札幌発〜1日1本の秘境列車で終点・新十津川へGO!〜JR札沼線乗り撮り歩き

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札幌発〜1日1本の秘境列車で終点・新十津川へGO!〜JR札沼線乗り撮り歩き

札幌発〜1日1本の秘境列車で終点・新十津川へGO!〜JR札沼線乗り撮り歩き

更新日:2016/09/12 11:46

もんTのプロフィール写真 もんT チューター、フリーライター

雄大な大自然の中、鉄道の旅をのんびりと楽しめる北海道。大都市札幌からでも、ちょっと足を伸ばせば、素敵なローカル線の旅を満喫できます。中でも今、注目なのが、札幌から新十津川町へと延びるJR札沼(さっしょう)線。末端区間は、一日わずか一往復しか列車が走らないという、超秘境路線です。札幌から半日で観光可能!札沼線に乗って、秘境の終着駅・新十津川へ行ってみましょう!

札沼線とは…?

札沼線とは…?

写真:もんT

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札沼(さっしょう)線は、函館本線の桑園(そうえん)駅から分岐して、石狩川右岸の町々を抜け、新十津川(しんとつがわ)町までを結ぶ全長76.5kmの路線です。かつては、留萌線の石狩沼田駅まで線路が延びていたため、札幌と沼田から一文字ずつ取り、「札沼線」と名付けられました。

路線としては、桑園駅が起点ですが、列車は札幌駅から発車します。札幌近郊の北海道医療大学駅までは最近電化され、新しい電車が行き来する通勤路線。「学園都市線」という愛称で呼ばれていて、ローカル線という雰囲気はありません。しかし、その先は1両編成のディーゼルカーが行き交う非電化区間。運行本数もガクンと減り、終端の浦臼から新十津川は、なんと一日一往復…。この区間は、超秘境路線です。

ちょっと早起き…まずは石狩当別駅へ

ちょっと早起き…まずは石狩当別駅へ

写真:もんT

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札沼線の末端区間を走る列車は、1日7往復のみ。これらの列車はすべて、石狩当別駅が起点となっています。それで、札幌駅からまずは石狩当別駅へ向かいましょう。電車に揺られておよそ40分の道のりです。

末端を走る7往復のうち、札沼線の終点・新十津川駅へ向かう列車は1本だけ…。石狩当別7:45発のディーゼルカーです。この列車に乗るには、札幌駅6:58発の石狩当別行きに乗る必要があります。石狩当別には7:38に着いて、同じホームでの乗り換えです。

少し乗り換えに余裕を持たせたいなら、札幌駅6:39発の列車で石狩当別に向かうのが、おススメ。石狩当別には7:18に着きますが、新十津川行きの列車は、すでに3番線に入線しています。

繰り返しますが、石狩当別7:45発が新十津川行きの唯一の列車。くれぐれも乗り遅れのないよう、早起きして出かけましょう!

貴重な列車交換シーンをお見逃しなく…石狩月形で小停車

貴重な列車交換シーンをお見逃しなく…石狩月形で小停車

写真:もんT

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1両編成のディーゼルカーは、石狩当別を出発して30分ほど走ると、石狩月形駅に到着。ここでは8:19から8:40まで、およそ20分停車時間があります。

石狩月形は、非電化の末端区間では唯一の有人駅。駅員さんがいて、今となっては珍しい、硬券の入場券や軟券の乗車券が売られています。切符を集めている方はお見逃しなく!

また、この駅では対向列車との行き違い(交換)が行われます。この列車交換シーンも必見!今では珍しくなった「タブレット」(通票)の受け渡しも見られます。タブレットとは一種の通行手形のようなもの。これを受け取ったら、新十津川に向けて出発です。

終端区間は秘境駅の連続〜超ローカルな風景を満喫して♪

終端区間は秘境駅の連続〜超ローカルな風景を満喫して♪

写真:もんT

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浦臼駅(9:06発)を出ると、列車はいよいよ終端区間へ。ここからは1日わずか1往復しか列車が運行されません。よって、途中の鶴沼、於札内(おさつない)、南下徳富(みなみしもとっぷ)、下徳富の各駅は、1日に上下1本ずつしか列車が来ないという、超秘境駅ということに…。

沿線は、写真のように豊かな穀倉地帯の風景が広がります。列車は9:28に、終点の新十津川駅に到着します。

日本一の秘境駅・新十津川駅の魅力

日本一の秘境駅・新十津川駅の魅力

写真:もんT

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新十津川駅は、役場にもほど近い町の中心部に位置しますが、今やここを発車する列車は、今しがた乗ってきた列車の折り返し1本のみ…。日本一、終列車が早い駅であり、発車する列車が少ない駅…、まぎれもなく日本一の秘境駅です。

そんな新十津川駅、ホームと線路は1面1線だけの、本当に小さな駅…。駅員さんもいないのですが、それでも温かな人情があふれています。

まず、列車が発着する時間には、近所の保育園児や保育士さんたちが、乗客のお出迎えとお見送りをしてくれます。このほのぼのとした光景、悪天候でない限りは、毎日の日常風景になってます。

それから、小さな駅舎にも注目。地元の方たちが大切に管理していて、季節の草花で周囲は彩られています。記念のスタンプも駅舎内にありますので、お忘れなく!この駅舎と園児たちのコラボで、町の観光協会は新十津川駅を「日本一かわいい終着駅」とPRしています。

折り返し列車の発車は9:40…。列車で来た道を戻るには10分ちょっとしか時間がありません!しかし、せっかく訪れることができた秘境駅。ここですぐに帰るのはもったいない…。少しゆっくり滞在していきましょう!

ぜひ立ち寄りたいのが、町役場。駅から北へ500mほど、歩いて7分です。1階の観光課で、はがきサイズの“秘境駅新十津川駅到達証明書”がもらえます!

役場からは、日中は毎時50分に、石狩川対岸の滝川ターミナル(滝川駅)へ路線バスが出ています。帰路は、滝川駅から函館本線の旅を楽しむのも良いでしょう。

おわりに

終端区間は1日1往復しか列車が走らないという、超秘境路線・札沼線。いずれ廃止になってしまうのでは…と心配です。秘境路線でありながら、ほのぼのとほっこりできるローカル線。雄大な沿線風景に加えて、地域の人々が醸し出す温かな空気感が素敵です。皆さん、ぜひ一度は訪ねてみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/10 訪問

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