由布岳には複数の行き方がありますが、まずは電車の旅はいかがでしょうか。大分県大分市からは独特のカラーリングをしているディーゼル車両に乗って向かいます。ディーゼル車両ならではの音を聞き、やや登りが続くレールに揺られながら約1時間の旅。車窓からのどかな眺めを楽しみましょう。途中の駅名には「鬼瀬」、「天神山」等があり、いかにも古い歴史があると感じさせてくれます。
由布院駅からはバスを利用するのが通常で、一番オーソドックスな登山口に向かいます。由布登山口で下車しましょう。バスに揺られながらの道中もまた美しいのが由布岳の特徴ですので、電車に続いてバスも楽しんで下さい。登山口のバス停付近で既に標高は約780mとなります。
由布院駅から歩いて行くことも出来ますが、少し時間がかかる上に登山口まではほぼ、登りの道路となっています。ここでは歩くよりも、本来の目的である登山をして霧氷を楽しむことを考えてバスを利用することをお勧めします。
戻りも同じ場所からバスが出ます。ここから由布院駅に戻るのも良いですし、別府駅に抜けることも出来ますので、別府温泉を楽しむことも面白い旅です。
由布岳は約2000年前の大規模な噴火を最後に活発な動きの無い山で、富士山と同じく完全な独立峰です。古来より信仰の山として崇められてきました。由布市湯布院町川上にある宇奈岐日女神社ですが、この「うなぐひめ」が由布岳の神となって崇められています。
そして山岳仏教の山としての長い歴史もあり、同じく由布市湯布院町川上にある佛山寺では石造の由布霊山観世音菩薩が本尊となっています。
「休憩場所」と「トイレ」がある登山口に大きな案内表示があります。山頂までは、登山口から向かって左を通る由布岳登山道と右側の由布岳東登山道があります。どちらも同じ場所に行けるで、左右どちらを使っても問題はありません。山頂までとの往復の目安は約4時間です。道中を楽しみながら、大自然の中に溶け込んで下さい。
東峰と西峰の二つのピークを有する「由布岳」ですが、登頂するだけではなく、霧氷を存分にお楽しみください。霧氷とは着氷現象のことです。外気温が氷点下になり、空気中の水蒸気が昇華されることで樹木に付着します。そして見事な景観となるのです。
なお、東峰と西峰は登り方が異なります。比較的登りやすい東峰ですが、西峰は岩場があることからも、より慎重に登ることが求められます。そして山の基本は、帰りの体力を十分に残すことでもあります。決して無理をしないようにしましょう。
九州一の美峰と言われる由布岳は比較的、初心者にもやさしい山とされます。そこで見られる美しい霧氷は晩秋の頃となっています。基本的な登山の準備だけではなく、しっかりと防寒対策もしておきましょう。
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(2024/4/19更新)
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