写真:風祭 哲哉
地図を見る昭和12年に開業した延楽は、当時まだ名も知れぬ温泉地だった宇奈月温泉の発展とともに歩んできた老舗旅館。料理人でもあった初代濱田竹次郎がとことんこだわった、日本古来の「和のおもてなし」に加え、黒部の雄大な峡谷美や料理の良さで徐々にお客様が増え、古くから皇室の方々や文化人、財界人に愛された宇奈月温泉のシンボル的な旅館となっています。
館内には延楽に逗留した文人墨客の作品をはじめとする美術品、骨董品、黒部の山野草などが随所に陳列され、さながら館内ギャラリーの趣が。また、料理に関しては素材はもちろん、盛り付けや器づかいにも贅の限りを尽くし、すべてお部屋で召し上がっていただく、という形式も日本の宿ならではのおもてなしとして、創業以来変わらない伝統となっています。
提供元:延楽
http://enraku.com/延楽は、全ての客室から窓越しに雄大な黒部の自然美と渓流を望むことができるのも魅力の一つですが、さらに見事なのはその露天風呂。延楽にはふたつの露天風呂があり、ひとつは岩風呂と檜風呂が両方楽しめる「琴音の湯」で、もうひとつが樹齢四百年の檜の露天風呂「華の湯」です。
「琴音の湯」は黒部川を間近に眺められる1Fにあり、ちょうど対岸にはこのお風呂の名前の由来となった小さな可愛いらしい滝、「琴音の滝」の滝釜を正面に見ることができます。
しかし、なんといっても延楽ならではの特徴的な露天風呂は3Fにある「華の湯」。宮大工である匠の手で造られた香気と光沢のある樹齢四百年の檜風呂は、峡谷と湯鏡に写る景色が最も美しく見えるように、檜の枠を額縁に見たてて作られているのです。そう、だから湯船から外を眺めると、それはまるで絵画のよう。特にまばゆいばかりの新緑や艶やかな紅葉の時期は、言葉を失うほどの絶景です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る客室、食事、お風呂、そしておもてなし。こうした温泉旅館のサービスをすべて高いレベルで提供してくれる延楽ですが、ここにはそれに加えてさらにユニークなサービスがあるのです。
それが今や延楽オリジナルサービスとして4月下旬から11月下旬まで毎日行われている「宇奈月温泉早朝ウォーキング」。もちろん宿泊者は参加無料!しかもこのガイドツアー、延楽の館主(社長)自らがお客様をご案内する、スペシャルなものなのです。
毎日のコースも、周辺の山野草の開花状況などを見ながら社長がその都度決め、その時々でもっとも美しい場所へとご案内しています。それは雄大な黒部の自然に囲まれた宇奈月温泉の魅力を一人でも多くのお客様にお伝えしたい、という社長の思いがあるからこそ。素晴らしい取り組みですよね。
写真は宇奈月の温泉街にある街灯。よくみると黒部峡谷鉄道のトロッコ列車が走っているのがわかりますか?こうした「へぇぇぇぇ〜」というトリビア的な楽しい小ネタも途中でたくさん出てくるので面白いのです!
※早朝ウォーキングは、出張などで社長本人が不在の場合は、他のスタッフが代役を努めることもあります。また12月から4月下旬の冬期の間は休止となります。詳しいスケジュールは直接ご確認ください。
写真:風祭 哲哉
地図を見る早朝ウォーキングコースは日によって変わることもありますが、宇奈月温泉の散策コースで外せないのは山彦橋(やまびこばし)。かつて黒部峡谷鉄道の線路だった場所が現在は「やまびこ遊歩道」として整備されていて、この山彦橋は元は鉄橋だった場所なのです。この橋の上からは現在の黒部峡谷鉄道の鉄橋である「新山彦橋」が間近に見えるので、ここはトロッコ列車の撮影スポットとしても有名な場所です。
散策の時間帯は、関西電力の工事関係者を乗せた1番列車が出発してゆく時間帯に当たるので、朝の光の中、黒部の険しい山の中へと向かってゆくトロッコ列車を撮影できる可能性も高いのです。散策を楽しみながら、絶景の鉄道写真も撮れてしまうなんて、なんともうれしいですよね。
写真:風祭 哲哉
地図を見るかつての黒部峡谷鉄道の線路跡だったやまびこ遊歩道を歩いていくと、やがて小さくて長いトンネルに入ります。実はこのトンネル、単なる遊歩道になっているだけでなく、冬場は宇奈月から先に向かう唯一の道になるのです。
黒部峡谷鉄道は観光用途以外にも、ダムや発電所に向かう関西電力の関係者の足としての役割があります。しかし、雪深い11月末から4月末までの期間は全線が運休となり、宇奈月から先の足が閉ざされてしまうため、こうしたトンネル歩道を使って行き来するしかないのです。
ちなみに作業員たちは宇奈月から欅平までの約20キロを、黒部峡谷鉄道のトンネルと、冬期歩道と呼ばれるシェルターの道を使って約6時間かけて歩くのだそうです。社長のガイドからは、こうした黒部の自然環境の厳しさなども伺い知ることができます。
もちろんこうした散策コースの途中で、季節の山野草などを愛でるのも、この早朝ウォーキングの楽しみのひとつとなっています。
この延楽の、社長の「宇奈月愛・黒部愛」あふれるガイドツアーは、誰が参加しても楽しめる、まさに「早起きは三文以上の得」なイベントなのですが、実はそれほど大々的に宣伝しているわけではありません。そのため、これを知らずして延楽に宿泊し、たまたま参加してみたらとても面白かった、というお客様もまだまだ多いようです。
宇奈月温泉は黒部峡谷鉄道観光の前後に泊まる方が圧倒的に多いため、せっかくここに泊まっても、ホテルとの駅の往復だけ、という方々もたくさんいることでしょう。
しかしちょっと早起きして歩いてみれば、日中の観光時間を削ることなく、こんなに魅力的な体験ができるのです。
せっかく宇奈月まで来て、泊まるだけなんてもったいない!
ぜひこの延楽に泊まって、宇奈月温泉の魅力を最大限楽しんでください。ただしあんまり人気が出過ぎて社長がガイド専属になってしまい、本来の社長業務に影響が出ると困りますが・・・(笑)。
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(2024/10/15更新)
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