奈良市「松柏美術館」は雄大な緑に囲まれて建つ日本画ミュージアム!

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奈良市「松柏美術館」は雄大な緑に囲まれて建つ日本画ミュージアム!

奈良市「松柏美術館」は雄大な緑に囲まれて建つ日本画ミュージアム!

更新日:2016/09/07 09:56

的野 峻一のプロフィール写真 的野 峻一 建物スポットナビゲーター

緩やかな緑の丘が広がる景観と、大阪や奈良中心部へのアクセスの良さからベッドタウンとして人気のある奈良市学園前・登美ケ丘。そのほぼ中央の位置にある『大渕池』の湖畔に建つ「松柏美術館」は、日本画の名家・上村家の画業を展示する日本画美術館として知られ、敷地内には近鉄の名誉会長の旧邸宅や、百数十本の松が植えられた見事な庭を鑑賞できます。市内観光のついでに、少しだけ遠くへ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

特急も停まる近鉄学園前駅からバスで約5分の好立地

特急も停まる近鉄学園前駅からバスで約5分の好立地

写真:的野 峻一

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美術館の最寄りとなるのは近鉄学園前駅。特急も停車する主要駅で、快速急行を使えば近鉄奈良駅から10分、大阪難波からは30分ほどで到着できます。駅からはバスに乗車して5分ほどの場所にある大渕池(松柏美術館前)バス停を下車すると橋の向こう側に見えてきます。

登美ケ丘の南部にある大渕池(おおぶちいけ)は、学園前エリアの菖蒲池や蛙股池と並ぶ広大な池のスポット。池の東西に広がる大渕池公園は、体育館やテニスコートなども整備された奈良市西部のレジャースポットとして人気で、休日には数多くの家族連れで賑わいます。

「松柏美術館」はその池を囲む樹林地帯に覆われるように佇むクリーム色の建物。外壁はレンガ調になっており、湖畔に建つその優美な佇まいは、まるで西洋のお城のようです。

四季折々の花々が彩る美しいアプローチ

四季折々の花々が彩る美しいアプローチ

写真:的野 峻一

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美術館は正門を入るとすぐに入口は見えず、池岸に沿って整備されたアプローチを進みます。アプローチの両脇にはレンギョウやスモモ、モクレンなど彩りのある花々が植えられたミニ庭園のような空間が広がっています。美術品だけでなく自然の花々の美しさを楽しめるのも、この美術館の魅力のひとつです。

三代にわたる日本画の名家・上村家の画業を展示

三代にわたる日本画の名家・上村家の画業を展示

写真:的野 峻一

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アプローチを抜けると、ガラスで出来たドーム屋根のエントランスがみえてきます。多方向から映り込んだ庭園の緑が、エントランス全体を緑色に染め上げているのがとても幻想的です。

「松柏美術館」は女性初の文化勲章受章者としても知られる京都の日本画家・上村松園氏、その息子である上村松篁氏、さらにその孫である上村淳之氏という『上村家三代』と称される日本画の名門一族の美術作品を展示し、その画業を紹介する施設として1994年に開館しました。美術館の名前である『松柏』は、松園氏・松篁氏の『松』と、画伯の『伯』の字を組み合わせたものです。

池のある緑の中庭を回遊しながら優雅な美術鑑賞を

池のある緑の中庭を回遊しながら優雅な美術鑑賞を

写真:的野 峻一

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美術館の展示室は、鯉の泳ぐ池が設けられた緑のある中庭をグルッと回遊するように配置され、展示室間を真っ白な廊下で繋ぎます。廊下空間の柱は鉛筆のように先が細くなったユニークな形が並んでいるのが面白いポイントです。

中庭のお隣にはショップが設けられ、ガラス張りの仕切り壁から中庭の緑や池の風景を楽しむことができます。このスペースに置かれている机や椅子は、開館当時から備え付けられているもので、アール・ヌーヴォーのような美しい曲線のある装飾がとてもオシャレです。

お帰りの際には寄り道をして旧佐伯邸と松庭を見よう

お帰りの際には寄り道をして旧佐伯邸と松庭を見よう

写真:的野 峻一

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それでは美術館も見たし帰ろうと思った人はちょっと待ってください。「松柏美術館」の魅力はこれだけではありません。この美術館は近鉄の名誉会長である佐伯勇氏の旧邸宅敷地に建てられており、その敷地の南側には百数十本に及ぶ見渡す限りの松の木が植えられています。この松庭へは美術館入口のアプローチの途中で分岐していますので、お帰りの際に是非見ておきたいところ。

さらに美術館の隣に今なおも残る「旧佐伯邸」は、関西を中心に活躍した建築家・村野藤吾氏が手がけた数寄屋建築。日本建築界の重鎮が手がけた、威厳のある和風家屋の佇まいにも注目です。一般公開はされてていませんが、開館日の土日祝の一部時間に限って内庭を開放し、お抹茶をいただける野外喫茶を運営しています。

風景よし、庭よし、日本画よしの「松柏美術館」へぜひ!

大渕池の湖岸に建つ雄大なロケーション、四季折々の花々や松の木を眺められるバラエティ豊かな庭、名家の画伯が手がける見事な日本画と、美術館だけとして楽しむには非常に勿体無いほどの素晴らしい観光スポットです。加えて、奈良市中心部からも30分以内で辿り着けるアクセス抜群な場所にあるので、ぜひ奈良観光の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

美術館の鑑賞料(常設展以外)は大人820円、中学生以下420円ですが、近鉄グループの施設ということで、近鉄の駅営業所では入館割引券も販売しています。ただし最寄駅である学園前駅では販売していませんのでご注意ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/31 訪問

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