赤とんぼに誘われて、寅さんも歩いた播磨の小京都「龍野」

赤とんぼに誘われて、寅さんも歩いた播磨の小京都「龍野」

更新日:2016/08/30 17:16

凜風 杏花のプロフィール写真 凜風 杏花 ライター
兵庫県南西部の龍野(たつの市)は閑静な城下町。武家屋敷、白壁の土蔵などが今も残り、「播磨の小京都」と言われています。また、童謡「赤とんぼ」の作詞者である三木露風の生誕地にちなみ、赤とんぼのマークが市内のあちこちに! 映画「男はつらいよ」でフーテンの寅さんも歩いた風情ある町を、赤とんぼを目印にゆる〜く散策してみませんか。

小京都「龍野」は懐かしさいっぱいの町

小京都「龍野」は懐かしさいっぱいの町

写真:凜風 杏花

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龍野(たつの市)は、フーテンの寅さん「寅次郎夕焼け小焼け」のロケ地にもなった場所。寅さん映画のロケ地といえば、昭和の香り漂う、日本人の心の故郷とも言えるような土地ばかり。武家屋敷、白壁の土蔵、揖保川の流れなど、静かな懐かしい雰囲気の龍野が、寅さんが似合う町として選ばれたのにも納得。また、龍野藩・脇坂五万三千石といえば、忠臣蔵に出てくる赤穂城の請け取りに赴いた藩でもあります。

観光でJRを利用する場合は「竜野」駅より「本竜野」駅の方が便利。駅横には観光案内所があり、醤油資料館、龍野城、脇坂屋敷跡、龍野公園などまでも徒歩圏内。

龍野名産のそうめんを味わう

龍野名産のそうめんを味わう

写真:凜風 杏花

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清らかな揖保川の水、赤穂の塩、おだやかな気候に恵まれて生み出された名産品のひとつが手延素麺。そのそうめんを手軽に味わえるのが、龍野公園にある「観光売店さくら路」。メニューが豊富な上、箸置きまで赤とんぼというのが嬉しい。この箸置きはお土産として人気で、販売場所によっては売り切れていることも! また、お店の定休日、閉店時間は時期によって変更がありますのでご注意ください。

このお店の道向かいに、三木露風作詞の「赤とんぼ歌碑」があります。おなかがいっぱいになって見過ごすことがないよう、先に見学しておいた方が良いかもしれません。

郷愁を誘う「童謡の小径」

郷愁を誘う「童謡の小径」

写真:凜風 杏花

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童謡の里でもある龍野。赤とんぼの歌碑を起点とし、白鷺山展望台を経て赤とんぼ荘へと向かう遊歩道に童謡の歌碑が点在し、「童謡の小径」と名付けられています。「夕焼け小焼け」や「里の秋」「小さい秋みつけた」など、それぞれの碑の前にたつと、どこからともなくメロディーが流れるしくみで、郷愁を感じ胸がキュッとなるかも。

国民宿舎の名前も「赤とんぼ荘」

国民宿舎の名前も「赤とんぼ荘」

写真:凜風 杏花

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国民宿舎「赤とんぼ荘」は、桜や紅葉で有名な龍野公園近くの丘の上にあり、揖保川の清流、播磨平野、遥かに瀬戸の島々を望む景色が素晴らしく、特に夕焼け時が幻想的。郷土の詩人・三木露風の童謡「赤とんぼ」にちなんで名前を「赤とんぼ荘」としたもので、喫茶店や人気の展望レストランなどは宿泊客以外も利用できるため、休憩にもおススメです。

赤とんぼマークを探して

赤とんぼマークを探して

写真:凜風 杏花

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龍野では道を歩いている時にも、あちこちで赤とんぼのマークを見つけることができます。たつの市のイメージキャラクターに始まり、タクシーやバスのデザイン、写真のようなマンホールのふたや排水設備の検査済証に至るまで、いろんな赤とんぼマークを探しながら歩いてみても楽しい。もちろん、赤とんぼ関連のお土産を龍野旅の記念にするのもアリですよ^^

小京都「龍野」は忘れたくない日本の原風景

小京都「龍野」では、普段の静かな町の雰囲気を感じながらのんびり散策するのが一番のおススメですが、「さくら祭」「観月の夕」など、四季折々のイベントに合わせて訪れるのも興味深いもの。日頃の慌ただしさを忘れてノスタルジックな時間を過ごしてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/14 訪問

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