買い物にも最適!「フランクフルト」の昔と今が見られる散策コース

買い物にも最適!「フランクフルト」の昔と今が見られる散策コース

更新日:2018/07/25 15:07

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
ドイツ・フランクフルトの中心街「ハウプトバッヘ(Hauptwache)」。その中心街を東西に横断している道には、クラシカルな雰囲気が漂う建物から現代アートらしい奇抜なかたちをしたビルが建っています。ぶらぶら歩くだけでも、タイムスリップ感覚で楽しめますが、この道は市内で一番のショッピングストリートという魅力もあります。街歩きだけでなく買い物も楽しめる、一石二鳥な散策コースをご紹介します。

旧オペラ座前からスタート

旧オペラ座前からスタート

写真:浅井 みら野

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散策は、ハウプトバッヘの西側「アルテ オーパー(Alte Oper)」から始めましょう。同名の駅では地下鉄U6、U7が通っており、ハウプトバッヘから徒歩6分の距離にあります。どーんと堂々とした建物正面から、ネオルネサンス様式らしい豪華さが感じられますね。1880年に歌劇場として建設。初演には当時のドイツ皇帝、皇太子も訪れたほどなんですよ。

しかし、第二次世界大戦の被害でほぼ全壊に…。“ドイツ一美しい廃墟”といわれるものの撤去する予定でした。そこで市民の抗議があり、復旧活動が開始。長い年月を経て、ようやく1981年に現在の旧オペラ座という名前で復活しました。建物外部は全壊前の状態を忠実に再現しています。現在もコンサートやショーが定期的に上演されています。もし見たい演目があればハウプトバッヘのチケット売り場でチケットを購入することもできますよ。

ハウプトバッヘ正面にある教会

ハウプトバッヘ正面にある教会

写真:浅井 みら野

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アルテ オーパーを存分に堪能したら、すぐ横を通っているグローセ ボッケンハイマー通りを歩いて東へ向かいましょう。この通りは「ポルシェデザイン」や「BOSS」、「スワロフスキー」のお店があり、隣のゲーテ通りもエルメスやティファニーなど高級ブティックが集まるお洒落エリアです。

グローセ ボッケンハイマー通りを歩くこと徒歩6分、中心地「ハウプトバッヘ」に到着します。中央駅に次いでフランクフルトで2番目に大きい駅です。駅目の前には1678〜1681年に建てられた「聖カタリーナ教会(St.-Katharinen-Kirche)」が。文豪ゲーテが洗礼を受けた教会としても有名です。タイミングが合えば、不定期に開かれる教会前の市場をのぞいてみるのもお勧めですよ。

寄り道に人気グミショップへ

寄り道に人気グミショップへ

写真:浅井 みら野

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ハウプトバッヘまで来たら、駅正面にあるフルーツグミの専門店「ベアレン トレフ(Baren-Treff)」へ入ってみましょう。お店のロゴになっているクマのかたちをしたグミや、くだものや乗り物のかたちなど色々なグミを見ることができますよ。特に、写真のようにグミで作った食べものが面白い!ケーキやフライドポテト、ピザなどがウィンドウに飾られているのでご注目です。

建物に穴が!?斬新なマイツァイル

建物に穴が!?斬新なマイツァイル

写真:浅井 みら野

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ハウプトバッヘから東へ進み続けると、歩行者天国の道路「Zeil(ツァイル)」に入ります。すぐにガラス張りの大きい建物が見えますが、よく見ると建物正面にぽっかり穴があいて、その向こうには空が見えます。奇抜なデザインに多くの方が立ち止まったり、写真を撮ったり。こちらの建物は「MyZeil(マイツァイル)」とよばれ、2009年にオープンしたショッピング施設です。

外観に驚かされますが、建物内部に入ってもびっくり!写真のようにガラス張りの天井が波打ち、1階に向かって落ちています。まるで生き物の体内にいるような感じですよね。建物には100店舗近いショップが入っています。最上階からはツァイルやフランクフルトの景色が眺められ、お勧めです。また、有料トイレが多いEUで、ここは無料で利用できます。

両側にショップが並ぶツァイル

両側にショップが並ぶツァイル

写真:浅井 みら野

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マイツァイルを満喫したら、そのまま東へ歩きましょう。ツァイルの両側には流行のショップが並び、デパートも4軒あります。疲れたらオープンカフェもありますので、そこでひと休みされるのもいかがでしょうか。休日だけでなく、平日も賑わうフランクフルトで一番華やかな通りです。ツァイルを歩き続け、コンスタブラーヴァッヘ(Konstablerwache)の駅が見えたらコース終了です。

ひとつだけ注意点を。ドイツでは多くの飲食店以外のお店が日曜日を定休日としています。それはツァイル含めたハウプトバッヘ周辺も同じ。日曜日は平日と異なり、人もまばらです。逆に美術館や観光地は日曜日もオープンしているので、そちらに行かれることをお勧めします。

新旧混じったコース

西のアルテ オーパーから始まり、ハウプトバッヘを通り、東のツァイルまでは約1kmほどの距離。ほぼ一直線に道が通っているので、散策しやすいコースになっています。古い建物の歴史に敬意を払いつつ、モダンな建物から新たな可能性を感じながら、更に楽しいお買い物もプラスして。フランクフルトの良さが詰まった、お勧め散策コースです。

掲載内容は執筆時点のものです。

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