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写真:池口 英司
地図を見る「坊っちゃん列車」は、夏目漱石が松山に赴任していた1895(明治28)年頃に、松山を走っていた列車を再現したものです。漱石が松山にいたのはわずか1年の間でしたが、この時の体験が小説「坊っちゃん」を生んだのは、よく知られているところです。
伊予鉄道が「坊っちゃん列車」を再現するにあたり、まず問題となったのが、動力をどうするのか?ということ。自動車も走る道路の上に蒸気機関車を走らせるのは危険であることから、結局は蒸気機関車の姿を模したディーゼル機関車を運転することで決着しました。
「坊っちゃん列車」の機関車は、外観は極力蒸気機関車に似せ、昔懐かしい音の汽笛も搭載。通(つう)の人からは、蒸気(steam)を通す本物の蒸気機関車の汽笛と、空気(air)を通す「坊っちゃん列車」の汽笛では、音色が違うという指摘があったそうですが、それでも見事なまでに明治の汽車の姿を再現してみせた「坊っちゃん列車」は、松山市内を縦横に走り、市内のところどころに残る昔懐かしい町並みに、とてもよく似合っています。
写真:池口 英司
地図を見る「坊っちゃん列車」は、ディーゼル機関車が小さな客車を引いて走ります。この客車も「マッチ箱」と形容された明治時代の姿を模したもので、車内は板張り。木製のイスはずいぶんと硬い座り心地ですが、当時の鉄道は距離も短く、短い乗車時間であれば、これで十分だったのでしょう。
車内では、車掌さんが乗客に鉄道クイズを出題することもあり、どこを走っている時にクイズが出題されるのかを熟知している運転士さんは、その区間をなるべく音を立てないようにして走るのだそうです。観光列車ならではの楽しい趣向を、匠の技が支えています。
写真:池口 英司
地図を見る元々は路面電車が走る路線であった松山市内線には、機関車が引く列車の向きを変える本格的な設備はありません。そこで終点の駅では、機関車の付け替え作業が、手作業で行われます。小さな客車でもあっても、人の力でこれを押すのは大変なもの。でも乗客との触れあいを楽しめるからでしょう、「坊っちゃん列車」への乗務を希望する職員はとても多いのだそうです。
写真:池口 英司
地図を見る松山市駅に近い「子規堂」のすぐ脇には、伊予鉄道が実際に明治時代に使用した客車が保存されています。漱石が小説の中で「ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない」と形容した当時の伊予鉄道は、全長わずか6.4km。これであれば、このような小さな客車で十分に用が足りたということになります。
「子規堂」は、俳人・正岡子規が幼少時代を過ごした家を保存している施設です。館内には、子規や漱石に関する史料が展示され、松山を舞台にした文学、松山の歴史の一端を知ることができます。
写真:池口 英司
地図を見る「坊っちゃん列車」の終点が道後温泉。この駅の駅舎も古き良き時代を思わせるクラシカルなスタイルです。建物は明治末期に使用されていたものを復元したもので、駅舎内で切符やグッズを販売。駅前からは賑やかな商店街が続き、その道を5分ほど歩いた先に道後温泉本館が建っています。
道後温泉駅には、夜間やダイヤの合間に「坊っちゃん列車」が留置され、昔ながらの列車の姿をゆっくりと見ることができます。
伊予鉄道松山市内線の沿線には、いたる所に歴史を感じさせる建物が残っています。これらのスポットをじっくり回るのであれば「1Dayチケット」「2Dayチケット」がお勧め。リーズナブルな料金で、何度でも市内電車の乗り降りができ、少しの金額をプラスすることで「坊っちゃん列車」に乗ることもできます。電車で巡る松山の街には、たくさんの見所、魅力があります。
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