秋田犬から最後の秘境まで!1泊2日で巡る東北・秋田県のオススメ旅

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秋田犬から最後の秘境まで!1泊2日で巡る東北・秋田県のオススメ旅

秋田犬から最後の秘境まで!1泊2日で巡る東北・秋田県のオススメ旅

更新日:2016/09/28 16:02

大里 康正のプロフィール写真 大里 康正 写真家、旅ライター

かわいい秋田犬(あきたいぬ)に会える空港をご存じですか?秋田県の大館能代空港は日本でただ一つ秋田犬が出迎えてくれる空港なのです。今回の旅のテーマは大自然と秘境。そして熊を食す!サプライズで秋田犬との出会いも加わった1泊2日の旅を紹介します。

[秋田犬] 大館能代空港で秋田犬がお出迎え

[秋田犬] 大館能代空港で秋田犬がお出迎え

写真:大里 康正

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ANA787便9時10分発で羽田空港を出発。約1時間のフライトで大館能代空港に到着。到着口に向かうと人だかりが。囲まれていたのは、3匹の大きな犬。でもただの犬ではなさそう。気品と風格を感じるこの子たちは、なんと国の天然記念物に指定されている秋田犬!
大館能代空港では、8のつく日(毎月8日・18日・28日)の午前便で到着したお客様を秋田犬がお出迎えしてくれるそうです。

写真は生後3か月の女の子(メス)。と言えどもすでに体重は15キロ。
みんな秋田犬保存会の方が育てた優等生ばかりだそうです。なるほど。心なしか犬たちの顔も誇らしげ。

ここで疑問が。なぜ「大館能代空港8のつく日」=「秋田犬」なのか?
よく知られている秋田犬といえば、待ち合わせ場所で有名な東京・渋谷駅前の「忠犬ハチ公銅像」。実はこのハチ公が秋田県大館市で生まれた秋田犬なのです。生後50日前後で東京帝国大学の教授にもらわれていき、その後ご主人の帰りを待ち続けた話は「ハチ公物語」となりました。「ハチ=8!」納得です。

ゴンドラで登る花の百名山「森吉山」標高1454m

ゴンドラで登る花の百名山「森吉山」標高1454m

写真:大里 康正

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空港からは花の百名山「森吉山(もりよしざん)」へ直行。
移動には[森吉山周遊乗合タクシー(Aコース)]を利用。これは予約制の乗合タクシーで、観光に便利な8コース(A〜H)の設定があり、あらかじめ料金も決まっていて安心です。(*注意:コース毎の予約が必要です)

11時40分森吉山到着。
タクシーを降りたらすぐ目の前がゴンドラ乗り場。20分間の空中散歩であっという間に標高1200mに到着。「森吉山は頂上を目指さなくても十分楽しめますよ」と登山ガイドのアドバイスも。無理をせず、おすすめ絶景ポイントを目指しましょう。

登山道はかなり整備されています。高山植物を見ながらゆっくり歩いて40分。見えてきたのが写真の奇岩「冠岩(かんむりいわ)」です。長い年月地震があっても崩れることなく、ここに立ち続けているそうです。岩越しには日本海、男鹿半島が一望!本当に絶景!

帰りはもう一つの絶景ポイント「石森(いしもり)」で360度の眺望を楽しみながら、「マタギ弁当」でお昼に。岩魚の唐揚げ・馬肉煮込みや、ぜんまい・みずなどの山菜料理が入ったマタギ弁当は森吉山スキー場で予約できます(詳細はHPにて)。約2時間の登山を無事終えて、最後はゴンドラで一気に下山します。

さて、このルートのオススメ宿泊先「森吉山荘」に向かいます。
2時間程度の移動ですが、景色を楽しみながらのんびり過ごしましょう。
[森吉山周遊乗合タクシー(Bコース)]+[秋田内陸線 阿仁合駅→阿仁前田駅]+[森吉山周遊乗合タクシー(Fコース)]を乗り継いで到着です。

「奥の湯 森吉山荘」で熊鍋を食す

「奥の湯 森吉山荘」で熊鍋を食す

写真:大里 康正

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本日の宿は森吉山麓にある「奥の湯・森吉山荘」。
いろいろな宿泊プランがある中、オススメは熊鍋プラン。写真の丸いかたまりが熊肉。ネギ、キノコなどの野菜と一緒に味噌味で煮込んであります。歯ごたえのある肉はまったく臭みがなく、なんといっても、熊肉からの出汁がきいていて美味しい!お宿の社長いわく、熊は11月から12月の冬眠前に捕ったものが一番おいしいそうです。そのため、この時期のものを冷凍して通年提供しているとのこと。狩猟方法を聞くとちょっとかわいそうだけど、命を頂くことに感謝して美味しくいただきましょう。

温泉につかって疲れをリセット。明日は旅のメイン、秋田県最後の秘境へ。

秘境の入り口「太平湖」遊覧船

秘境の入り口「太平湖」遊覧船

写真:大里 康正

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森吉山荘9時40分発の[森吉山周遊乗合タクシー(Fコース)]で「太平湖グリーンハウスへ」。ガイドさんとはここで待ち合わせ。チケットを買って、トイレを済ませて(←重要)乗船場所に向かいます。目の前と思いきや、山を下ること10分でようやく桟橋に到着。

10時30分発に乗船。
神秘の山々に囲まれた太平湖。神霊の宿る聖地といわれ、マタギも近づかなかった小又峡に向かいます。船上のアナウンスによると、太平湖は昭和20年にダム建設で誕生した人造湖で、一番深いところで58m。コイ、イワナ、ワカサギなどが生息し、10月の紅葉シーズンは100人乗りのこの遊覧船が満員になるそうです。

さて、30分ほどの遊覧で秘境の入り口にふさわしい桟橋(現地でのお楽しみ)に到着。そこでガイドさんから「ここから先、落ちたら助かりません!」と究極の注意事項が。ここは秋田県最後の秘境。気を引き締めて上陸。

秋田県・最後の秘境「小又峡」へ上陸

秋田県・最後の秘境「小又峡」へ上陸

写真:大里 康正

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ここ小又峡(こまたきょう)は森吉山のノロ川原生林を源とする原生峡です。今は遊歩道が整備されていて、水の流れを楽しみながら散策できます。くれぐれも川には落ちないように。

川沿いを1.8km、約45分歩いた道の終点に現れるのが「三階滝」です。
落差20m。名前の通り3段に分かれて勢いよく流れ落ちる滝は、まるで「ここから先、人間は通しません!」と言わんばかりです。

さて、川を眺めながらゆっくり来た道を戻りましょう。
しかしながら、なんと澄んだ水でしょう。人間の手が加わらないとはこういうことなのか。川の中には不思議な丸い窪みが見えます。大きいもので直径3mはあるでしょうか。これは甌穴(おうけつ)といって、上流から流れてきた石が渦流で回転を繰り返し、長い時間をかけて川底を削ってできたものです。まさに天然アートです。

約2時間の秘境散策を満喫し、帰りの遊覧船は13:00発。乗船時間は往路の半分で15分。
[森吉山周遊乗合タクシー(Fコース)]で最寄り駅「秋田内陸線の阿仁前田駅」へ向かいます。

最後に

今回ご紹介した登山コースは比較的初心者向けです。
ただし、どんな山でも遭難する人はいます。必ず下調べをし、水と食料を持参しましょう。
登山ガイドをつけるのもおすすめです。安全面はもちろんのこと、自然の営みや歴史の講義を受けながら歩くのはとても楽しいものです。
◇山の案内人 ふるさとあに観光案内人の会 TEL 0186-62-1851(北秋田市観光物産協会内)

このあと大館能代空港に戻っても良いのですが、今回は全長94.2kmのローカル線「秋田内陸線」で角館駅へ。乗車したのは、阿仁前田駅15時12分発「急行もりよし号」。車窓からは、古き良き日本の原風景を体感でき、田園と渓谷を走り抜けるまさに「山のリゾート列車」です。1時間20分の列車の旅もあっという間。角館駅からは、「秋田新幹線こまち」で東京駅へ。大自然を満喫した1泊2日の旅の終わりです。

*交通機関の時刻は2016年8月30日現在のものです。

【取材協力:秋田県 東京事務所】

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/28−2016/08/29 訪問

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