歴史的建造物が数多く残る小樽市は、カメラ片手に街歩きするのが好きな旅行者にはとても魅力的なエリアです。小樽市内では軟石が採掘可能だったこともあり、歴史的建造物の多くは木骨石造り。見た目には石を積み上げただけに見える建物も、内部に入ると木材で造られた梁や柱などの骨組みを見ることができるのが特徴です。
ただ、石造が多い小樽市にありながら、木骨レンガ造りという他とは趣の異なる建物が小樽オルゴール堂本館です。JR南小樽駅から徒歩5分の場所にあるメルヘン交差点においてシンボル的な存在になっているこの建物は、レンガ特有の褐色の壁やアーチ状の窓などがとてもオシャレ!観光客のほとんどが、この建物の前で足を止めて記念撮影を楽しんでいます。
小樽オルゴール堂本館の正面入り口には蒸気時計があります。15分ごとに蒸気で音階を奏で、1時間ごとに時刻を知らせてくれます。「ポーッ、ポーッ」という軽やかな音と時計上部から出る蒸気が耳にも目にも楽しく、ノスタルジックな小樽の雰囲気をより際立たせています。
<小樽オルゴール堂の基本情報>
住所:北海道小樽市住吉町4−1
電話番号:0134-22-1108
アクセス:JR南小樽駅から徒歩5分
小樽オルゴール堂本館と向かい合うようにあるのが、小樽洋菓子舗ルタオ本店です。建物自体は新しく残念ながら歴史的建造物に指定されてはいませんが、小樽市の都市景観賞も受賞したオシャレな外観が魅力的です。
小樽洋菓子舗ルタオ本店の正面はちょっとした広場になっていて、この場所から撮影すると美しい塔をバッチリ写真に収めることができます。電線や信号なども入らないので、絶好のフォトスポットになっています。
また、ルタオ本店は1階部分がショップ、2階部分が喫茶になっているのですが、3階部分は展望スペースになっています。塔の最上部にある展望スペースからはメルヘン交差点はもちろん海まで見渡すことができ、無料開放されているのでぜひ上ってみてください。
陽が落ちてライトアップされた塔もまた魅力的です。
<小樽洋菓子舗ルタオ本店の基本情報>
住所:北海道小樽市堺町7番16号
電話番号:0120-468-825
アクセス:JR南小樽駅から徒歩5分
小樽運河の中でも札幌市側から最も離れたエリアは「北運河」と呼ばれています。北運河は中心部と比べると観光客も若干少な目。そのため、のんびりとした時間を過ごしたい人にはお勧めです。
北運河沿いに整備されている観光スポットの一つが「運河公園」です。公園には海を眺めるように旧日本郵船株式会社小樽支店が建っています。この建物は国指定重要文化財で、英国ルネッサンス風石造2階建。小樽市内で最もよく見られる木骨石造りの建造物ですから、小樽の歴史巡りをする際には外せない観光スポットです。
小樽運河は周辺道路の整備のために埋め立て工事が行われ、幅が半分になってしまいました。しかし、この北運河エリアは埋め立てられることなく当時のままの姿を残しています。よくメディアで紹介される小樽運河は埋め立て工事によって散策路が整備された区間ですが、北運河周辺も朝市や運河公園、博物館など見所が盛りだくさん!中心部からは離れていますが、ぜひ足を運んでほしいエリアです。
<運河公園の基本情報>
住所:北海道小樽市色内3丁目6
電話番号:0134-32-4111
アクセス:小樽駅からバスで13分
「日本銀行旧小樽支店・金融資料館」は、築100年を超える歴史的建造物です。東京駅と同じ設計者の手によってつくられた重厚な雰囲気を利用した資料館は、入館料は無料。小樽観光の途中に気軽に立ち寄ることができます。
館内に入ると吹き抜けの高い天井と、当時の雰囲気をそのまま残した凛とした空気に圧倒されます。これだけ広いスペースにも関わらず一本の柱も使われていないホールは、開放感も抜群です。
2階にある廊下(回廊)は、一説には銃を持った警備員が警備していたとも言い伝えられています。
また、壁面には下部からライトアップされたモチーフがあるのですが、これはアイヌ民族では守り神とされているシマフクロウ。建物内部だけでなく外観にも設えられ、北海道らしさが感じられるデザインになっています。
<日本銀行旧小樽支店金融資料館の基本情報>
住所:北海道小樽市色内1−11−16
電話番号:0134-21-1111
アクセス:小樽駅から徒歩で10分
小樽市を観光するにあたって必ず訪れる場所と言っても過言ではないのが、小樽運河です。運河とそれに沿って並ぶ石造りの倉庫群は、他の地域にはない特徴的な風景を作り出しています。
石造りの倉庫群は、現在は倉庫としての役割を終え、レストランやショップとして活用されています。小樽市内の建造物の特徴である木骨石造りの倉庫は、木造の梁や高い天井を生かしつつリノベーションされたお洒落なお店が多数あります。小樽運河を散策しながら、ふらっと立ち寄って食事を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
小樽市で採れた軟石やレンガを使って建てられた洋風建築が多く点在する異国情緒あふれる街・小樽市。今回ご紹介した「小樽オルゴール堂本館」や「旧日本郵船株式会社小樽支店」「日本銀行旧小樽支店・金融資料館」以外にも魅力的な建造物が多く、フォトスポットが盛りだくさんです。
一つひとつの建造物には各々に歴史や物語があり、同じ洋風建築でも建築様式から趣が異なりますから、微妙な違いに注目しつつ散策を楽しんでみてください。
2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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