アムールトラに戦車、潜水艦も!ウラジオストクの博物館3選

アムールトラに戦車、潜水艦も!ウラジオストクの博物館3選

更新日:2016/09/06 12:19

羽田 さえのプロフィール写真 羽田 さえ 熊本在住ライター
安倍首相の訪問で、にわかに注目を集めるロシア、沿海州の州都であるウラジオストク。ロシア経済において重要な役割を担う港町ですが、日本では、シベリア鉄道の起点ということ以外はあまり知られていません。
それでも成田空港からわずか2時間半でアクセスでき、時差も+1時間。手軽に行けて、観光地としても意外なほど楽しめる街でもあります。今日はそんなウラジオストクでぜひ見ておきたい博物館3選をご紹介しましょう。

まずは「アルセーニエフ記念沿海州総合博物館」

まずは「アルセーニエフ記念沿海州総合博物館」

写真:羽田 さえ

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ウラジオストクの博物館めぐりで、まず初めに訪れたいのは「アルセーニエフ記念沿海州総合博物館」。その名の通り、沿海州の自然と歴史に関する総合的な博物館です。

外観はクラシカルな趣きのある洋館。かつて横浜正金銀行として使われた経緯があり、日本人にもゆかりのある建物です。シベリア鉄道の始発駅であるウラジオストク駅からもほど近く、街の中心部を走るスヴェトランスカヤ通り沿いのため、街歩きの起点にも便利です。

多民族が交錯したウラジオストクの歴史に触れる

多民族が交錯したウラジオストクの歴史に触れる

写真:羽田 さえ

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博物館内部の展示は多岐に渡ります。アムールトラの剥製など、シベリアの野生動物にまつわるものから、帝政ロシア時代の織物や清の麻雀牌など、民俗学や歴史にまつわるものも。

意外なところでは、渤海国の遺跡から掘り出された遺物があります。8世紀から10世紀頃にかけて満州から朝鮮半島、ロシア沿海州にわたって隆盛を極めた渤海国。残された石像は東アジアの雰囲気です。さまざまな民族が交錯した国際都市ウラジオストクの歴史を垣間見ることが出来ますよ。

潜水艦の内部を見学!「潜水艦C-56博物館」

潜水艦の内部を見学!「潜水艦C-56博物館」

写真:羽田 さえ

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ベーシックな博物館の後は、いよいよ変わり種に挑戦です。現在は平和な港町ですが、ソヴィエト時代は軍事都市として機能し、外国人の立入が厳しく制限されていたウラジオストク。そんな歴史を体感できるのが「潜水艦C-56博物館」です。(Cはキリル文字で、アルファベットのSにあたります。)

実際に使われていた潜水艦そのものが博物館になっており、内部に潜入できます。乗組員の使った宙吊り式2段ベッドもそのまま。ただし寝てみることはできないのでご注意を。

ワイルドすぎる「ウラジオストク要塞博物館」

ワイルドすぎる「ウラジオストク要塞博物館」

写真:羽田 さえ

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最後は水族館の裏手の階段をのぼった先に隠れるようにたたずむ「ウラジオストク要塞博物館」。帝政ロシア時代からソヴィエト時代まで使われ、その役目を終えた要塞を再び整備し、博物館として公開したものです。実際に要塞のあった場所と考えれば、入口の分かりにくさも納得です。
そして展示物はワイルドそのもの。ずらりと並んだ要塞の向かいに、何の説明もなく戦車がいくつも並んでいる様子はインパクト抜群。何と手を触れることもできます。

ミサイルや砲台、魚雷まで無造作に放置!記念撮影にぴったり

ミサイルや砲台、魚雷まで無造作に放置!記念撮影にぴったり

写真:羽田 さえ

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要塞博物館は広い敷地内に、展示物が点在しています。写真手前に写っているのは何と魚雷。実に無造作に、野ざらしのまま展示されています。そして奥に見えるグレーの構造物がコンクリート製の要塞。半地下の構造で内部は展示室として使われ、ソヴィエト時代の軍事関連の資料や地図、小型の武器などが置かれています。

また、要塞の上部には小さな階段を使って上ることができ、迫力ある砲台も間近で見学可能。砲台の狙う先には、海が広がっています。

おわりに

極東ロシア、ウラジオストクの博物館3選、いかがでしたか?ご紹介した博物館には、さまざま民族が交錯した歴史や軍事都市としての顔など、この重層的な都市を知る手がかりがたっぷり散りばめられています。
手軽に行けて異国情緒たっぷりの奥深い港町、ウラジオストクへ出かけてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/09−2016/06/12 訪問

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