大垣駅を降り立つと道路を挟んだすぐ向かいにあるのが、創業寛政10年の老舗「金蝶園総本家」。水まんじゅうの季節になると、いつも行列ができているのですぐに分かります。夏のお勧めはやはり水まんじゅうです。店先には冷たい水に浸かった水まんじゅうが置かれ、ひとつずつお土産用に買い求めるお客さんに箱詰めしています。
少し狭くはなりますが、店内でも水まんじゅうを頂くことができます。店員さんに告げると番号札を貰えるので呼ばれたら席に着きます。しばらくすると注文した水まんじゅうが運ばれてきます。甘過ぎないこしあんに、つるんとした葛がよく合います。冷たい水も一緒に食べましょう。
大垣駅を南に下り、「大手いこ井の泉」横にある金蝶園總本家。先に紹介した金蝶園総本家とは名前は同じですが全くの別のお店です。こちらのお店も同様に店先に水まんじゅうが置かれ、お土産用に買い求める人が列を作っています。
こちらでは通常のこしあんの他に、苺やコーヒー、抹茶味なども販売されています。透明な器にカラフルな水まんじゅうが何とも綺麗で、見た目にも楽しく頂けますね。冷たくて、口の中に入れるとすぐにとろけてしまうような食感を楽しみましょう。
先にご紹介したお店と同じく大垣駅を南に下った先に、創業文久2年の「餅惣」はあります。こちらの水まんじゅうは面白いことにかき氷と一緒に食べます。大垣の名産でもある専用の升に水まんじゅうを入れ、その上から豪快にかき氷を盛ります。自家製の白蜜が掛けられ「水まん氷」の完成です。
最初かき氷を楽しみ、途中からは水まんじゅうを堪能できるとてもお得で涼しげな一品です。雑誌やテレビなどでも紹介されており、多くの人が「水まん氷」を求め列を作っています。とてもあっさりとしていて食べやすく、汗もすぐに引いてしまいます。真夏の暑い時期に食べるのがお勧めです。
創業宝暦五年の老舗「御菓子つちや」も大垣駅より南に下った先にあります。こちらでもあっさりとした美味しい水まんじゅうが頂けます。水と一緒につるりと口に流し込む水まんじゅうは大変人気で、午後には売り切れになることもあるので早めに訪れておきたいお店です。定番のこしあんの他にもフルーツ餡もあるので、色々と食べ比べてみたいですね。
御菓子つちやでは水まんじゅうの他にも通常の和菓子も売られていますが、「みずのいろ」と呼ばれるとてもカラフルで美しいお菓子もあります。購入には事前予約が必要になりますが、水の街大垣をイメージして作られた芸術品のような御菓子も是非食べてみたいですね。
岐阜県大垣市は、全国でも有数の豊富な地下水があり「水の街」として栄えてきました。現在でも市内の至る所に湧き水や井戸があり、遠方から水を汲みに来るほどの人気です。
そんな背景の下で水まんじゅうは生み出されました。葛粉とわらび粉を混ぜ固めて、冷たい水と一緒に食べる。まだ冷蔵庫のなかった時代に、涼が感じられるお菓子として考え出されました。昔の知恵が詰まった水まんじゅうは、今もなお夏を楽しむ風物詩として愛され続けています。あっさりとした味付けも、夏に食べるものとして考えられたものなんですね。
今回は岐阜県大垣市にある「水まんじゅう」をご紹介しました。水まんじゅうが販売されるのはお店によっても変わりますがおおよそ4月下旬から9月頃まで。水まんじゅうのあっさりとして食べやすく、独特のつるんとした食感は夏の暑い時期に是非食べて頂きたい和のスイーツです。大垣の冷たい水と一緒に食べれば、汗も一気に引いてしまうでしょう。様々な趣向を凝らした水まんじゅうは、わざわざ出かけてまでも食べたくなる逸品ですよ。
ご紹介したお店以外でも水まんじゅうを食べることができるので、食べ比べなど面白いかもしれません。是非一度この涼しげな夏の風物詩を食べに大垣へ訪れて見ませんか。
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この記事を書いたナビゲーター
Saito Junso
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