奥鬼怒の秘境・鬼怒沼湿原〜天空の湿原と温泉を満喫するトレッキング

| 栃木県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

奥鬼怒の秘境・鬼怒沼湿原〜天空の湿原と温泉を満喫するトレッキング

奥鬼怒の秘境・鬼怒沼湿原〜天空の湿原と温泉を満喫するトレッキング

更新日:2016/09/10 18:14

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、低山登山家、ブロガー

栃木県でも人気の観光スポットである日光。その奥地、鬼怒川の源流に位置する山域に、鬼怒沼湿原があります。尾瀬ヶ原よりも高所の山中に秘められた、箱庭のような湿原。そこには、神秘的な多くの池と、豊富な高山植物に彩られた、美しい風景が広がっています。湿原以外にも、麓にある温泉宿と鬼怒川沿いの遊歩道も充分魅力的。奥日光の秘境、美しい天空の湿原へのトレッキングをご案内します。

奥鬼怒の秘境・鬼怒沼湿原

奥鬼怒の秘境・鬼怒沼湿原

写真:大木 幹郎

地図を見る

鬼怒沼湿原は、日光市の北西端、流域に温泉地の多い、鬼怒川の源流に位置する湿原です。湿原の標高は約2000m。尾瀬ヶ原より約600m高い、日本で屈指の標高にある湿原です。広さは、東西に約410m、南北に約720m。大小多数の神秘的な池塘が点在し、全体が高山植物の楽園となっています。山の頂き近くに抱かれた天空の湿原。尾瀬ヶ原よりも小さいですが、秘密の箱庭のような、静謐で美しい湿原です。

鬼怒沼湿原へのトレッキング、その魅力の一つは、麓にある温泉宿。登山口のある麓は、奥鬼怒温泉郷と呼ばれ、4軒の温泉宿があり、温泉が目当ての方もよく訪れています。美しい湿原の景色と、良質の温泉を堪能すれば、心身ともに癒されること間違いなし。

それでは、湿原の様子と、そこまでの道中について、詳しくご案内していきます(写真は鬼怒沼湿原の中央部の景色)。

奥鬼怒歩道を歩いて温泉郷へ

奥鬼怒歩道を歩いて温泉郷へ

写真:大木 幹郎

地図を見る

ご案内する鬼怒沼湿原へのトレッキングコースは、女夫淵から奥鬼怒歩道を経由する往路です。奥鬼怒歩道は、奥鬼怒温泉郷まで続く、鬼怒川の左岸に続く遊歩道。温泉郷にある宿・八丁湯まで、約1時間30分の道のり。起伏の少ない緩やかな道で、清らかな鬼怒川の渓流を横目に、優しい木漏れ日に包まれながら、ハイキング気分を満喫できます。温泉郷から先は、本格的な登山道となります。

奥鬼怒歩道の始まりは、奥鬼怒スーパー林道が通る鉄橋を渡ってすぐ右手にある階段。ここを登りきってから下った先には「鬼怒の中将乙女橋」という吊橋。奥鬼怒歩道で最も高低差があるのは、階段から吊橋までの区間で、後は全体的に平坦な道。

吊橋を渡って鬼怒川の左岸へ。その後、歩道の中間地点の少し手前、「二ツ岩橋」で右岸へ渡り、続く「砥の岩橋」で再び左岸へ。その後、八丁湯まで広く明るい樹林の道が続きます(写真は砥の岩橋からの眺め)。

【補足・女夫淵へのアクセス】
女夫淵までは、マイカー、市営の路線バスを利用してのアクセスが可能。広い駐車場とトイレ有り。路線バスの詳細は、文末関連MEMOのリンク、日光市のサイトをご参照ください。なお、奥鬼怒温泉郷へ通じる奥鬼怒スーパー林道(未舗装)は、一般車両の通行はできません。

湿原への登山口・奥鬼怒温泉郷

湿原への登山口・奥鬼怒温泉郷

写真:大木 幹郎

地図を見る

奥鬼怒歩道の終点、奥鬼怒温泉郷には温泉宿が4軒。八丁湯、加仁湯(かにゆ)、日光沢温泉と川沿いに続き、少し離れて手白澤温泉。山奥の大自然の中に現れる、立派な建物には驚かされます。4軒とも登山客や観光客に人気の宿で、良質の源泉かけ流しの温泉を堪能できます。大自然の中で浸かる露天風呂は、まさしく秘湯。

鬼怒沼湿原への本格的な登山道が始まるのは、日光沢温泉から先。登山口に建つ日光沢温泉は、登山者に人気があり、外観も山小屋の雰囲気が濃い造り。日光沢温泉から湿原まで約2時間20分。日光沢温泉から30分ほど先に、丸沼温泉との分岐。ここから急坂が連続します。オロオソロシの滝展望台を過ぎ、湿原の約2km手前になると、山道の傾斜は緩やかに。やがて平坦になる樹林の道を進めば、遂に湿原と感動のご対面。

奥鬼怒温泉郷の宿についての詳細は、文末関連MEMOのリンクをご参照ください。

【補足・日帰り入浴と送迎バス】
日帰り入浴ができないのは、手白澤温泉のみ。女夫淵からの送迎バスは、八丁湯と加仁湯の2軒のみ(宿泊客限定)。乗車時間は約30分。

天空の湿原を散策

天空の湿原を散策

写真:大木 幹郎

地図を見る

日光沢温泉から先、長い山道を登りきったご褒美、美しい湿原と感動のご対面。山道は湿原の南端に出て、そこからは写真のような風景が広がっています。湿原の中は、南北に木道が設置、往復すると約20分。木道沿いの数箇所にベンチがあるで、ゆっくりと足を休ませながら、池塘と高山植物に彩られた、天空の湿原を堪能しましょう。

湿原の北端にあるT字路は、右へ進めば、鬼怒沼山(写真中央・標高2140m)。左に進めば、尾瀬への登山口である大清水です(約3時間)。鬼怒沼山へは、T字路から1時間以内に往復可能ですが、山頂は木々に覆われ湿原は見えません。

鬼怒沼湿原への移動時間と見頃の時期

鬼怒沼湿原への移動時間と見頃の時期

写真:大木 幹郎

地図を見る

鬼怒沼湿原へのご案内、最後は移動時間と見頃の時期についてご説明します。

まず移動時間。女夫淵から湿原まで、往路の合計で約7時間。湿原から鬼怒沼山へ登頂すれば、プラス1時間となります。なお、八丁湯と加仁湯の送迎バス(宿泊客限定)を利用すれば、温泉郷までの移動時間は片道約30分。

■日光沢温泉:登(1:40)下(1:20)
■滝展望台:登(1:00)下(0:40)
■湿原・南端:登(1:20)下(0:45)
■湿原・北端:登(0:10)下(0:10)
■鬼怒沼山:登(0:35)下(0:30)
(補足:滝展望台→オロオソロシの滝展望台)

見頃の時期は初夏と秋です。6月中旬から、ワタスゲ、チングルマ、キンコウカなどの高山植物の花園に。9月から高山植物の紅葉が始まり、湿原は黄金色に染まります。10月になると湿原の紅葉は終わりますが、奥鬼怒温泉郷の一帯が見頃を迎えます。露天風呂から眺める紅葉は格別です。11月頃から降雪が始まり、雪は5月頃まで残ります。冬季に訪れる場合は、雪山の登山となるので、充分にご注意ください。

■6月中旬〜7月:湿原の高山植物の花
■9月中旬〜下旬:湿原の高山植物の紅葉(写真は9月中旬)
■10月中旬:奥鬼怒歩道と温泉郷の一帯の紅葉

秘境の湿原と温泉を堪能できるトレッキング

以上、奥鬼怒の秘境、鬼怒沼湿原のご案内でした。標高は約2000m、日本で屈指の高所にある湿原です。奥鬼怒の山の頂き近くに秘められた、天空の湿原。そこには、大小多数の神秘的な池塘と、豊富な高山植物の楽園が広がっています。

駐車場のある女夫淵から湿原まで、移動時間は往復で約7時間と、長丁場なトレッキングコース。途中の奥鬼怒温泉郷にある温泉宿に宿泊(日帰り入浴も可)すれば、充分な余裕を持って楽しむことができます。美しい湿原と、源泉かけ流しの温泉に浸かり、心身ともにリフレッシュ。

日光で、秘境の湿原と温泉を堪能できるトレッキングとして、鬼怒沼湿原を強くお勧めいたします。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/22 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ