窯元らしい雰囲気を満喫!丹波焼の故郷・兵庫県「立杭地区」をめぐる

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窯元らしい雰囲気を満喫!丹波焼の故郷・兵庫県「立杭地区」をめぐる

窯元らしい雰囲気を満喫!丹波焼の故郷・兵庫県「立杭地区」をめぐる

更新日:2016/10/09 21:24

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

丹波焼といえば、「六古窯」の一つとして、陶芸家のあいだでは広く知られた焼き物。いまでもその生産地である立杭地区には数多くの窯元が軒を連ねるほか、丹波焼ゆかりの旧跡も点在しています。今回はぶらりと散策するだけでも丹波焼の魅力にひたれる立杭地区をご紹介しましょう。

丹波焼の故郷・立杭地区を一望のもとに!兵庫陶芸美術館からの眺め

丹波焼の故郷・立杭地区を一望のもとに!兵庫陶芸美術館からの眺め

写真:乾口 達司

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丹波焼は瀬戸・常滑・信楽・備前・越前焼とともに「六古窯」の一つに数えられている伝統的な焼き物。鎌倉時代の初頭にはすでに操業していたと考えられています。操業時から作られていた壺や甕に加え、現在は茶器や花器なども作られており、多くの陶芸愛好家に親しまれています。その丹波焼の生産地として知られるのが、兵庫県篠山市の立杭地区。山々にかこまれたのどかな街並みにはたくさんの窯元が軒を連ねており、中世以来の伝統を誇る丹波焼がいまなお現役であることをうかがわせます。

そんな立杭地区を一望出来るのが、兵庫陶芸美術館。写真はその展望デッキからの眺めを写したものですが、眼下に広がる立杭地区が山々に囲まれた地であることがうかがえることでしょう。もちろん、丹波焼を中心として、兵庫県ゆかりの陶芸作品をたくさん収蔵・展示する美術館だけに、館内では数々の名宝をご覧いただけます。立杭地区を散策するための予備知識を仕入れる意味でもあわせてお立ち寄りください。

窯元も数多く点在!丹波焼をデザインしたタイルも見られる立杭の街並み

窯元も数多く点在!丹波焼をデザインしたタイルも見られる立杭の街並み

写真:乾口 達司

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車道から外れて立杭地区のなかに足を踏み入れてみましょう。足を踏み入れると、車が一台通るのもやっとといった細い道が地区のなかを縦横に走っているのが、おわかりいただけるでしょう。ご覧のように、市野酒店の裏手あたりには丹波焼の図柄をほどこしたタイルが幾つもはめ込まれており、さすがは丹波焼の故郷だけのことはあると思われるはず。

もちろん、道を挟むようにして、たくさんの窯元も軒を連ねています。お目当ての窯元がなくても、気のおもむくまま、ふらりと立ち寄ってみましょう。焼き物との思いがけない出合いがあるかも知れませんよ。

現存する地区最古の窯

現存する地区最古の窯

写真:乾口 達司

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陶器神社から少し南へ歩いたところには、ご覧のような登り窯も残されています。山の斜面を利用したトンネル状の窯で、立杭では、その形状から「蛇窯」(じゃがま)とも呼ばれています。その長さは何と47メートル!明治28年に作られた、現存する最古の窯であることから、現在、兵庫県の重要民俗資料に指定されています。

ちなみに、写真に見られるような登り窯が出現するのは、江戸時代初期の慶長年間のこと。それまでは掘った穴を窯として活用する「穴窯」が主流でした。丹波焼の長い歴史を感じさせる登り窯、ぜひ、ご覧ください。

こちらも貴重!物原に堆積する陶片

こちらも貴重!物原に堆積する陶片

写真:乾口 達司

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登り窯をご覧になる際、窯の脇の地面にも注目してみましょう。ご覧のように、おびただしい数の焼き物の破片を目にすることが出来るはず。これらは、窯出しの際、廃棄された欠陥品・破損品の破片です。こちらの登り窯に限ったことではありませんが、窯の脇にはしばしばこのような欠陥品・破損品を廃棄した「物原」(ものはら)が見られるものです。したがって、これらに商品としての価値はありませんが、丹波焼の歴史を証明するものであるため、きわめて貴重。興味本位で持ち帰ったりしないよう、ご注意ください。

丹波焼の長い歴史を見守り続けて来たアベマキの巨木

丹波焼の長い歴史を見守り続けて来たアベマキの巨木

写真:乾口 達司

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登り窯の隣りには、ご覧の巨木が空に向かってのびています。ブナ科の落葉高木である「アベマキ」です。胸高の幹廻りは5.4メートル、樹木は28メートルにもおよび、日本最大のアベマキであるといわれています。その姿は遠くからでも見ることが出来るため、立杭地区のシンボルというべき樹木であるといえるでしょう。長きにわたって丹波焼の歴史を見守って来た貴重な樹木もあわせてご覧ください。

おわりに

丹波焼の故郷・立杭地区の魅力と歴史、おわかりいただけたでしょうか。陶芸の愛好家はもちろん、陶芸に関する造詣に深くない方でも丹波焼の魅力や雰囲気を堪能出来るため、ぜひ、立杭地区を散策してみてください。陶芸に興味を持つようになるかもしれませんよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/16 訪問

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