名古屋港水族館は、「35億年はるかなる旅〜ふたたび海へもどった動物たち〜」をテーマとした北館と「南極への旅」をテーマとした南館があり、2つのテーマをもとに様々な魅力ある展示がなされています。
北館には、シャチ・ゴマフアザラシ・イルカ・ベルーガ(白イルカ)の動物達が展示。入口のある北館2Fから入場すると透き通った真っ青な巨大な水槽にお出迎えされ、まるで私達も一緒に海の中にいるかのような空間。動物達が水中で泳ぐ様子をゆっくりと観察できます。
一番右手前にあるシャチのプールには、現在ステラ、アース、リンの3頭が水中を悠々と泳いでいる姿がみられます。実は、日本の水族館でシャチがみられるのは、名古屋港水族館と千葉県の鴨川シーワールドの2館のみ。ステラとアースは鴨川シーワールドからきましたが、リンは名古屋港水族館生まれ。2012年11月に誕生し、生まれた時は体長が約2m・体重160kg〜180kgでしたが、3歳である現在、体長が倍の約4mにもなり、体重は1トンとすくすく元気に成長しています。
南館は、「南極への旅」というテーマに沿って、「日本の海」→「深海ギャラリー」→「赤道の海」→「オーストラリアの水辺」→「南極の海」と展示が続いています。北館2Fには、南館2Fへとつながる連絡通路があり、今回ご紹介する「ライブコーラル(生体サンゴ水槽)」は南館2Fです。
水槽は、横5m、奥行き3.2〜5m、深さ1.9mとかなり大きく、名古屋港からくみあげた海水が入っていて、生きているサンゴを飼育しながら展示しているのが見所。大自然さながらに魚などの生物達とサンゴを一緒に共存させたり、水族館の方々の並々ならぬ努力のもとで、サンゴが生育しやすい環境が作られています。目を奪われるようなカラフルで癒しの空間は、まるで本物のサンゴ礁を海の中からのぞいているよう!
その水槽の中で泳ぐ魚達をよーく見てみると、白と黒のしま模様の魚がたくさん泳いでいるのが分かることでしょう。その魚は、尾びれが白く、実は白地に3本の黒い線がはいっている「ミスジリュウキュウスズメダイ」というスズメダイの仲間。黒い線が、3つの筋(スジ)になっていることから、「ミスジ」と魚の名前の由来になっているのです。
ところが、この広い水槽の中に約300匹の「ミスジリュウキュウスズメダイ」がいるのですが、1匹だけ「ミスジ」ではないスズメダイが泳いでいるのです!それが、今回ご紹介する「1/300の奇跡!?」といわれている、幸せの「ヨスジリュウキュウスズメダイ」です。
尾びれが写真のように黒くなっているのが特徴。体に全部で4つの黒い筋があることから「ヨスジ」と名前がつけられました。尾びれの筋は、なんとなくハートみたいで、かわいいですよね。この「ミスジ」との見分け方は、ライブコーラルの一角にある案内パネルにもあるので、要チェックですよ。見つけたら幸せになれるかもですって!
この広い水槽の中で泳ぎまわっているので、どこにいるのかはお伝えできませんが、見つけた時には、幸せの四つ葉のクローバーを見つけた時のように、とっても嬉しい気持ちになることでしょう。今皆さんが想像している以上に、テンションがあがってしまうはず!ぜひ、見つけてみて下さいね。
名古屋港水族館は、入口のある北館から南館へと基本的な観覧順路がありますが、両館ともに毎日様々な時間にイベントが開催。事前に名古屋港水族館のHPでイベント開催時間を調べておくか、北館2Fの入口を入った正面にパンフレットとイベントスケジュールがありますので、必ず入手することをオススメします。
特に、日本最大の巨大プールで開催されるイルカパフォーマンスは必見。北館3Fにある3000人収容のスタジアムから観覧したり、北館2Fには水中観覧席も。広く大きくとられた窓から、水上とは違った水中のイルカ達の様子をのんびりと観察できるのも水中観覧席のポイント。
愛くるしい表情で人気のベルーガや最初にご紹介したシャチの公開トレーニングも北館3Fで開催。間近でかわいい動物達のトレーニングを見ることができ、自然に顔がほころぶことでしょう。いろいろな公開トレーニングに参加すれば、各動物達のいろいろな特徴が発見できます。
南館では、黒潮大水槽での「マイワシのトルネード」や、サンゴ礁大水槽・ウミガメ・ペンギンの餌やりを観覧できる「フィーディングタイム」などのイベントが開催。ウミガメのフィーディングタイムは、実際にカメ達に餌を与えることができますよ。
名古屋港水族館では、今回の記事内で詳しくご紹介できなかった展示内容やイベント、事前申し込み制で不定期で様々な面白いイベントが開催されています。記事最後の関連MEMO欄にある名古屋港水族館のHPを定期的にチェックするとよいでしょう。
それでは、名古屋港水族館へ訪れた時に、「ヨスジリュウキュウスズメダイ」を見つけることができるように願っていますね。ハッピーな気持ちになりますように!
※動物達や生物達の体調により、展示・公開方法やイベント内容は異なる場合があります。
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(2024/4/19更新)
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