写真:Kaycom D
地図を見るみなとみらい線「元町・中華街駅」の改札を出て、そのまま駅ビル内のエレベーターやエスカレーターで最上階まで行くと「アメリカ山公園」の中に出ます。建物から外へ出ると、周りには綺麗に整備された庭園が広がり、これがビルの屋上から続く景色とは思えないほど緑豊か。
公園の端にはベンチが設置された展望のいい庭があり、天気の良い日などはここで本を読んだりするのもいいでしょう。また、クリスマスの時期にはイルミネーションもほどこされ、人気の観光スポットとなっています。
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地図を見る「アメリカ山公園」から少し坂を上がると右に外国人墓地があり、そこを左に曲がると突き当たりに「港の見える丘公園」があります。この公園は、ジブリ映画『コクリコ坂から』に出てくる「コクリコ荘」のある場所のモデルになったとされており、展望台の脇には、主人公が毎朝掲げていた旗と、宮崎吾朗監督のサイン入り案内板が設置されています。
展望台からは公園の名前の通り横浜港周辺が一望でき、ベイブリッジや晴れた日には房総の山々も見られます。園内には、バラなどの草花が美しいローズガーデンや沈床花壇の他、「旧フランス領事館邸遺構」や「イギリス館」、「山手111番館」などこの地の歴史を感じさせる見どころも豊富です。
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地図を見る「外国人墓地」は、山手の丘の斜面に広がる約2万平方メートルの広大な墓地。はじまりは1854年と古く、ペリー提督がひきいるミシシッピー号に乗船していた一人のアメリカ人兵の埋葬が最初です。その後、日本に居住する多くの外国人がこの地に眠り、その国籍は40数ヵ所に及ぶとか。
墓地内は、縁故者の墓参り以外は原則非公開ですが、3月から12月までの毎週土・日・祝の12時から16時の間のみ、維持保存のための募金公開を行っています(雨天や葬儀などにより入苑不可になる場合もあり)。入り口で寄付金(目安は一人200円)を支払うと、墓地の案内図がもらえるのでそれを参考に周っていきましょう。
案内図には、墓石や棺の形が絵で描かれているのでとてもわかりやすく、また、著名人のお墓には説明が書かれたプレートが設置されているので、墓地というよりは遺跡を周っているような感じです。
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地図を見る外国人墓地を出たら、墓地沿いの「山手本通り」を歩いていきましょう。この道は「日本の道100選」にも選ばれ、いくつもの洋館や教会を見ることができます。カフェになっているところもあるので、散策の途中で優雅にお茶をするのもおすすめ。
主な建物としては、外国人用の共同住居だった「山手234番館」、貿易商のエリスマン氏の邸宅だった「エリスマン邸」、同じく貿易商のB.R.ベリック氏の邸宅「ベーリックホール」、アメリカ人検事が暮らしていた「えの木てい」、白壁が美しい「山手カトリック教会」など、どれもちょっと足を止めて訪れたくなるものばかりです。
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地図を見る山手エリア散策の最後は、「イタリア山庭園」でゆっくりしましょう。ここには、外交官の内田定槌氏の邸宅で国の重要文化財にも指定された「外交官の家」や、貿易商のバウデン氏の邸宅だった「ブラフ18番館」があり、それぞれ内部を見学することができます。
どちらも映画やドラマに出てきそうなステキな内装で、一度はこういう家に住んでみたいと多くの人が思うのではないでしょうか(特に女子は)。復元された家具も多いですが、修復した当初からのものも残っており、当時の雰囲気や様子を十分感じることができます。
外交官の家の前にはイタリア様式の美しい庭園があり、その向こうには、みなとみらい21などの横浜の風景が広がっています。家の二階から庭を見ると、綺麗に整形された幾何学模様がよくわかるのでおすすめ。家の一角には小さな喫茶スペースがあり、そこでお茶をすることもできます。
街のあちこちに道案内の標識があり、観光施設では地図も入手できるので、初めて訪れても迷わず散策できるエリアです。高台の山手地区はとにかく展望がいいので、昼間だけでなく夜景もおすすめ。また、西洋館だけでなく、山手の高級住宅を見るのもなかなか楽しいです。
「イタリア山庭園」まで巡った後は、京浜東北線・根岸線の「石川町駅」まで坂を下って、すぐ近くの中華街に訪れることも可能。最後に中華料理を堪能するのもいいですね。
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(2024/10/6更新)
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