写真:泉 よしか
地図を見る六甲山あるいは摩耶山へ神戸の街を見下ろす景色を見に行くには、車、まやビューライン、六甲ケーブルと何通りかの方法がありますが、今回ご紹介するのは有馬温泉駅と六甲山頂駅を結ぶ六甲有馬ロープウェー。全長は2764.20m、高低差は441.30mで、1970年から運行しています。「もみじ」と「こぶし」と名付けられた2基のゴンドラは、ちょうどルートの中間地点で互いにすれ違います。
ちなみにロープウェー山麓の有馬温泉駅は、有馬温泉の賑わう辺りから徒歩10分程度ですが、行きは上り坂になるので楽ちんに行きたい方は、ロープウェー乗り場までタクシーを利用された方が良いかもしれませんね。
写真:泉 よしか
地図を見る六甲有馬ロープウェーの運行は20分間隔。土曜日だけは遅くまで運行しているので、土曜日の夕暮れ時の乗車をお勧めしちゃいます。行きは黄昏の景色を、帰りはキラキラ夜景を、両方が楽しめるところがお得です。
なお通常、土曜日はダイヤを延長して運行していますが、季節によって終発の時間が異なりますので、文末の関連MEMOの「六甲・まや空中散歩」公式サイトで必ず事前に乗車希望シーズンの時刻表を確認してください。
(例えば夏季は全日夜9時30分まで、冬季は全日夕方5時10分まで)
乗車時間は約12分間。ロープウェーに乗ったら最後尾の方が景色が楽しめるでしょう。暮れゆく街並みがだんだんと小さくなっていく様子は郷愁を誘います。秋なら車窓から美しい紅葉が六甲山を錦に染める姿も。
写真:泉 よしか
地図を見る終点のロープウェー山頂駅に着いたら、徒歩、あるいは六甲山上バスなどを利用して、六甲オルゴールミュージアム、六甲ケーブル山上駅、六甲山ホテルに移動することもできます。また途中で六甲摩耶スカイシャトルバスに乗り換えれば、摩耶ロープウェー星の駅(山上駅)まで出ることもできます。
しかし夕方に上ったら、そのまま歩いて六甲ガーデンテラスに行ってみませんか?ロープウェー山頂駅から、小径を歩いて3分から5分程度で到着しますよ。
六甲ガーデンテラスはレストランやショップを備えた複合展望施設。とても眺めの良い場所にあります。お勧めは、ガーデンテラス内のレストランの窓辺の席に座って、グラスを傾けながら日没を待つこと。車ではなくロープウェーで上れば、気兼ねなくお酒を飲むこともできちゃいますね!
写真:泉 よしか
地図を見る日が沈んでしばらくすると、ぽつりぽつりと港の灯りが灯りはじめるでしょう。それはみるみるうちに一面に広がり、気が付くと宝石をちりばめたような絶景に!
六甲ガーデンテラスから、すぐ近くに見える自然体感展望台「六甲枝垂れ」に上ってみるのもお勧めです。歩いて2、3分ですが、暗くなってからの移動は足元に気を付けてください。
ところで写真に写っているロープウェーの支柱とケーブルのシルエットを、なんだろうと不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。こちらは六甲有馬ロープウェーの表六甲線といって、先ほど有馬温泉から上ってきたロープウェー(裏六甲線)の続きなのです。ただし残念なことに、表六甲線は2004年に運行を休止して今は乗ることができません。
今回は、有馬温泉から出発して、神戸の夜景を楽しむことができる六甲有馬ロープウェーをご紹介させていただきました。車を利用する場合と異なり、渋滞の影響も受けず、夜景を見ながらアルコールを楽しむこともできる、お手軽なロープウェー登山をあなたもぜひ体験してみてくださいね。
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(2024/10/6更新)
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