の「ダナンのドラゴン」をぜひ間近でご覧になられてみてはいかがでしょうか?
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