写真:沢原 馨
地図を見る茅ヶ崎市や藤沢市というと“湘南”というイメージが先行し、海辺の町という印象が強いですよね。でも北部には水田の広がる田園地帯も残っているのです。田植えから稲刈りまで、水田地帯が見せてくれる風景は美しいものです。都会に生まれ育った人にとっても郷愁を誘われる風景なのではないでしょうか。“日本の原風景”とでも言いたい景色です。
写真:沢原 馨
地図を見るその田園風景の中、市境に沿って小出川という小さな川が流れています。用水路のような小さな川なので“川の風情”を味わうには少し物足りないのですが、その河岸には彼岸花が群生し、初秋になると田園風景の中に紅い帯を描いて咲き誇り、美しい景色をみせてくれます。「小出川彼岸花」の名で知られる、彼岸花の名所なのです。
写真:沢原 馨
地図を見る小出川の河岸には昔から彼岸花が自生していたそうで、それをさらに地元の方々が植えて増やし、今のような彼岸花の名所になったというわけです。例年、多くの人が彼岸花を見に訪れ、花の盛りを迎える時期の週末には「彼岸花まつり」も開催されて賑わいます。
写真:沢原 馨
地図を見る彼岸花は小出川に沿って大黒橋から追出橋まで、藤沢市から茅ヶ崎市、寒川町に渡って、3kmほどの区間で見られます。歩き通してみると少し距離がありますが、先を急がず、のんびりと散策を楽しみましょう。上流部と下流部とでは風景の表情が違い、歩いていて飽きることはありません。
写真:沢原 馨
地図を見る天候に恵まれれば、遠く富士山の姿を見ることもできます。少し北寄りには大山のシルエットも見え、その向こうには丹沢の山々の稜線が連なっています。足元の彼岸花に目を奪われがちですが、そうした風景も楽しみながら歩きたいですね。河岸にはコスモスが咲いていたり、柿が実っていたり、この季節ならではの景色に出会えるのも楽しいものです。
写真:沢原 馨
地図を見る広々とした田園地帯の中に延びてゆく彼岸花の群生は圧巻と言っていい見事さです。歩いても歩いても彼岸花の帯が続いていきます。まさに“彼岸花の名所”、その評判に恥じない景観です。
写真:沢原 馨
地図を見るそれにしても、水田と彼岸花とが織り成す風景は何と美しいのでしょう。彼岸花が盛りを迎える頃、水田では稲穂が黄金に実り、日差しを浴びて輝いています。その中に咲き誇る彼岸花の紅い色がひときわ鮮やかです。
見上げれば空は秋晴れ、澄んだ青空が広がっています。秋空の下、長閑な田園風景の中を歩くのは何とも気分の良いものです。初秋の爽やかさを実感するひとときです。
写真:沢原 馨
地図を見る河畔の田圃では稲刈りの作業をされているところもあり、その様子と彼岸花との取り合わせも風情のある景観を見せてくれます。観賞に訪れた人たちが行き交う様子もまた、ひとつの興趣を演出してくれます。田圃の上を悠然と飛翔してゆく鷺の姿を見ることもできるかもしれません。
写真:沢原 馨
地図を見る小出川の南側には茅ヶ崎里山公園という大きな県立公園があります。その名のように“里山風景”を残して整備された公園で、散策の楽しいところです。
「彼岸花まつり」のときには茅ヶ崎里山公園でもさまざまなイベントが行われ、大勢の来園者で賑わいます。時間と体力に余裕があれば公園散策へと足を延ばすのもお勧めです。
写真:沢原 馨
地図を見る小出川の彼岸花、できれば約3kmの全区間を歩いて、その美しさを堪能して欲しいところですが、「3kmも歩くの?」という方は一部だけでも充分に楽しめますよ。
彼岸花が見頃を迎えるのは、例年9月の下旬、その年によって少し差がありますから、確認してから出かけるといいですね。茅ヶ崎市や藤沢市のサイトで「彼岸花まつり」などの情報を発信していますので、見てみるといいでしょう。
「小出川彼岸花」は、何と言っても“彼岸花の咲く田園風景の美しさ”が最大の魅力。初秋の一日、彼岸花を見に出かけてみてはいかがですか。素敵な散策のひとときを過ごすことができますよ。
住所:神奈川県藤沢市遠藤〜打戻、神奈川県茅ヶ崎市芹沢など
アクセス:小田急線湘南台駅、JR辻堂駅などからバス
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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