日本有数の名水!鳥取「天の真名井」で癒しの時間を過ごす

日本有数の名水!鳥取「天の真名井」で癒しの時間を過ごす

更新日:2016/09/02 11:58

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター
鳥取県米子市淀江にある「天の真名井(あめのまない)」は環境庁が選んだ名水百選の1つ。日量2500トンの湧水を誇り、蕩々と湧くクリアな水は生活用水やニジマスの養殖など様々な用途に利用されています。

そんな「天の真名井」は清流と緑豊かな風景が最大の魅力。トトロの田舎町に迷い込んだような雰囲気は癒し効果抜群です!みなさんもこの非日常的な空間のなかで、最高の癒しを味わってみてください!

「天の真名井」は最高の名水!

「天の真名井」は最高の名水!

写真:島塚 渓

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真名井(まない)とは『古事記』や『日本書紀』で、神聖な水につけられていた特別な名前。この神秘の水は現代でも変わらぬ水質を保ち続け、環境庁が選ぶ名水百選の1つになっています。

美しい遊歩道を歩いて水源地まで行くと、そこにはニジマスが泳ぐ池が!この池を見て、まず圧倒されるのが水の透明度!底に生える藻や苔まではっきりと見え、水のなかを泳ぐニジマスの姿はなんとも優雅です。このニジマスには餌をあげることができ、休日になると子どもたちが釣りをしている姿も見られます。さらにこの水源地の横には湧き出る水を直接すくって飲める場所も。暑い日には水に触れるだけで極意気分になること間違いなしです!

見ても良し食べても良しの梅花藻

見ても良し食べても良しの梅花藻

写真:島塚 渓

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「天の真名井」のおすすめスポットは水源地に向かうまでの遊歩道にもあります。川に沿って続くこの道は辺りの風景も傍を流れる水の美しさもまさに絶景という言葉がピッタリ。特に川のなかに生える梅花藻(バイカモ)は見逃せないポイントになっています。この梅花藻は清流にしか生育できず、初夏から秋にかけて白い花を咲かせる水草。花びらが梅の花によく似ていることから、その名前がついたと言われています。この梅花藻の一番の魅了はやはり可憐な花びら。1−2cmほどの小さな花が水の中から上品に顔を出している姿は、思わず気持ちがほっこりとしてしまいます。

さらにこの梅花藻は食べることだってできるんです。地元の食事処では梅花藻を使った料理が提供されており、一口頬張ると食感はシャキシャキとして喉ごしもよく夏にはピッタリの食材です。梅花藻は日常ではなかなか食べられないものなので「天の真名井」に来た際は、ぜひチャレンジしてみてください!

茅葺きの水車小屋がいい雰囲気

茅葺きの水車小屋がいい雰囲気

写真:島塚 渓

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遊歩道を抜け水源地の手前までくると、茅葺きの水車小屋が見えてきます。傍を流れる清流とこの建物の雰囲気が驚くほどマッチしていてなんともいい感じ。苔むした屋根から生えている木がアクセントになっていて、トトロの森にありそうなレトロな家になっています。都会ではなかなか出会えない景色を見られるのが「天の真名井」の魅力の1つ。非日常の世界に迷い込んだような癒しの体験をしてみてください!

水をお持ち帰りの際はここを利用して

水をお持ち帰りの際はここを利用して

写真:島塚 渓

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「天の真名井」に行く際は駐車場に車を止めて、そこから遊歩道を使うのが一般的。観光客が行き交うこの駐車場も、実は見逃せないスポットの1つです。ニジマスを始めとする川魚を提供する食事処や水汲み場が設置されているのがこの場所。水源地から300m離れた駐車場には、パイプで「天の真名井」の水が引かれています。たっぷり家に持って帰る際は、ぜひここをご利用ください。

古代のロマンを感じられる淀江

米子市淀江は名水のほかに古代の人々の息吹が感じられる場所。この地区からは古代の遺跡が数多く発掘されています。特に「妻木晩田遺跡(むきばんだいせき)」は「天の真名井」と合わせてぜひ訪れてほしいスポット。ここは吉野ヶ里遺跡の5倍にもおよぶ規模があり、国内最大級の弥生時代の集落です。

美味しい水と古代のロマンが感じられるのがこの淀江地区。古の人々も「天の真名井」の水を飲んでいたかと思うと、なんだか胸が熱くなってきますね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/23 訪問

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