更新日:2016/09/06 16:54
写真:肥後 球磨門
地図を見る雲仙観光ホテルが建つ雲仙温泉は長崎県雲仙市にあり、長崎自動車道諫早ICから国道57を利用し小浜温泉を経由しておよそ1時間で到着します。
雲仙観光ホテルは、雲仙が日本初の国立公園に指定された1934年(昭和9年)の翌年、10月10日に海外からの来訪客を迎えるために開業しました。
カイヅカイブキに囲われた石畳のエントランスの先に見える赤い屋根と木製の骨組は“スイスのシャレー”を思わせる外観で、地上3階建ての木造建物は2003年に国の登録有形文化財に登録されました。
ノスタルジックな空気が漂う玄関に車を横付けするとスタッフが笑顔で出迎えてくれ、これから始まるホテル滞在にワクワクします。
写真:肥後 球磨門
地図を見るホテル玄関から一歩足を踏み入れると、木のぬくもりに包まれる広々としたロビ−が出迎えてくれます。天井が高く開放感あふれる空間は重厚で落ち着きがありクラシックホテルの格式の高さと伝統を感じます。
ロビーの奥にはホテルのオリジナルグッズなどが販売されるショップや約1500冊もの蔵書が置かれた図書室があります。図書室には珍しい昭和初期の本もあるので手に取りホテルの歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ビリヤード室も設けられ、その名は『撞球室(どうきゅうしつ』。“撞球室”という響きが、まるでホテル創業当時にタイムスリップしたように感じます。
ホテルに早めにチェックインして、図書室で静かな時間を過ごしたり、ビリヤードを楽しむのもお勧めの過ごし方の一つです。
写真:肥後 球磨門
地図を見るこだわりがある家具や調度品が配されたロビーの中央でひときわ存在感を放っているのが大階段です。3階建てのホテルですがエレベータが設置されていないので、全ての宿泊客はこの階段を使って客室へ向かいます。
歴史を物語る手摺りや柱、踊り場の設えの一つ一つに格式の高さを感じ、踊り場でしばし立ち止まって目を閉じれば、80年を超える歴史の中で多くの賓客がホテル滞在の思い出を残したであろう昔日の空気に触れることができます。
雲仙観光ホテルに滞在しこの階段を一歩一歩踏みしめながら上り降りして、ホテルの歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る磨き上げられた真鍮のドアノブとドアノッカーが印象的なドアを開ければ、天井が高く広々とした落ち着きのある客室が出迎えてくれます。
写真はデラックスダブルの部屋です。壁紙は19世紀に活躍した英国のデザイナー「ウィリアム・モリス」がデザインしたもので、照明器具や創業時から大切に受け継がれている椅子とがこの壁紙と調和して、歴史を物語る上質な室内を演出しています。
猫足のバスタブや肌触りのいいパジャマやバスローブ、真っ白なリネンがかけられたシモンズ製のベッドなど、宿泊客が優雅で快適な時間を過ごせるように細部までこだわってしつらえられた客室になっています。
他にもツインの部屋やトリプルの部屋などがあり、どの部屋もきっと素敵な滞在を約束してくれるのではないでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る夕食は旅の楽しみのひとつ。雲仙観光ホテルはそれを裏切りません。
およそ200畳もある重厚なダイニングルームでは、定期的に演奏会がひらかれて、かつては華やかに着飾った国内外の人々のためにダンスパーティーも催されていました。ここででいただくフレンチディナーは地元食材を生かした繊細で美しい料理で、至福の時間を提供してくれます。
美味しい料理を締めくくる最後の楽しみはデザート。雲仙観光ホテルのおススメの一品「ゴルゴンゾーラベイクドチーズケーキ」をはじめ8種類のデザートがワゴンでサービスされ、希望すればなんと全種類いただくこともできます。
ちょっとお洒落をして、美味しい料理とデザートで雲仙観光ホテルの素晴らしい夜を過ごしてみませんか。
2004年から2008年まで大改修を行なった雲仙観光ホテルは創業当時の雰囲気をそのまま遺しながら新しく生まれ変わったクラシックホテルで、シャレー風の建物や内装は訪問客をまるでヨーロッパの歴史あるホテルに来たかのような錯覚に陥らせます。
日ごろの喧騒から離れてゆったりとした時間を雲仙観光ホテルで過ごしてみてはいかがでしょうか。
ダイニングルームではランチもできるので早めにホテルに到着し、ランチの後に雲仙観光をするのもおススメです。
この記事を書いたナビゲーター
肥後 球磨門
福岡県生まれですが、大分県別府市に長く住み10年前に熊本に移り住んできました。ドライブがとても好きで、熊本は九州内の著名な観光地のどこへ行くのも車で2時間くらいの好立地なので家族はいますが、一人旅を続…
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