写真:津田 泰輔
地図を見る瓶ヶ森林道へはいよ西条インターICから国道194号線を南下し、寒風山トンネルを越えたところから入ることができます。林道に入ると道路はぐんぐんと高度を上げて、一気に標高1500メートルの世界まで登って行きます。この辺りまで来ると周りに高い木々は無くなって一気に視界が広がり、まさに空の中を駆け抜けるような道路に変わります。四国の山々の尾根伝いに進み、伊予富士、東黒森などの四国の名山の横をかすめながら進むと、標高1897メートルの瓶ヶ森の迫力ある姿が見えてきます。
笹野原に覆われた山容には九十九折の道も見て取れますが、駐車場はこの道路の少し先にあります。100台以上は停められる大きな駐車場ですが、人気の山なのでシーズン中はいっぱいになる事もありますので早めにお出かけした方が良いでしょう。
写真:津田 泰輔
地図を見る瓶ヶ森は女山、男山という二つの山頂を持つ山で、標高1670メートルの駐車場からまずは男山の山頂を目指します。男山までは30分もあれば到着することができるでしょう。男山を越えれば道はなだらかになり、一面の笹の草原が広がっています。
この場所は氷見二千石原といって、二千石の石高だった西条氷見と同じくらい広いことから名づけられた場所だそうです。見渡す限りの笹原で、その向こうには四国の霊峰石鎚山の姿も見ることができます。
写真:津田 泰輔
地図を見る男山から一旦なだらかに下ったあとは、氷見二千石原の笹の中をゆるやかに登っていくルートになります。男山から最高峰の女山までは約40分の道のり。高度を上げれば上げるほど視界が広がっていき、眼下には石鎚山系の絶景が広がってきます。瓶ヶ森より標高が高いのは西日本一の標高を持つ石鎚山のみ。1800メートル級の山々が下に見えるというのは圧巻の一言。天候によっては雲の上と言うこともありえます。
標高が高いので夏でも気温は低くて涼しいのですが、周りに何も遮るものがありませんので日焼け対策は忘れずに。また風が強く吹きやすい場所でもありますので、天候の悪い日は注意して訪れるようにしてください。距離的には気軽なハイキングコースなのですが、1800メートル以上の高山であることは忘れずに安全には気を配って訪れてください。
写真:津田 泰輔
地図を見る女山の頂上付近は広いスペースになっているので休憩するにはもってこいの場所です。ここでお弁当を食べても良いかもしれません。
頂上は何も遮るものがない360度の眺望を楽しむことができます。まさに岩でできたような石鎚山の姿や氷見二千石原の広大な景色、また遠くには瀬戸内海まで見渡すことができます。中でもここまで来るまでに通った瓶ヶ森UFOラインがいかに凄い所を通ってきたかも一望できます。よくもまあこんな場所に道路を作ったものだと感心します。空の上を駆け抜けるような絶景ドライブに空の上を歩くような絶景ハイク。信州の高原にも負けない素晴らしい景観がここ四国にも存在します。
写真:津田 泰輔
地図を見る瓶ヶ森の名前の由来になった場所があります。「瓶壷」と呼ばれる湧き水が集まってできた泉で山頂から少し離れたところにあります。
女山頂上から男山の方へ戻らず周回コースへ進んでください。男山の麓を回りこむように駐車場へ戻るルートですが、駐車場のへ向かう少し手前に「瓶壷」の看板が出ているのでそこを右折すれば、15分ほどで到着します。
あまり水場の無い山ですが、ここだけ湧き水が湧いて泉になっており、流れ出た水が小さな川を作っています。瓶壷の水は飲むこともでき、近くに柄杓も置いてあります。水は仁淀ブルーを作り出している石鎚山系の湧き水だけあって、透明でうっすら青く色づいています。一口飲めば体力が回復してしまいそうですね。
石鎚山を中心とする山々の連峰は四国アルプスとも呼ばれ、本場信州のアルプスにも負けない景観を作り出しています。瓶ヶ森UFOラインを車で走っていると、眼下に連なる山々が見え、時には雲の上をドライブしているような感覚に陥るかもしれません。
西日本で簡単に1800mクラスの山の上に来るまでいける場所は多くはありません。瓶ヶ森は山などの自然には興味があるけど登山まではなぁ…と言う人にはうってつけの場所ではないでしょうか。
この記事を書いたナビゲーター
津田 泰輔
ブログを書き始めたのをきっかけに関西の秘境巡りを始めて約6年。まだまだ知られていない魅力的な絶景スポットをたくさん発見しました。今までアウトドアとは無縁だった私が手軽に行ける秘境を関西中心に紹介してい…
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