写真:天草野 黒猫
地図を見る島へは船で30分程度でつきます。島につくと早速猫のお地蔵様がお出迎え。
お地蔵様の近くには猫のお家が作ってあって、人が近づくとまるでサービスするかの様に猫達がよってきます。島は周囲4kmくらいの小さな島。コンビニやお店などもなく船着き場にはたくさんの漁船がならんでいます。島のあちこちにはアコウの木があり、細い坂道の多い島では車は少なく、バイクをよくみかけます。お家の前でのんびり談笑する村の人々に近くには猫。人が動くと猫もついてくる。
島の人々は出会うと気軽に挨拶してくれます。島全体が猫も含めて大きな家族の様な雰囲気ただようのんびりした島です。
写真:天草野 黒猫
地図を見るこの島にはよくみると、猫が集まる所にはオレンジ色の「猫スポット」の看板があります。看板があるだけでいないだろうと思っていると、これがしっかりいます。もしいなくても、しばらく猫スポットの看板の近くにいるとよってくるのです。人間へのなつき方に驚きです。
このスポットでは島の人達が猫達に餌をやっているということもあると思うのですが、とにかく警戒心がありません。昔から猫は大漁を招くと言われていて漁港では猫が大切にされてきた所が多いとか。まるで「おかえりー」といってくれている様にすりよってくる猫達。癒されますよ!
写真:天草野 黒猫
地図を見る天草と島原の民衆が自由と平和を夢見て戦ったといわれる天草・島原の戦い。有名なのが若き16歳のリーダー天草四郎でしょう。天草四郎は湯島への船がでている、上天草大矢野の生まれといわれています。また、湯島は天草と島原の中間にうかぶ島。そのためその時代には天草と島原のキリシタンのまとめ役と天草四郎が話し合いをしていた別名「談合島」といわれています。
島の中ほどには「諏訪神社」があり、この境内にひっそりおかれてるのが「鍛冶水盤」。今では展望公園になっている島の高台で武器の製造を行っていた時に使われていたものです。見張りをたてながら、外に音がもれない様に行われていた武器作り。民家の家先にある史跡の碑やキリシタン独特のお墓の痕跡。頂上の展望公園、峰公園からの眺めも最高です!
島の細道を歩きながら、おだやかな島に眠る歴史に思いをはせてみませんか。
写真:天草野 黒猫
地図を見る湯島の名物は「湯島大根」。独特のやわらかい土壌が育てた大きく甘い大根。そして湯島といえばもちろん海の幸!その中でも赤ウニは甘味があってとてもおいしいんです。
島で唯一の海女ちゃんが営んでいる「海女ちゃん食堂 乙姫屋」では朝、海女ちゃんがとってきてくれたウニの殻割り体験ができます。とれたてのウニはなんと割っても棘の部分はうごいている。自分達でわったウニの中から黄色い部分をすくってたべると、なんとも甘い。お店でたべるウニもおいしいですが、とれたての動いているウニをいただくのは一番ぜいたくな食べ方ですよね。とれたてのアワビのバター焼き、さざえのつぼ焼きなどなど。当日の漁の具合もあるので、事前に電話して予約していくことをお薦めします。
写真:天草野 黒猫
地図を見る湯島は小さな島なので船で渡ります。熊本駅からだとまずJRで三角駅まで移動。この路線は水戸岡鋭治さんデザインのジャズを流しながら走る特急「A列車でいこう」の路線なので、「A列車でいこう」と組み合わせてるのもより楽しいでしょう。
バスでいく場合は三角駅前の三角産交バス停留所から、「さんぱーる」行きのバスで道の駅「さんぱーる」で下車。海沿いを歩いて約5分の江樋戸高港から湯島行きの定期船が出航します。タクシーだと三角駅から20分程度です。
島にわたる時に注意しておきたいのは、飲物と口さみしくなった時のお菓子などは持参していくこと。コンビニもないし、自販機も少ないく、あっても売り切れていたりもします。そして、一番重要なのは帰りの船の時間をチェックしておく事です。天草は陽射しも強いですからサングラスや帽子は必須。お気に入りの本や音楽をもって、ゆっくりのんびりわたってくださいね。
天草と島原の中間にある、「談合島」こと「湯島」。まだあまり知られてはいませんが、猫と人間と島全体がひとつの家族のように暮らすのんびりした島です。
島の方はお店もコンビニもないけど満たされた表情。その傍らには猫。人が豊かに暮らすために必要なものは最小限でいいのかもしれないと思わせてくれます。そしてこの島に眠っている歴史のロマンの深さ、海に沈む夕日の美しさ。特別な施設があるわけではないけれど、人間本来の豊かさを思い出させてくれる島ですよ。
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(2024/11/10更新)
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