マテティックのあるサンアントニオ・ヴァレー(San Antonio Valley)は、カサブランカ・ヴァレーのすぐ南に位置していて首都サンティアゴから車で1時間半で行けるワインの銘醸地。穏やかな地中海性気候、南極からのフンボルト海流の影響で冷涼な気候が保たれているため、ぶどうの成熟がゆっくり進むことができ、さらに昼夜の寒暖差が大きいことで糖度と酸度のバランスが取れたぶどうができる産地です。生産地で飲むワインは、ブドウが育った水、空気、太陽の光を体感しながら飲めるのでより美味しく感じるでしょう。
ロザリオの渓谷でホテルを経営するMateticファミリーは、彼らのロザリオの谷の気候と土壌がワイン造りに適しているとして1999年にワイン造りを開始しました。設立当初より一貫して、オーガニックおよびバイオダイナミックでブドウ栽培を行い、現在すべての畑が認証を得ています。有名な建築家の協力のもと設計された新しいワイナリーは、自然の光がなるべく差し込むように造られていたり、卵の形を用いたりと自然との調和をコンセプトに設計されており見ごたえがあります。
この写真の醸造場所は、自然の光が差し込むように設計されていて、また定期的にミストを吹き込むことで湿度の調整なども行っています。
マテティックは、冷涼地シラーのパイオニア。サンアントニオ・ヴァレーにあるロザリオ・ヴァレーの土壌は、花崗岩でチリでも海岸に沿った山脈にしかないと言われています。この土壌の持つミネラル感と気候がシラーに適していると、チリで最初に冷涼地シラーの栽培を試みたのが始まりです。
そんなマテティックのシラーは、黒胡椒、湿った土、チョコレートや柑橘系のヒントも感じられる味わい。このワイナリーではぜひツアーに参加してみて下さい。こだわりの設計や醸造工程が見れるだけでなく、ワインテイスティングではワインから感じられる香りをうまく表現していて、他のワイナリーとまた違ったアプローチで楽しむことができます。
お洒落なブティック「El Emporio」には、ワインショップとテイスティングルームがあり軽食を取ることができます。シラーやピノノワールと合わせたワインとチョコレートのテイスティングもあり楽しめること間違いありません。
La casona hotelはマテティックの敷地内にあるブティックホテル。とてもかわいらしいインテリアは、アットホーム感が出ていて安らぎの空間。自然の中に囲まれゆっくりできる格別な時間を楽しむことができます。
夏は、プールのある中庭で、冬は暖炉のある温かい雰囲気のリビングでマテティックワインを楽しんでみませんか!?ディナーは、マテティックのワインとオーガニック食材で作られた料理とのマリアージュを楽しむことができます。
ワイナリーは秋の収穫時期前後に行くのがとてもおすすめ。とは言っても、収穫時期は一年でとても大事な時期のため、大きいワイナリーでないとツアーなどが開催されない場合が多々あります。
マテティックではこの収穫期でもツアーを行ってくれるので、どのようにして収穫をしているか、またワインになるまでの工程も時期が合えば見ることができます。一面に広がるぶどう畑の紅葉した姿をぜひ見てみて下さい。様々な色の葉っぱから、完熟したぶどうが顔を出している姿は、とても感動的です。
日常生活の中で身近なものになっている安くて美味しいチリワインのワイナリーが首都サンティアゴ近郊にいくつもあります。1日か2日日程を延ばして、日ごろ飲んでいるチリワインのワイナリーにぜひ立ち寄ってみて下さい。日本では手に入らないプレミアムワインにも出会うかもしれません。
今回は、サンアントニオ・ヴァレーにある冷涼地シラーのパイオニア マテティックの魅力についてでした。
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(2025/1/24更新)
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