提供元:東京都美術館提供
http://www.tobikan.jp/友人とおしゃべりする人、静かに外を眺める人、本を読む人、窓の外に見える木々の緑と木製のテーブルと椅子がゆったりとした雰囲気をつくりだしてします。このラウンジは東京府美術館設立時に建設資金を寄付した石炭商・佐藤慶太郎を記念して命名され、彫像もあります。
美術館の建物は大正、昭和、平成と変わり、模型が展示されています。1926(大正15)年に岡田信一郎が設計した「美の殿堂」とも言われた旧館、1975(昭和50)年に前川國男が設計した高さを抑えて風景に溶け込む新館、2012(平成24)年に新館を生かし、バリアフリーや省エネ技術を導入してリニューアルしたものが現在の建物です。
緑の木々に囲まれたレンガ色の建物が左右に広がる開放的な空間が美術館の入口です。床もレンガ色で、落ち着いた色合ですが、館内には鮮やかな青、赤、黄、緑の椅子や壁がアクセントになっています。左右の建物は2階建ての展示室、中央も2階建てですが、高さが違うのは展示室の天井が高いからです。中央には和風スイーツもあるカフェ「M cafe(エム・カフェ)」と「佐藤慶太郎記念アートラウンジ」、そのうえの2階には眺めのよいカジュアルなレストラン「MUSEUM TERRACE(ミュージアムテラス)」があります。
真ん中にある大きな銀色の玉は、井上武吉の作品《my sky hole 85-2 光と影》(1985年)です。来館者の撮影スポットにもなっています。敷地内にはこのように彫刻作品が12点あります。
公園内にあるため、建物の高さが15メートルに制限され建物の約60%が地下にあります。エスカレーターやエレベーターで降りた中庭は地下1階、すべての建物をこのフロアがつないでいます。中庭は通路としてだけでなく、憩いや出逢いの場として設計されています。空が見える中庭から入館すると、そこが地下だということをすっかり忘れてしまう人も多いようです。写真を見ると、美術館の入口が地下にあることがよくわかります。
坪庭のような空間、ガラスの向こうに彫刻作品があります。1階の「佐藤慶太郎記念アートラウンジ」から続く廊下でこの彫刻に出会えます。よく見ると傘がひっくりかえっています。タイトルは《さ傘》、周りの芝生を背景にして、台には景色が映り込んでいます。
廊下の奥には、ローストビーフが自慢のレストラン「IVORY(アイボリー)」、右の「美術情報室」はだれでも利用でき、開催中の展覧会の関連書も集められています。
【写真】 建畠覚造《さ傘(天の点滴をこの盃に)》1973年
提供元:東京都美術館提供
http://www.tobikan.jp/特別展開催中の金曜日は夜まで開館しています。日没頃からライトアップされて昼間とは違う景色なります。美術館から帰るときに、後ろを振り返って見てください。
また、ライトアップされた美術館を散策する「トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー」、昼間の美術館を見る「建築ツアー」があります。両方とも、東京都美術館を舞台に活動をしているアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)が美術館の建物そのものも楽しんでほしいという思いをもって取り組んでいる、独自の工夫が詰まったツアーです。
ライトアップは季節によって時間が違います。ツアーの日程などはホームページで確認してからお出かけください。
東京都美術館では、国内外の名品を紹介する特別展、多彩な自主企画展、美術団体の公募展、美術大学や芸術系高校の卒業制作展など、多くの展覧会が開かれています。作品を鑑賞する場としてだけではなく、美術館に集まるさまざまな年代や立場の人たちとのコミュニケーションを大切にして、心の豊かさのよりどころをめざしています。コミュニケーションの担い手として一般から募集された100人以上のアート・コミュニケータも活動をしています。
館内には、休憩用の木製のカラフルな椅子が点在し、3つのタイプのレストラン・カフェ、プレセント選びに最適な「ミュージアムショップ」、美術情報が集まる「美術情報室」などがそろっています。観覧料なしに楽しめる施設もたくさんあります。
東京都美術館では、このようにさまざまな「アートへの入口」があります。あなたの好きな「入口」から入って、どうぞ美術館を楽しんでください。
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(2023/12/5更新)
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