写真:藤井 麻未
地図を見るまず、馬に乗るにはどうしたら良いか。
ハバナ発着の現地ツアーはほとんどがバスでスポットを巡るタイプのツアーなので、ビニャーレスまでは個人で行くこととなる。ビニャーレス行のバスはハバナから頻繁に出ているので宿に聞けばすぐに見つけることができるだろう。時間があるならば乗り合いタクシー、逆に急いでいるならばタクシーチャーターでも行くことができる。
そして、ビニャーレスに着けば乗馬ツアーがたくさんあるが、中でもRiding Vinalesという現地会社はライセンス付きの親切でしっかりしたガイドがついて1時間5CUC。乗馬初心者でも安心して馬にのることができるおススメの会社だ。HPがあるので日本からインターネットで予約可能(英語)。だいたいの到着時間を伝えておけばガイドが待っていてくれる。
写真:藤井 麻未
地図を見るでは、実際に馬に乗りながらのビニャーレス観光の様子をお伝えしよう。
クラブハウスを出発すると、時折地元色あふれる民家の間を抜けながら徐々に渓谷の奥へと入って行く。人の足では進むのが大変なデコボコした坂道も草ボウボウの茂みも、馬の足なら何のその。
まず訪れるのが、この辺り一帯が大きな生産地であるタバコ農園だ。ここではタバコの葉を育て、小屋で乾燥させ、それを昔ながらの製法でキューバ土産の代名詞とも言える上質な葉巻に仕上げている。小さな木造の小屋の中に入らせてもらうと天井にビッシリと吊り下げられたタバコの葉に圧倒されるだろう。
写真:藤井 麻未
地図を見るビニャーレス渓谷を巡る乗馬ツアーで楽しいのが、農作業をする地元民たちとの交流だ。タバコの葉やバナナ、サトウキビ畑に囲まれた小屋には誰かしら作業をしている男たちがいて、彼らはとってもフレンドリー。馬で近寄っていくと気軽に作業を見せてくれる。泥だらけになって作業をする彼らの表情は、どことなく得意げだ。
個人単位で動く乗馬ツアーならば、例えばサトウキビ畑に点在する農園の小屋を訪ねそこで彼らの嗜むラム酒を飲ませてもらうなんてこともできる。サトウキビを刈って食べさせてくれることも。キツイけれどコクがありまろやかなラム酒を飲んで、どこか懐かしく優しい甘みのサトウキビをしゃぶりながら馬の背に揺られていると、なんだかとても心地よくなってくる。
写真:藤井 麻未
地図を見るビニャーレス渓谷には無数の洞窟がある。バスツアーで訪れる洞窟は「インディオの洞窟」とほぼ決まっているが、乗馬ツアーであればガイドおススメのちょっと穴場な洞窟に連れて行ってもらうこともできる。
インディオの洞窟はビニャーレス最大で見ごたえ十分だが、やや観光客が多いのが気になる。そういった方には「パラマリオ洞窟」がおススメだ。市販の地図やガイドブックには載っておらず穴場感満点。ポッカリ開けた入口から入ると、明りの一切無い真っ暗闇を洞窟ガイドの持つ懐中電灯の光のみで進む。どこまでも奥深く続く洞窟内には地下水が流れ、とろこどころ鍾乳洞が発見できる。まさにアドベンチャラスな体験ができるだろう。
写真:藤井 麻未
地図を見るもしお昼の時間に重なるのなら、途中でランチ休憩をとると良い。事前にガイドに伝えておくと昼食を用意しておいてくれる。
バナナやタバコの畑に囲まれた高台にあるカフェテリアでは、ビニャーレス渓谷の独特の景観を眺めながら長閑にランチを食べることができる。ランチセットは10CUC。ボリューム満点なキューバ料理にフレッシュなマンゴージュースは、疲れた身体に沁み渡ること間違い無しだ。
馬で巡るビニャーレス渓谷の醍醐味は伝わっただろうか。
バスツアーならばスポットの近くに車をとめて少しだけ歩いて向かうところが、乗馬ツアーは最初から最後まで馬に揺られてたっぷりと渓谷を巡る。基本は歩きだが、乗馬経験者で希望を言えばどこまでも続く赤土の道を疾走することだってできる。馬の蹄ごしに踏みしめるビニャーレスの大地は柔らかく、キューバの豊かな土壌の恵み、自然の素晴らしさ、中南米特有の独特の景観をたっぷりと楽しめる。ビニャーレスを訪れるなら、ぜひ馬に乗ってみてはいかがだろうか。
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(2025/1/19更新)
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