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写真:Hiroko Oji
地図を見る地中海に面した良港をもつ、南仏「マルセイユ(Marseille)」はフランス最大の港湾都市。紀元前600年にギリシアのフォカイア人によって港が開かれて以来、カルタゴと敵対したポエニ戦争後はローマ帝国の支配下に入り、10世紀にはプロヴァンス伯の支配下に、そして1481年にはフランス王国に併合されるなど、地中海の良港を巡る覇権争いの舞台となってきました。そのマルセイユも、今では、南フランスにおける貿易をはじめ、商・工業の中心地です。
年間の利用客が1500万人ともいわれるマルセイユ・サン・シャルル駅は、カフェ・レストランや様々なショップなどの施設が充実し、19世紀以来のレリーフとガラス多用の窓がズラリと並ぶ外観が美しい鉄道駅。メトロやバスターミナルに隣接し、たくさんの乗降客が行き交います。丘の上に聳える「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」まで見渡せる駅前の大階段は、歴史的建造物に指定されているほど! 立派な彫刻装飾が施された柱が、どっしりと構えて幅の広い階段を飾り、美しいアイアンワークの柵と素敵なデザインの外灯が並びます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るフランス最大の港湾都市は、世界第2次大戦後、高層ビルの多い現代都市に生まれ変わりました。
駅周辺から旧港にかけて、大きな通りや狭い路地の両側には、アイアンワークの手摺が美しいバルコニーと壁面を飾る彫刻装飾が施された建物が連なり、旧港まで続いています。夥しいほどのクルーザーやヨットが浮かぶ旧港周辺には、港を取り囲む建物の中に交じって、歴史ある建物が点在し、観光スポットとなっています。
旧港の北側に広がるハニエ地区は、かつての漁師たちの居住地区であり、昔ながらの下町の雰囲気が残っています。この地区の旧港出入り口には、サン・ジャン要塞、サン・ローラン教会が並び、サント・マリー・マジョール教会やフランス・バロックを代表するヴィエイユ・シャリテ(旧慈善院)と地中海考古学博物館、ドック・ロマン博物館、古きマルセイユ博物館、市庁舎などの建物が点在しています。東側には海洋博物館、マルセイユ歴史博物館、南側のアルスナル地区にはサン・ヴィクトール修道院、サン・ニコラ要塞と続きます。旧港出入り口付近には、ナポレオン3世妃の別荘だったファロ宮のあるファロ公園が広がっています。公園内には散歩道があり、旧港と町の眺めを楽しみながら気持ちよく過ごせます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る白い石灰質の丘の上に聳える「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、観光の目玉の一つ。ロマネスク・ビザンチン様式の聖堂内には、金色を使用した美しいモザイク画が壁面や天井を埋め尽くし、白とえんじ色で縞模様をなす柱やアーチが並び、壮麗そのもの。祭壇には銀色のマリア像が祀られています。また、鐘楼の上には、航海に出る船乗りたちを見守ってきた黄金のマリア像が海に向かって立っています。この聖堂の特色が、沢山の船の模型や絵画が納められていること。地元の船乗りたちの為の寺院とも言える神聖なスポットとなっています。
ここで、何よりも見逃せないのが、海抜154メートルにあるテラスからの眺め!360度のパノラマが一望の下です。建物がびっしり建ち並ぶ町並みも素晴らしい眺めですが、地中海方面の眺めもお忘れなく!こちらには、デュマの小説「モンテ・クリスト泊」の主人公が無実の罪に問われ幽閉されてしまったイフ島、その奥に「最後の楽園」ともいわれる自然真っただ中のフリウル島が姿を見せています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る南仏プロヴァンス料理を代表するのが、ご存知「ブイヤベース」!マルセイユの名物料理で、魚貝類を香味野菜で煮込んだ、フランスの寄せ鍋料理です。これは、元々は漁師たちが、見た目が悪かったり、毒針があって危険などの理由で、売り物にならない小さな魚を塩味だけで大鍋で煮て、自分たちで食べていたものです。
レストランでは、このお料理は二つの皿に分けて出されます。まずは、大きな鍋の中で煮込まれたスープも具も一緒のままの状態を見せてくれ、そのあと、二皿に分けられます。
最初に出てくるのが写真のスープです。濃厚な魚介類のコクがたっぷりで、とっても美味しい!このスープに唐辛子入りのアイオリ(これをルイユ:Rouille※と言います)、おろしニンニク、グリュイエールチーズをのせたパンを浮かべて食べます。
※ アイオリは、ニンニク、卵黄、オリーブ油、レモン汁、塩、コショウから作るソースのことで、ルイユとは、もともと、「鉄やほかの金属が空気に触れて酸化すること、またはその色」をいい、唐辛子入りの色が錆びた色に似ていることから、こう呼ばれています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るスープの次に出されるのが、メインのお魚たち!
実は、スープをとった後の”だしがら”なのですが、だしがらだなんて、とんでもない!しっかりメインとなる一皿です。ブイヤベースの主要材料はカサゴ類。そこに、白カサゴ、赤カサゴ、足長カニ、ホウボウ、マトウダイ、アンコウ、西洋アナゴといったものが、4〜5種類使われます。さらに、店によってはイセエビやハマグリ・アサリ・ムール貝などが使われることもあります。
魚を使った郷土料理としては世界でも一番有名なブイヤベース!マルセイユでは軒を並べる多くのレストランで楽しめます。陽光溢れる風景の中で、港に浮かぶクルーザーや丘の上のバジリカ聖堂を眺めながらだと最高の気分!しっかりと味わってくださいね。
ここでご紹介したスポットは旧港周辺に集まっていますが、他にも見所が盛りだくさん!
鉄道駅から西への通りを進んだ所には、パリの凱旋門に比べるとちょっと小振りの凱旋門が、ロータリーの中央に構えています。また、ベルジュ埠頭の東へ延びるカヌビエール大通りからリベラシオン通りへと進むとロンシャン宮へ行くことができます。鳥が翼を広げたような美しい宮殿で、建物を眺めるだけでも価値があるのですが、マルセイユ美術館と自然史博物館が入っているので、お時間が許せば中の見学もどうぞ。宮殿裏の広い公園は、憩いの場として過ごせる絶好の場所です。
さらに、旧港から出る船でイフ島やフリウル島へ、列車やバスで、近郊の町カシ(Casis)まで続く「カランク」と言われる入り江を巡るのもお薦めです。
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