近代的な街並みと江戸時代の面影が共存する東京「北品川」を散策

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近代的な街並みと江戸時代の面影が共存する東京「北品川」を散策

近代的な街並みと江戸時代の面影が共存する東京「北品川」を散策

更新日:2016/09/11 13:25

高瀬 真澄のプロフィール写真 高瀬 真澄 フリーライター

東海道第一の宿場町として栄えた品川宿。東京・北品川は近代的なビルやマンションが建設されるなか、昔ながら建物や神社仏閣がいたるところに残り、品川宿の面影を留めてる地区です。江戸時代には海苔の生産地として栄えた品川浦は、現在では釣りや屋形船を楽しむ人が集まる船留まりになっています。都会的な景観と伝統が共存した街並みを訪れてみませんか。

近代的な街並みと品川宿の面影を残す景観を“船どまり”から眺める

近代的な街並みと品川宿の面影を残す景観を“船どまり”から眺める

写真:高瀬 真澄

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現代は近代的なビルやマンションが立ち並ぶ品川ですが、江戸時代には漁業や海苔づくりが盛んな地域でした。また、江戸市中から近いこともあり、ハゼ釣り、舟遊び、潮干狩りを楽しむ人たちで賑わっていたといいます。当時の様子は品川を描いた名所絵に、必ずと言っていいほど海の光景が描かれていることでも分かります。

JR品川駅から京急本線で一駅先の北品川駅から、徒歩5分ほどの距離にある「品川浦」は、現在でも釣りや屋形船に乗る人が集まる“船どまり”になっています。北品川橋から見る品川駅方面の近代的なビルと、古い木造家屋が残る北品川商店街の景観を楽しみながら歩いてみましょう。

歌川広重の名所江戸百景にも

歌川広重の名所江戸百景にも

写真:高瀬 真澄

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江戸時代には、旧目黒川の河口付近に弁天堂があり、洲崎弁天と呼ばれていました。浮世絵師の歌川広重の名所江戸百景のひとつにも洲崎弁天が描かれています。1626年に弁財天を祀り、できたのが洲崎弁財天です。その後、明治時代になってから「利田神社(かがたじんじゃ)」と名称が変わり、祭神も弁財天から市杆島姫命(いちきしまひめ)に変わりました。小さいながらも風情のある佇まいから、江戸時代から地域の人々に親しまれてきたことが分かります。

「利田神社」に残る「鯨塚」の謎

「利田神社」に残る「鯨塚」の謎

写真:高瀬 真澄

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1798年には、品川の海で、浅瀬に乗り上げて動けなくなっている鯨を漁師が捕獲する出来事がありました。長さ16メートル、高さ2メートルにも及ぶ鯨の様子は瓦版にも載り、一目見ようとする人たちで賑わったといいます。この話は、江戸城にも伝わり、鯨は浜御殿(現在の浜離宮恩賜庭園)に運ばれ十一代将軍家斉の目にも触れたそうです。その後、鯨は解体され、骨は「利田神社」の境内に埋められています。

その鯨の供養を目的に建てられたのが鯨碑です。昭和62年には「利田神社と鯨碑」が品川百景にも選ばれました。地域の人には「鯨塚」として親しまれています。

品川宿の歴史を見守る「法禅寺」

品川宿の歴史を見守る「法禅寺」

写真:高瀬 真澄

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北品川には、神社仏閣が多いのも特徴です。北品川商店街の脇道入ったところにあるのが「法禅寺(ほうぜんじ)」。1384年に建立されたといわれています。入り口には「品川小学校発祥之地」の碑が建てられ、多くの歴史を刻んできた場所であるのが分かります。

東海七福神のひとつ「一心寺」

東海七福神のひとつ「一心寺」

写真:高瀬 真澄

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一心寺は、1855年に大老・井伊直弼により創建されました。その後、火災により焼失されてしまいましたが、明治18年(1885年)に現在の場所に再建されました。昭和7年には、品川町・大崎町・大井町・荏原町が東京市に編入したことを記念として「東海七福神」が制定されました。一心寺には、東海七福神のひとつである寿老人が祀られています。北品川の商店街の景観にしっくりと馴染み、綺麗に手入れされている庭のようすなどから、街の人たちに大切にされていることがよくわかります。

おわりに

以上、今回は北品川の歴史と見どころをお伝えしましたが、いかがでしたか? 品川宿の面影を残す北品川商店街には、昔の面影を残す海苔屋や和菓子屋もあり散策するのにもオススメです。毎年9月末には宿場祭りが開催され、江戸時代の風俗仮装をした人達が商店街をパレードし、多くの人で賑わいます。江戸時代の雰囲気を楽しみたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/04 訪問

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