写真:東郷 カオル
地図を見る読み方が難しい沖縄の地名ですが、さすがにこれだけニュースに流れると「辺野古」を「へのこ」と読めない人は少ないのでは。実際に訪れると、本当に静かな漁村で騒動の渦中に居るとは思えないほど穏やかに人々は暮らしています。
そこで、今回は辺野古沖でも漁が体験できるプログラムに挑戦。1998年から「がじゅまる自然学校」がやっているプログラムの1つで、今までも多くの人達が参加しています。
それではライフジャケットなどの整備をして、さぁ出発! 船酔いしやすい人は事前に薬を飲んでおきましょう(少々揺れる!)。船長は観光業の人ではなく、実際に漁で生計を立てている漁師さん。なので、ちょっとシャイな人が多いかも‥。でも怖い人は居ないので積極的に話かけましょう。
そうしているうちに、突然船長が船を止めて、海人さんが一人、海へと潜ってしまいました‥。
写真:東郷 カオル
地図を見る何かを探している様子の海人さん。しばらく海面をふわふわ漂い、ある地点で海中へ潜ります。次に海面に出てきた際に持っていたのは「もずく」の生えた石(珊瑚)。天然のもずくはこのように海底の珊瑚片に付着してゆらゆら揺れているのだそうです。ちぎって少し食べてみると海水の塩加減でとても美味しくて驚きます。市場に出回っているもずくのほとんどは養殖物で、このような天然のもずくは大変貴重なものだそうです。ここで収穫したもずくは後ほどの体験調理で「もずくの天ぷら」としていただきます。
写真:東郷 カオル
地図を見る仕掛けてあった網のポイントへ到着すると、数人で協力して網を引き揚げます。海面に上がってきた網に魚がかかっていると、漁師体験なんかしたことのない都会っ子から歓声があがります。
でも、次から次へと網とともに海面へ出てくる魚。あまりの大漁ぶりに徐々に忙しくなり最初の歓声はどこへやら(笑)
これは「刺し網漁」と言って、網を魚の通り道に張り、魚が頭から網に突っ込んで(刺さって)抜けなくなるという漁法です。採れる魚も様々で、アイゴ、ロウニンアジ、ミナミクロダイなど、普段あまり耳にすることのないような名前の魚。そして都会っ子は色鮮やかな魚たちを見て「これって食用?」と心配するのですが、こちらの体験プログラムでは調理体験まで入っていますので、ご安心を!
写真:東郷 カオル
地図を見る網にかかった魚は港に持ち帰り、いよいよ海の幸で宴会です!
が、その前に。網にかかった魚を網から外さなくてはなりません。実はこの作業が体験者にとっては一番やっかい。魚が勢いよく刺さった網は実は三重構造で、なかなか上手く魚を取り外すことができません。
画像に写るのは昭和9年生まれの今でもバリバリ現役の海人さん。最初は魚の外し方のコツなどを教えてくださっていたのですが、だんだんゾーンに入ってしまわれて、ものすごいスピードで魚を取り外していきます。体験者の数倍のスピードには圧倒されます。
写真:東郷 カオル
地図を見るようやく網から取り外した魚はいよいよまな板の上へ^^
まずは海人さんが手際よくウロコ取りを教えてくれます。普段スーパーで売られている魚に慣れている都会っ子は大量に飛び散るウロコの量におっかなびっくり。色鮮やかな魚たちも見た目とは裏腹に非常に美味しく、しかも海人さんたちは魚それぞれの美味しい食べ方をご存じなので、刺身・味噌汁・炙り・フライなど、バラエティーに富んだ調理方法で辺野古の海の幸を満喫できます。
「がじゅまる自然学校」さんで行っている「海人」体験は、名護市のいくつかの漁港でプログラムを行っているため、辺野古を希望の方はその旨を確実に伝えることをおすすめいたします。
また、体験時間や体験プログラムの内容もいろいろありますので、どうしても外せないプログラムの希望があれば、事前にご相談してみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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