ダイナミックな地球の歴史を体感!米・ユタ州絶景国立公園5選

ダイナミックな地球の歴史を体感!米・ユタ州絶景国立公園5選

更新日:2018/08/06 18:23

高田 真美のプロフィール写真 高田 真美 旅行ブロガー、グルメブロガー
米国南西部の「グランドサークル」と呼ばれるエリアには、太古の地殻変動や侵食によって出来上がったアメリカ大陸ならではのダイナミックな景色が広がっており、数多くの国立公園や国定記念物が密集しています。グランドサークルは、ネバダ・ユタ・アリゾナ・ニューメキシコ・コロラドという5つの州にまたがっていますが、今回は、ユタ州にスポットライトを当て、地球の歴史を体感できる絶景の国立公園を5箇所ご紹介します。

岩と水と緑のコントラストが美しい「ザイオン国立公園」

岩と水と緑のコントラストが美しい「ザイオン国立公園」

写真:高田 真美

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ユタ州南西部にある「ザイオン国立公園 (Zion National Park)」の主な見所は、ノースフォークバージン川沿いに壮大な岩の絶壁が続く「ザイオンキャニオン」という峡谷です。澄み切った美しい水が流れる渓流の両側には、赤茶色の切り立った岩壁が聳え立ち、また渓流沿いには木々が茂っているため、岩山と水と緑のコントラストが大変美しく、観光客に大変人気がある国立公園です。

園内には、散歩感覚で歩けるコースから本格的山登りまで、数多くのウォーキングトラックがあります。ザイオン国立公園ならではの水辺と岩山の景色を楽しみながら簡単に歩けるコースとしては、テンプルオブシナワバ(Temple of Sinawava)という場所から渓流沿いを歩くリバーサイドウォークがお勧めです。舗装された平坦な道ですので、景色を楽しみながら簡単に歩くことができますよ。

ザイオン国立公園は、ラスベガスから約260キロありますので、車で2時間半〜3時間ほどかかります。ザイオン国立公園でゆっくりと時間を過ごしたい方は、国立公園内のロッジに泊まるか、国立公園があるスプリングデールという町に泊まると良いでしょう。

見渡す限り続くピンク色の岩の尖塔「ブライスキャニオン国立公園」

見渡す限り続くピンク色の岩の尖塔「ブライスキャニオン国立公園」

写真:高田 真美

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ザイオン国立公園を訪れた後は、ザイオン国立公園の北東にある「ブライスキャニオン国立公園 (Bryce Canyon National Park) 」へ向かいましょう。ザイオン国立公園からブライスキャニオン国立公園までは、約150キロ。車で約2時間弱の道程です。

ブライスキャニオンは、キャニオンという名前がついていますが、実際には川が流れる渓谷ではなく、地殻変動で隆起した高原の岩層が浸食されたもの。岩層に積もった雪が、雪解け水となって染み込み、凍結と融解を繰り返したことにより出来上がった地形です。

フードゥーと呼ばれる岩の尖塔が見渡す限り無数に林立している様子は、この世のものとは思えない美しさ!特に、ピンク色のフードゥーが朝日で金色に輝く様子は必見ですので、是非1泊して、日の出の時間に訪れてみてください。宿泊施設は、公園内にロッジが1軒、また公園のすぐ外にもモーテルタイプの宿泊施設が数軒あります。

太古の地殻変動を体感「キャピトルリーフ国立公園」

太古の地殻変動を体感「キャピトルリーフ国立公園」

写真:高田 真美

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ブライスキャニオンから更に北東へ200キロほど行ったところにあるのが、「キャピトルリーフ国立公園 (Capitol Reef National Park)」です。かなり辺鄙な場所にあるので、訪れる観光客は少なめですが、太古の地殻変動の隆起がそのまま残っているような、なんとも荒々しいダイナミックな景色を見ることができる国立公園です。

ビジターセンターがある「フルータ」と呼ばれるエリアには、19世紀後期にモルモン教徒の開拓者たちが定住していたため、今でも果樹園が残っていたり、当時の建物が再建されたりしています。また、7世紀〜13世紀にかけては、アメリカ先住民がこの周辺に定住していたため、先住民による壁画(彫刻)を観ることができる岩壁もあり、文化的な見所があるのもキャピトルリーフ国立公園の魅力です。

キャピトルリーフ国立公園は、先に紹介した2つの国立公園(ザイオンとブライスキャニオン)があるユタ州南西部と、次に紹介する2つの国立公園(アーチーズとキャニオンランズ)があるユタ州南東部の、丁度中間に位置しています。UT24という主要道路をがキャピトルリーフ国立公園内を横断していますので、ユタ州南部を西から東へ、もしくは東から西へ移動する途中に立ち寄るのにぴったりの国立公園です。

岩のアーチと奇岩群が美しい「アーチーズ国立公園」

岩のアーチと奇岩群が美しい「アーチーズ国立公園」

写真:高田 真美

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キャピトルリーフ国立公園から東へ230キロほど車を走らせると、モアブという町に到着します。モアブの町のすぐ近くにはアーチーズとキャニオンランズという2つの国立公園があります。

モアブの町のすぐ北に広がる「アーチーズ国立公園(Arches National Park)」は、奇妙な形をした赤茶色の岩の地形が見られるところ。自然に出来た岩のアーチが2000以上もあることで有名で、映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地にもなりました。園内にはきちんと舗装された道路が走っていますので、ドライブをしながら、展望スポットで車を降りて観光することもできますが、ウォーキングトラックも数多く設置されていますので、是非ゆっくりと時間を取って、ウォーキングトラックを歩きながらダイナミックな絶景を思う存分に楽しんでみてください。

天空から大地の割れ目を眺める「キャニオンランズ国立公園」

天空から大地の割れ目を眺める「キャニオンランズ国立公園」

写真:高田 真美

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モアブの町から簡単にアクセスできるもう一つの国立公園が、「キャニオンランズ国立公園 (Canyonlands National Park)」です。2つの川(コロラド川とグリーン川)が公園内でY字型に交差しているため、北部 ・南西部 ・南東部という3つのエリアに分かれていますが、最もお勧めしたいのが、北部の「アイランド・イン・ザ・スカイ(Island in the Sky)」と呼ばれるエリアです。

このエリアはコロラド高原の更に上に突き出した台地の上にあるため、アイランド・イン・ザ・スカイ(天空に浮かぶ島)という名の通り、まるで空の上から見下ろしているような景観を楽しむことができます。コロラド高原と川の浸食によって作られた深い深い峡谷は、まるで大地が割れたかのようにダイナミック!思わず息を呑む美しさです。

アーチーズ国立公園とキャニオンランズ国立公園の観光拠点となるモアブの町には、数多くの宿泊施設があります。2つの国立公園を1日で回ることも可能ですが、丸一日は欲しいので、モアブの町には最低2連泊、もし、ハイキングやウォーターラフティングなどのアクティビティなども楽しみたい場合は3連泊されることをお勧めします。

最後に

今回ご紹介したユタ州南部の5つの国立公園を回った後は、南下してアリゾナ州へ入り、モニュメントバレー、アンテロープキャニオン、グランドキャニオン、セドナといった、アリゾナ州側のグランドサークルを回り、フェニックスへ抜けるというコースがお勧めです。

アメリカの国立公園は、道路などもきちんと整備されています。自由に行動ができるレンタカーでの旅行がお勧めですが、車の運転ができない方は、これらの国立公園を訪れるツアーがラスベガスから出ていますので、そういったツアーを利用して訪れると良いでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。

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