ヴィエリチカ岩塩坑を見学するには、ガイドツアーに参加する必要があります。ガイドツアーのルートは主に2種類。「Tourist Route(観光客ルート)」と「Miner’s Route(鉱夫ルート)」です。
観光客ルートは、その名の通り観光客向けとなっており、採掘坑内で最大級かつ最も美しいとされている「聖キンガ礼拝堂」への見学が含まれています。
観光客ルートが、採掘坑を「見る」体験できるとすれば、鉱夫ルートは採掘坑を鉱夫さながら「味わう」体験ができるものです。鉱夫ルートでは、実際に以前鉱夫が働いていた現場を訪れます。
鉱夫ルートを選ぶと、鉱夫と同じ作業服を着て、ヘルメットを被り、ヘッドライトや酸素注入器を装着。ガイドツアー中、担当ガイドは、参加者を「鉱夫の見習い」として扱います。
ヴィエリチカ岩塩坑における岩塩の採掘は既に700年以上の歴史を持っています。岩塩はもともとポーランドの主要な産物であり、今もヴィエリチカ岩塩坑内の一部では生産が続けられています。
坑道の全長は700kmまで及びます。最も深いところは327mに達します。見学者に公開されているのは、ヴィエリチカ岩塩坑のほんの一部のみです。
岩塩坑内に一歩足を踏み入れると、目の前には暗闇が広がります。頼りになるのは、ヘッドライトのみ。実際鉱夫たちもこのような暗闇の中で限られた灯りを頼りに仕事をしていたのです。見学ルート上には、実際に使用されていたトロッコや道具が残されており、使用されていた当時のことを偲ぶことができます。
写真のシャンデリアは、礼拝堂のもの。信心深いポーランド人鉱夫達は、1日岩塩坑内にこもっている間も礼拝を行いたいということで、自分達で礼拝堂を作りました。暗闇の中に浮かび上がる礼拝堂は、神秘的で美しいものです。残念ながら道中は基本的には暗闇のため、写真でその美しさをお見せすることができません。是非生で、体験してみてほしいと思います。
3時間に渡るガイドツアーでは、鉱夫の仕事を体験できるアクティビティも含まれており、参加者の探検心をくすぐります。体験を通じて、鉱夫気分を味わう事が出来ます。
前述した通り、ガイドツアーの名目は、「鉱夫見習い」の研修。最後の試験を通過できなかった場合、「岩塩坑内から出ることができない」と担当ガイドから伝えられます。果たして、最後の試験を通ることができるのか?実際に参加したときに、このスリルを味わってもらえればと思います。
無事試験を通過できれば、ツアーの最後に修了書をもらうことができます。鉱夫の作業服を着て岩塩坑内を探検するという経験はなかなか出来ないもの。良い思い出になるに違いありません!
ポーランド第二の都市クラクフから電車で30分というアクセスの良い場所にあるヴィエリチカ岩塩坑は、クラクフからの日帰り旅行にも最適です。是非、探検気分を味わいに足を延ばしてみてはいかがでしょう?
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(2024/10/10更新)
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