写真:いしい ひい
地図を見るシアトルから北に向かい、国道2号線(US-2)に合流するところが、カスケードループ(Cascade Loop)のスタート地点。ループを反時計回りに進んでいくと、まずはレブンワース(Leavenworth)に到着します。
標高2500mを越える山々に囲まれたレブンワースは、ドイツ・バイエルン地方を模した街並みが広がり、まるでおとぎ話の国から抜け出たような雰囲気!民族衣装をまとった人やカラフルな看板を見ているだけで、心がウキウキしてきます。
カフェやベーカリーに立ち寄ったり、くるみ割り人形などかわいらしい民芸品のお店などをのぞきながら、街歩きを楽しみましょう。
ランチは是非、カジュアルな食堂ミュンヘンハウス(Munchen Haus)で!焼きたてソーセージに、ザワークラフトやオニオンなどのトッピングをたっぷりのせて頂きましょう。ドイツビールも美味しいです。
ダウンタウンのすぐそばにはウエナチー川に沿ったトレイルがあり、野鳥を観察しながらのんびりと歩くのがおススメ。まさに大自然の懐に抱かれた村という風情で、ほっこりできます。
レブンワースでは年間を通して観光客が楽しめるイベントが開催されています。秋のビール祭りやクリスマス・シーズンのロマンチックなライトアップなど、いつ訪れても美しく輝いています!
写真:いしい ひい
地図を見る雄大なコロンビア川に沿ってカスケードループをさらに進んでいくと、青く澄んだシェラン湖(Lake Chelan)に到着。南北に長く伸びた湖には27の氷河と57の川が流れ込み、最大水深は450m、全米でも第三位の深さです。
この美しい湖を擁する町シェランは、晴天の日が年間平均300日もあり、ワシントン州中部を代表するリゾート地。湖畔のロッジに宿泊して、日光浴や釣り、ウオータースポーツを楽しむのが定番です。
周辺はリンゴなどフルーツの産地、有名なワイナリーもあります。おススメはシェラン産アップルサイダー、Washington Gold Cider。世界一うまい!と自慢のリンゴで作ったサイダーはアルコール度数5.5%、すっきりした味わいですよ。
写真:いしい ひい
地図を見るシェラン湖からカスケードループをさらに走ること1時間あまり、牧歌的な風景の中から突如、まるで西部劇のひとコマのような風景が目に入ってきます。
それがウィンスロップ(Winthrop)という町。1972年のハイウエイ(WA-20)開通に伴い、たくさんの観光客に立ち寄ってもらおうと、ダウンタウンを西部劇風の町並みに造り直したのです。さすがアメリカ、豪快な決断!
現役の銀行や事務所まで西部劇の世界そのもので、さらにカフェでは乗馬用の鞍がついた椅子があったりと、細かい演出にも余念がありません。
いろんなお店をのぞくのも楽しいですよ。ビール好きならOld Schoolhouse Brewery、スイーツ好きならSheri’s Sweet Shoppeがおススメ!ワイルドウエストの雰囲気の中で、しばしおくつろぎください。
写真:いしい ひい
地図を見るウィンスロップのダウンタウンを抜けWA-20をさらに走っていくと、壮大なスケールの自然の中へと入ります。
ノースカスケード国立公園は、まさにカスケードループのハイライト!山道を上ったところにあるワシントン峠展望台(Washington Pass Overlook)は、夏でも氷河が残るカスケード連山のパノラミックな風景を見渡す絶景ポイントです。
さらに進んでいくと、美しい湖が目に入ります。ターコイズブルーのロス湖(Ross Lake)、それよりやや緑がかったディアブロ湖(Diabro Lake)などを見晴らす展望台に車を停めて、湖の独特な色合いを観賞してください。
ニューハーレムにあるビジターセンターで、公園の地図など情報を収集することができます。公園内には上級者から初心者向けまでいろいろなトレイルがあるので、時間に合わせて森林浴&ハイキングを楽しみましょう。
お隣の小さな町マーブルマウントにはいくつかレストランがあるので、しっかり腹ごしらえも!
写真:いしい ひい
地図を見るカスケードループの西側もまた、見所満載です。太平洋に面したデセプションパス州立公園は、ワシントンの州立公園の中で最も人気が高く、毎年200万人もの観光客が訪れ、キャンプやハイキング、ビーチでのバーベキューを楽しみます。
雄大なデセプションパス橋を見上げるスポットは人気の撮影ポイント。橋の上を歩くこともできます。
橋の下の水の流れは思いのほか早く、何ともダイナミックな景観です。
デセプションパス州立公園の近くには、ラ・コナー(La Conner)やアナコルテス(Anacortes)など魅力的な町があります。美味しいレストランがたくさんあって、のんびり水辺を歩くことができるので、旅の途中にホッとひと息つける感じです。
他にも、カスケードループの楽しみ方はいろいろ。冬にはスキー客でにぎわうスティーブンパス、チューリップが満開になる4月が美しいスカジットバレーや、かつてセメント生産の中心地として栄え、その名もConcrete(コンクリート)という町など、きっと興味深い場所が見つかるはず!
カスケードループの全工程は700km(シアトルからの走行距離は約750km)、直線距離にして東京から広島くらいまでの距離です。余裕があれば1週間くらいかけてじっくり回りたいところ。充分な時間がないときは、ループの一部だけ訪れるのもよいでしょう。
カスケードループは全て車線の広い舗装道路で、比較的運転しやすいです。ほとんどの道路は年中開通していますが、ノースカスケード国立公園周辺(マザマからニューハーレムの約80km)は積雪のため、通常11月から4月まで閉鎖されますので、ご注意ください。
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(2024/12/14更新)
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