城塞観光だけでは終われない!カルカソンヌを楽しみつくすポイント

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城塞観光だけでは終われない!カルカソンヌを楽しみつくすポイント

城塞観光だけでは終われない!カルカソンヌを楽しみつくすポイント

更新日:2016/09/01 17:39

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

フランス南西部のカルカソンヌには、見るものを圧倒する、ヨーロッパ最大の城塞が残ります。フランスではモン・サン・ミシェルに次ぐ人気観光地!城塞内の観光がメインではありますが、城外の下町地区も中世の街並みが残り、味わいがあります。さらに、1泊すれば評判の夜景も見られます。文字通り、端から端までカルカソンヌを楽しんでみませんか?

駅前を流れるミディ運河は世界遺産

駅前を流れるミディ運河は世界遺産

写真:小谷 雅緒

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公共交通でカルカソンヌ(Carcassonne)を目指す場合、国鉄利用となります。人口5万人足らずの小さな町カルカソンヌですが、そこはフランス有数の観光地、駅は意外に近代的で立派です。

駅を出ると目の前がミディ運河(Canal du Midi)で、遊覧船乗り場があります。世界遺産のミディ運河は、大西洋に注ぐガロンヌ川があり、地域最大の町であるトゥールーズと、地中海の港町セートの間240kmを結びます。完成は17世紀、主にはワインの交易で大活躍しましたが、19世紀に鉄道が開通すると、徐々に役目を終えていきます。

現在のミディ運河は、地元民の憩いの場やクルーズで利用されています。運河沿いに延々に続く並木は、実は人工的に整備されたもの。動力を持たない当時の船舶を人や馬が引くために、運河の両側に道がつくられ、日差しを遮るために45,000本ものプラタナスや糸杉が植えられているのです。

駅前を外れると、ミディ運河の周辺はふつうの住宅街ですが、昔に思いを馳せながら、のんびりクルーズも悪くないですね。船は高低差のある運河を水門によってコントロールしながら、のんびり進んでいきます。

下町地区バスティード・サン・ルイをぶらぶらする

下町地区バスティード・サン・ルイをぶらぶらする

写真:小谷 雅緒

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カルカソンヌに到着したら、何はともあれ城塞都市「シテ」の観光となるでしょう。さて、シテまでどうやって行くか。

荷物もなく、健脚派には徒歩で行くことをおススメします。駅からシテまでは2Km強の道のりですが、城外の下町地区バスティード・サン・ルイ(Bastide St-Louis)をぶらぶら散策は、なかなか楽しいものです。実はこの下町地区もシテ同様、13世紀に整備されたもので、広範囲にわたり中世の街並みが残っております。

駅前から伸びるクレマンソー通り(Rue G.Clemenceau)は商店街の雰囲気。土産物メインの店はほとんどなく、地元の人たちでにぎわっています。写真はカルノ広場(Place Carnot)。レストランやカフェが立ち並ぶエリアで、緑豊かでオシャレな雰囲気。ここでは火・木・土曜日の朝市も立ちます。(ちなみに、常設の市場も近くにあります。)

曲がりくねった道もないので、曲がり角を数えて入れば、最短距離でシテにたどり着くはず。途中、観光案内所に立ち寄っても良いでしょう。

バスでシテを目指す場合は、途中で乗り換えとなります。シテあるいはシテ周辺のホテルを目指す場合、荷物を考慮するとタクシー移動が現実的です。特に、シテ内はタクシーすら入場制限があるため、事前にホテルに確認しましょう。

駅前にも数軒のホテルがあります。

シテが見えた!思わず立ち尽くすその光景

シテが見えた!思わず立ち尽くすその光景

写真:小谷 雅緒

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シテと下町はオード川(Aude)を挟んで立地しています。徒歩で行くと旧橋ポン・ヴィユー(Pont Vieuex)を渡り、残り徒歩10分程度で城門にたどり着けます。

川が近づき、辺りが開けると、目の前に城塞の立派な姿が!どこぞのテーマパークかと疑うほど、あまりにもリアルで、度肝を抜かれるとはまさにこのこと!このシテの全景は朝に、昼に、そしてライトアップが美しい夜に、いつ見てもワクワクします。実は写真は夜の9時過ぎ!夏にカルカソンヌに行くと、日が落ちるのが遅いので、夜景を見るなら宿泊マストです。

さあ、期待に胸膨らませ、城門を目指します。要所要所に道案内がありますので、迷う心配はありません。坂を上るまでの街並みは一般住宅で、観光地的な商店も多くなく、静かな雰囲気ですてきです。

そう、ここまでは静かです。城門は2つあり、各々好きなルートで目指します。城門まで来ると「世界遺産」「大観光地」を実感します。人・人・人の大混雑です!

長蛇の列のコンタル城に入場する(汗)

長蛇の列のコンタル城に入場する(汗)

写真:小谷 雅緒

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駅前からシテまで散策して、にぎやかな部分もあったけれど、思ったほど観光地の感じではなかったはずです。それがまあ、良くも悪くもシテ内では別世界です。カラフルなお土産物屋、レストラン、カフェ・・・。建物の多くが商店です。民家かな?と思えば民宿だったりします。

シテ最大の見どころは中世のままのコンタル城(Chateau Comtal)です。夏季繁忙期でも入場開始は10時からなので、朝いちばんが最もチケット売り場で並ぶかもしれません。なにせ年間200万人の入場者があるわけですから、並ぶのもわかります。そして、入場券にはさまざまな種類があるためか、チケット売り場の対応に時間がかかっています。

しかし、内部が広いためか、入場してみると、さほど見学しにくいほどの混雑ではありません。本稿では城の歴史については割愛しますが、難しいことは置いて、城壁を自由に歩けることが楽しいです。シテ内やカルカソンヌ全体を見渡せ、写真を撮りたくなるポイントが多くあります。

名物カスレを食べよう!

名物カスレを食べよう!

写真:小谷 雅緒

フランス南西部の郷土料理といえばカスレ(Cassoulet)!カルカソンヌのカスレも定評があります。実際には町ごとに大きな違いはあまりなく特徴は白インゲン豆、カモまたはガチョウのコンフィ、ソーセージなどを土鍋で煮込んだもの。カモやガチョウはフォアグラ生産が盛んな南西部の名産ですし、トゥールーズのソーセージも知られています。

煮込み料理ですが、季節を問わず、たいていのレストランやホテルで見つかるはずです。オーブンで表面を焼き付けるように煮込むため、提供までに時間がかかることと、豆がぎっしりのとんでもないボリュームで供されることを意識しましょう。

なので、もし2人以上であれば、時間稼ぎのために前菜を頼み、メインのカスレはシェアが無難です。いや、とてもおいしいのですよ。しかし、腹にたまる・・・。それに土鍋なので、なかなか冷めないし、猫舌の人は苦労するかも。

シテの「動」と下町の「静」を両方楽しもう

カルカソンヌ駅に降り立ち、目の前が運河と公園。晴れた日であれば、キラキラまぶしい光景です。これがフランス第2位の観光地と思えない、のんびりムードが漂います。実は、下町地区の多くの商店では、長い昼休みがあります。つまり、この間、飲食店以外はクローズ。なので、到着時間によっては、ひときわ静かに感じられるかもしれません。

世界遺産の城塞都市「シテ」は、フランス人にとっても「死ぬまでに絶対見たい」景色ですが、行けば案外、下町の独特の雰囲気にも感心することでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/11−2015/08/12 訪問

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