「美ヶ原高原」は2,034mのピークを持つ王ヶ頭をトップとして、王ヶ鼻(2008m)、茶臼山(2006m)、牛伏山(1990m)、鹿伏山(1977m)、武石峠(1973m)といった山々が林立している八ヶ岳中信高原国定公園の中にあり、素晴らしい雲海と手が届くほどの近さで星空を鑑賞できる標高2000mの位置にあります。
この高原に咲き誇る花は1000種類を超えており200種類以上の高山植物が6月下旬から一斉に咲き始めるのです。ヤナギランの大群生、マツムシソウ、ツリガネニンジン、アキノキリンソウの混成するお花畑や、7月の緑の高原を埋め尽くす真っ赤なレンゲツツジなどは目を見張る美しさです。
また「アモーレの鐘」が鳴り響く高原美術館と日本で一番高いところにある、乗用車800台、大型車15台が駐車できる道の駅「美ヶ原高原美術館」があります。
「美ヶ原高原」へ行くにはツアーの観光バス、松本駅からの路線バス、乗用車といった方法があります。それぞれ甲乙はつけがたいのですが、冬期以外で山岳ドライブに少しでも慣れているのなら、乗用車がお薦めです。松本から入るコース、長和町からのコース等ありますが、中でも茅野、白樺湖を抜けて霧ヶ峰高原からのビーナスラインを抜けるコースが爽やかで雄大なアプローチとして記憶にとどまるコースではないでしょうか。
高原の花が咲き乱れる初夏の季節や、一面が緑に染まる夏、そしてススキの穂が風に揺れる紅葉の秋、どの季節をとってもドライブを楽しむことができます。冬季11月に入ったなら冬用のタイヤに履き替えて昇ってください。また、11月半ばから4月下旬までは高原美術館はお休みとなりますので注意が必要です。
「美ヶ原高原美術館」は高原にある、野外彫刻が点在するユニークでスケールの大きい美術館で、入場券面にも描かれている「スズメを撃つ大砲」の彫刻をメインとしており、35年ほど前に開園しました。
もちろん屋内にも展示物はありますが、5月の連休期間と7月中旬から10月中旬までの期間以外は雪深いため閉園しています。
この美術館脇にハイキングコース入り口があり王ヶ頭への道が伸びておりますので、ぜひ高原の空気を思い切り吸い込んで散策してください。ただ、この辺りはよく霧が発生します。とても深い霧になることがありますので、その時は視界が晴れるまでその場を動かないようにしましょう。
美術館管理棟には愛の鐘である「アモーレの鐘」が備えられており、毎正時に鳴ります。霧の中ではこの鐘の音を出口の方向ととらえてもよいでしょう。
「美ヶ原高原美術館」はアップダウンのあるかなり広大な敷地の中に大小それぞれの彫刻たちが佇んでおり、隅から隅まで廻って、彫刻たちと会話しながら歩くと2〜3時間かかります。途中で天候が急変し霧が湧き上がると、一面がホワイトアウトすることもあります。できるだけ天気の良い日を選んで、早い時間からの入園をお薦めします。
美術館管理棟の建物にレストラン、土産物店があります。歩き疲れた脚はこのレストランでコーヒーでも飲みながら癒しましょう。また家路へのお土産を見て歩くのも、旅の楽しみの一つです。くれぐれも無理をしないで体調に合わせて楽しんでください。そして運転もゆっくりマイペースで。
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