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写真:池口 英司
地図を見る池上線が全通したのは、昭和が始まったばかりの1928(昭和3)年のこと。その頃の東京の人口はまだ500万人程度で、現在の山手線の外側の地域には、いたる所に緑豊かな田園風景が残っていたといいます。当時の私鉄は大きな輸送力は必要とされず、池上電鉄(後に合併を経て、東京急行池上線となります)でも、現代の路面電車と変わらない小さな電車が全線を往復していました。
そんな池上線には、いまも沿線のあちこちに下町情緒が残り、都会では珍しい短い3両編成の電車が運転されています。駅ももちろん小さなものばかり。ローカル線を思わせるそんな風情が、池上線のいちばんの魅力です。
写真:池口 英司
地図を見る五反田駅から2つめの駅が戸越銀座。その名のとおり駅前から賑やかな商店街が延びています。駅が開業する際には当時の町の名前であった「平塚」という駅名になる予定だったところが、地元商店街の要請もあって、現在のものに改められたのだとか。
町の中にある賑やかな商店街に「○○銀座」と名がつけられている例は、全国に300件ほどありますが、戸越銀座はその最古のものといわれています。長い歴史を証明するかのように、この商店街には老舗、個性溢れる店がたくさん並んでいます。チェーン店では手に入れることのできないお土産を、ここで探してみるのも楽しそうです。
写真:池口 英司
地図を見る洗足池駅の改札口を出たすぐ先に広がっているのが、1周およそ1.2kmの洗足池。池の一帯は区立公園として整備され、ボート乗り場や、水生植物園、児童遊園などがあり、憩いの場として親しまれています。
都内屈指の桜の名所、紅葉の名所として知られていることから、春、秋には大変な賑わいを見せますが、夏や冬でもそれぞれの美しさを楽しむことができ、所要およそ20分で池の回りを一周する小道は散策に好適です。勝海舟夫妻の墓所が隣接していることでも知られているスポットです。
写真:池口 英司
地図を見る池上線の南側のターミナルとなっている蒲田から2つめの駅が池上です。この駅から徒歩10分のところに日蓮宗の大本山である池上本門寺があり、駅から参道が延びています。この道も多くの参道がそうであるように、和菓子店、蕎麦店、酒屋などが並ぶ懐かしい姿が残され、参拝客を楽しませてくれます。
1922(大正11)年に池上線の運転が始められたときに、まず最初に開業したのは、蒲田からこの駅までの区間でした。その距離はわずか1.8kmに過ぎませんが、池上線が建設された目的のひとつには、池上本門寺の参拝客輸送があったといいます。その頃は今よりも多くの人で、参道が賑わっていたのかもしれません。
写真:池口 英司
地図を見る池上線のほかにJR、京浜急行の線路が集結する蒲田駅の周辺には、大田区を代表する繁華街が広がっています。「サンロード」「サンライズ」などの愛称がある商店街や、「バーボンストリート」「東急駅前通り」などの愛称がある飲食店街が縦横無尽に延びている姿は壮観で、日本離れしたエスニックな雰囲気も漂っています。料金が安い庶民向けの店が多いことも、蒲田の魅力です。
池上線沿線には、ここに紹介したほかにも、数多くの商店街や銭湯、公園、寺社仏閣などがあり、どれもが私たちの毎日の生活に潤いを与える存在となっています。思えば、商店街や銭湯は、人々の生活様式の変化によって、その数がずいぶんと減ってしまいました。けれどもこの沿線にはそんな施設がいくつも残っています。それぞれのスポットをゆっくり巡ってみることができるのは、電車の旅の魅力です。
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