尾道といえば海あり、山あり、絶景ありとまさに風光明媚という言葉がピッタリ。その代表的な観光スポットである千光寺から眺めると、まるで川のように見える尾道水道を挟んだ向かい側にあるのが向島で、しまなみ海道の出発点ともなる島です。
写真:bow
地図を見る尾道水道にかかる尾道大橋を渡り、向島に入るとほどなくして「岩屋山」と呼ばれる小高い山が見えてきます。なんの変哲もない小さな山と思えるのですが、ここがちょっとしたミステリースポットとして知られているのです。
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地図を見るいったいどんなミステリーなのかというと、岩屋山に近づくにつれ沢山ののぼりがはためいているのでイヤでも目に付くだろうとは思いますが、どうやら待っているのは巨石!?
のぼりには「尾道の古代ミステリーゾーン」、「隠された神話〜尾道の謎〜」と何やらただ事ではないような雰囲気が漂っています。とにかく、案内板を頼りに岩屋山を登ってみましょう。
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地図を見る岩屋山の標高はわずか102m。麓から登ったとしてもそれほど時間がかかるわけでもありません。その山頂付近に巨石群があり、そこへいたるまでの道中も大きな石が度々目につきます。
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地図を見る山中から視界が開け、まず最初に出会う大きな石は「飛び出す石」と名付けられたもの。天岩戸神話であった逸話のように、岩が戸を引いて開けたように飛び出しています。よく見ると二つの大きな石の間に小さな石がバランスを取るかのように配置されています。そして飛び出している方の石も何かの力で割られたようにも見える不思議な石なのです。
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地図を見るさらに山頂に向けて、巨石の上を伝いながら登って行ってみましょう。
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地図を見る山頂付近は広場のようになっていて、そこかしこに巨石が!周囲はちょっと異様なほどに巨石たちが転がっており、ここがミステリーゾーンだといわれるのがよく理解できるのではないでしょうか。
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地図を見るそしてその巨石をうまく利用した祠もあり、ここが古代の巨石信仰の聖地であったということを象徴しているかのようです。
山頂の部分にはお堂があり、そのすぐ傍にも巨大な石があります。まるで龍の頭のような迫力ある巨石。尾道を代表する寺院、尾道三山と呼ばれる千光寺、西國寺、浄土寺はこの岩屋山に向かって建てられているとされ、この山が重要な位置付けであったことを物語っています。
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地図を見るさらに山頂の直下には「岩屋巨石割れ目」と呼ばれるポイントがあります。まるで何かでスパっと輪切りにされたような巨石の割れ目が印象的。そしてこの割れ目には意味があり、夏至の太陽はこの割れ目の東側からのぼり、冬至の太陽は割れ目の西側へ沈むのです。
そして千光寺も岩屋山に向いていると前述しましたが、千光寺の本堂正面はちょうど山頂に向いており、冬至の日には岩屋山山頂から朝日が昇るようになっているのです。これを単なる偶然で済ますのには、逆に無理があるようにも思えます。まさにミステリー以外の何物でもありません!
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地図を見るそしてこの割れ目の中に入ってみると、岩肌には摩崖仏が彫られています。この割れ目は何かのパワースポットなのでしょうか?とにかく色々なことが謎に包まれた岩屋山の巨石群。古来から人々に信仰されていたということだけは確かなようです。
山頂から北へさらに尾根沿いに道をたどっていけば竹林を抜けて大元神社へとたどり着きます。せっかくですのでご参拝をして、その後は本殿の脇を通り「尾道三山パノラマビュー」と呼ばれる展望スポットへと足を運んでみましょう。
「尾道三山パノラマビュー」からは眼下に尾道水道、そして眼前に広がる尾道の町並みを一望!もちろん尾道三山である千光寺山、西國寺山、浄土寺山もここから目視できます。望遠レンズを使ってみれば、確かに各々のお寺がこちらを向いていることがわかるのではないでしょうか?
そして千光寺や浄土寺にも巨石があることでも知られています。尾道は風光明媚な観光地というだけでなく、何やら大きな謎が隠されているのかも・・・。ここに立てばそんな思いが頭に駆け巡るような気もします。古代神話?太陽信仰?巨石信仰?風水?そんなミステリーを追いかけて尾道に足を運んでみるのも面白いかもしれませんよ!
住所:広島県尾道市向東町80-1
アクセス:尾道駅から車で約20分
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/22更新)
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