写真:bow
地図を見る標高700mの山中にある「雲仙温泉」は日本初の国立公園に湧く温泉。硫黄の匂いと立ち込める水蒸気が、さながら地獄のように見える「雲仙地獄」を取り囲むように旅館・ホテルが立ち並ぶ大きな温泉街が形成されています。
もともとは「温泉」と書いて”うんぜん”と呼んでいたのが「雲仙」と字を改めたとされ、その名の由来がやはり温泉だったという逸話が残る程、ここはまさに温泉中の温泉といえる土地。その温泉の効能などが明治時代以降、オランダ人医師のシーボルトやドイツ人学者ケンペルなどの紹介により、海外に広く知られる有名な温泉地となったのです。
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地図を見るそんな雲仙温泉の中心地、「雲仙地獄」からほど近い場所にある「名湯の宿 雲仙いわき旅館」は雲仙温泉では唯一、敷地内から湧き出る豊富な湯量の源泉を持っています。
その泉質は「含硫黄-アルミニウム-硫酸塩温泉」とされ、効用は「神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進」など。
日本温泉協会の温泉審査で全項目すべて満点という、温泉通も唸るお湯の良さが自慢で、当然ながら館内ではその豊富な湯量をいかした100%源泉かけ流しの温泉が。また、客室内に源泉かけ流しの露天風呂がある部屋も人気!さらに、上層階の部屋からは雲仙地獄が一望できる眺望も得られるというお宿なのです。
豊富な湯量を誇る源泉が敷地内にある「名湯の宿 雲仙いわき旅館」は、その余ったお湯をいかした面白いサービスをしているのです。それが、宿の玄関脇にある「指の湯」です。
「指先の温泉浴をどうぞ」と書かれた指湯は、大きな岩を組んで作られているのにも関わらず、指しか入浴できないような規模!「名湯の宿 雲仙いわき旅館」で宿泊客を出迎えるのはこんな変わったお風呂だったのです。
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地図を見る「足湯」ならぬ、この「指湯」は当然のごとく温泉の湯を利用したもの。しかも、指しか浸かれないにも関わらず、源泉かけ流しという超贅沢な仕様なのです。立ち込める硫黄の匂いと、岩肌にこびりついた湯の花を見れば、そのお湯がタダモノではないことが容易に想像できます。
この「指湯」は宿泊客以外にも温泉街を散策する観光客でも無料で利用可能で、毎日多くの人がこの指湯を利用しているのです。
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地図を見るこんな小さな「指の湯」ですが、ちゃーんと保健所の認可を得て営業をしているという、日本一小さな公衆浴場を自称しています。指湯の脇には許可書も貼られており、証拠も掲げてはいるものの、なぜか「たぶん」と若干自嘲気味(笑)。
そもそも公衆浴場の定義は「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」を指しています。社会性を持ってその行為を反復継続して行い、必ずしも対価を受けること又は相手方が不特定多数であることを必要としないとされています。照らし合わせたところ、合致しているように思えますので、「たぶん」ではなく日本一小さな公衆浴場であるようです。
「雲仙温泉」の開湯は承応2年(1653年)に加藤善佐衛門が延暦湯という湯宿を設けたのがはじまりとされ、実に350年もの歴史を誇るという温泉地。そんな歴史ある温泉地のお湯に少しでも触れられる「指湯」ですが、「どうして『指』だけなのよォオオオーーーーッ!」という方には足湯もありますのでご安心を。指湯の近くにも2つ、少し離れた新湯にも屋根付きの足湯がありますので、雲仙地獄を巡ったあとに利用してみてはいかがでしょうか?
当然ながら、指や足だけでなく、宿泊してゆっくりと湯浴みをされることが一番のオススメ!ぜひ、日本が世界に誇る名湯を堪能してみてください。
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(2023/12/3更新)
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