1度に8人しか入れない小さな世界遺産!ブルガリア・ボヤナ教会のフレスコ画が圧倒的スケール

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1度に8人しか入れない小さな世界遺産!ブルガリア・ボヤナ教会のフレスコ画が圧倒的スケール

1度に8人しか入れない小さな世界遺産!ブルガリア・ボヤナ教会のフレスコ画が圧倒的スケール

更新日:2016/09/12 17:57

浮き草 ゆきんこのプロフィール写真 浮き草 ゆきんこ トラベルライター、プチプラ旅専門家、LCC弾丸トラベラー

ブルガリアの首都ソフィア郊外にあるボヤナ教会は、1979年に世界遺産に登録された歴史ある教会。古びたレンガ造りの外観を見ると「なぜ世界遺産?」と思うほど、ひっそりとした佇まいです。
しかし、一歩中に入るとそこにあるのは生き生きとした表情が描かれた240枚ものフレスコ画!頭上いっぱいに広がる圧倒的スケールの見事なフレスコ画とともに見どころを徹底ガイドします!

11世紀から19世紀の間に3度増築をしたボヤナ教会

11世紀から19世紀の間に3度増築をしたボヤナ教会

写真:浮き草 ゆきんこ

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ソフィアっ子の週末の憩いの場「ヴィトシャ山」。市内から車で30分ほどで行けるこの山は、夏はトレッキングや避暑、冬はスキーなど市民に愛されている山です。

このヴィトシャ山の麓に立つのが1979年に世界遺産に登録された「ボヤナ教会」です。緑あふれる公園内を歩いていくと石造りの質素な教会が見えてくるはず。外観だけみると、「え?これが世界遺産?」と思うほどひっそりと佇んでいます。

中に入る前にまずはボヤナ教会の周りを歩きましょう。側面を見るとレンガの色、形、石など3つに分かれているのがなんとなくわかるはず。
写真左側は1048年に創建された聖ニコラウス聖堂、真ん中の一番大きな教会は1259年創建のパンティレイモン聖堂、そして左が1845年創建の第三聖堂と、ボヤナ教会は、3つの聖堂からなるブルガリア正教会なのです。

世界遺産に登録された理由

世界遺産に登録された理由

写真:浮き草 ゆきんこ

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11世紀、13世紀、19世紀と増築されたボヤナ教会は、1つずつ壁で区切られているわけではなく、中はもちろんつながっています。

一番最初に建てられた聖ニコラウス聖堂の一番奥には、十字架状の支えが作りつけられてある祭壇スペースがあります。その上の部分には聖母マリアとキリスト、さらにその上には、弟子を従え、白く光り輝くキリストの姿も。これは聖書にあるキリストの変容を描いたものです。

写真右側に描かれているのはボヤナ教会の聖人「聖ニコライ」で横には、聖ニコライの生涯の18の場面も見られます。

実は、紹介したこれらのフレスコ画は建築当時に描かれたものではなく、13世紀にパンティレイモン聖堂が建築された時に上書きされたもの。この13世紀に描かれた名もない画家たちのフレスコ画は、聖人たちの生き生きとした表情などが評価され、世界遺産に登録されたのです。

11世紀のフレスコ画も見てみよう

11世紀のフレスコ画も見てみよう

写真:浮き草 ゆきんこ

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現在、世界遺産に登録されているものは13世紀に描かれたフレスコ画ですが、11世紀のフレスコ画の上に描かれたものなので、もちろん11世紀のものもかすかに残っています。

聖ニコライの右横、少し壁が奥に入っているところの上を見てみてください。壁がはがれ、光輪に包まれたほかのフレスコ画とは少し違った描写の絵が見えるはず。ほとんどは薄くなり、見ることはできませんが、この写真のフレスコ画は綺麗に残されていました。
13世紀に描かれたものは入り口横に展示されているので、見比べてみましょう。時代も絵の技術も違いますが、表情、首の傾け方などがなんとなく似ていることに気が付くはずです。

有名な最後の晩餐も

有名な最後の晩餐も

写真:浮き草 ゆきんこ

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イタリアのサンタ・マリア・デッリ・グラッツェ教会に描かれたレオナルド・ダ・ヴィンチ作で有名な「最後の晩餐」。この有名な場面も、左側上部に描かれています。イエスと12使途たちの表情が豊かでついついずっと眺めてしまいたくなる作品。

そのまま頭上に目を移すと、福音書を持ったキリストが現れます。キリストが今にも降りてきそうなそんな臨場感あるフレスコ画です。

ブルガリア最古の歴史人物の肖像画

ブルガリア最古の歴史人物の肖像画

写真:浮き草 ゆきんこ

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ボヤナ教会で一番大きなパンティレイモン聖堂には、ブルガリア最古の歴史人物の肖像画があります。写真は、当時ソフィア界隈一の資産家だったカロヤン伯爵と夫人のデシスラヴァ。

このフレスコ画を見て他との違いがわかるでしょうか。聖人を示す光輪がありませんね。この二人は、光輪がないことでも明らかなように聖人ではなく、この聖堂の建築費の提供者。そのため、手に教会を持っているのです。

カロヤン伯爵夫妻の向かい側には、この聖堂が建てられた当時の王コンスタンティン・アセン・ティフと王妃のイリナも描かれています。この二人は聖人ですので、光輪があります。

服装なども違いがあるのでよく見比べてみてくださいね。

ブルガリアの小さな世界遺産ボヤナ教会は中がスゴイ!

ボヤナ教会へは地下鉄で、ソフィアの中心駅「Serdika」から3つ目「James Bourchier」へ行き、64番か107番のバスに乗ります。64番はボヤナ教会入り口すぐのところがバス停で昼間は20分おき、107番はボヤナ教会から5分ほど下った道路沿いがバス停になり30分ごとに運行しています。

近くには国立歴史博物館もあり、共通券も発売しているのでボヤナ教会のあとに見学するのもおススメです。

小さいけれど、圧倒的スケールの世界遺産「ボヤナ教会」。ブルガリアではリラの僧院が有名ですが、ソフィアから近いボヤナ教会も必見です!

※中のフレスコ画は特別な許可のもと撮影したもので、通常撮影禁止となるのでご注意ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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