写真:古都の U助
地図を見る「半兵衛麸本店」は元禄二年創業のお麸屋さん。鴨川に架かる五条大橋のすぐ東側のたもとに本店を構え、風格あるその外観は京都の代表的な大通りの1つ、川端通りからも見ることができます。
玄関は大通りとは反対の問屋町通に面した側にあり、さらに問屋町通をはさみ向かい合って「ふふふあん」という洋風の麸を扱う新店舗も営まれています。
伝統食材の代表ともされるお麸は室町時代に日本に伝わり古くはもっぱら宮中や寺院で食された貴重な食材です。
半兵衛麸本店には品揃え豊富な売り場のほかお麸や湯葉尽くしのお食事(要予約、お一人3000円)が楽しめる「茶房」、気軽にゆったり休憩できる喫茶スペース「遊心」、はたまた美しいお弁当箱が並ぶ「お辧當箱博物館」まであり、お麸を中心に豊かな食文化を紹介しています。
写真:古都の U助
地図を見る半兵衛麸本店の売り場では生麸に焼麸、美しい麸や生麸まんじゅう、湯葉製品など様々な商品が並び、試食も出されているので気になった商品は実際に味見をして独特の食感や風味を試すことが出来ます。
ちょっと変わったオススメ品としては、乾燥したお麸を油で揚げた「麸せん」。花や葉の形をした塩味の軽いスナックのようなおせんべいは、見た目にも美しく食べ出したら止まらない美味しさです。
また自分で調理しておせんべいを作り、好きな味付けをして食べる「ふきよせ」という商品もあり、乾燥した麩が美しい小さな和紙の小箱に入っているのでお土産にもピッタリです。小さな薄い麩は油で揚げると数倍ものボリュームになるのが楽しく、砂糖や塩、胡椒など好みの味付けを試してみるのもオススメです。
写真:古都の U助
地図を見る半兵衛麩本店の洋館2階では、いくつもの部屋にさまざまな美しいお弁当箱が展示される「お辧當(べんとう)箱博物館」があり、無料で見学することができます。
展示されるお弁当箱は全て江戸時代中期から後期に使用された貴重なもの。材質は漆器から陶器、錫製のものがあったり、飯ごう炊さんのごとく野外で湯を沸かす器具がセットされていたりと創意工夫に溢れています。
昔の旅人が使ったであろう瓢箪の水筒や、お花見や蛍狩り用など各行事の専用に製作された弁当箱もあり、昔の人の心の豊かさには関心してしまいます。
写真:古都の U助
地図を見る半兵衛麸本店では数多くの伝統的なお麸製品が並びますが、本店の向かいにある「ふふふあん」では洋風のお麸製品やお菓子等の新たな商品展開がされています。
写真は「スープdeお麸」という商品の試食を頂いているところで、乾燥したお麸にチーズやバジルなど味付けされたものをスープの具にするほか、クルトンのように小さくして浮かべてもおいしいです。
写真:古都の U助
地図を見る「ふふふあん」の店舗奥にはインテリアも素敵な喫茶スペース「遊心」があり、ここでゆっくりと観光やお買い物の作戦を練るのもオススメ!
しかも何とこちらのコーヒーと紅茶はおかわりも可能(ホットのみ)。お茶菓子として「ふふふあん」の人気商品「梢」も付いてくるのもうれしい限り。「梢」というのは麸菓子にチョコレートをコーティングしたお菓子で抹茶、紅茶、ココア味の三種類があります。
また半兵衛麸自慢の生麸を使用したおしるこ(冷・熱の2種)は、よもぎや粟などのもちもち食感の生麩入りで、こちらも生麸のとりこになってしまいそうな美味しさです。
半兵衛麸本店のある問屋町通を南下すると、晴鴨楼(旅館)や洛東遺芳館(春季と秋季のみ公開)など素敵な建築が至近距離にあるので、ちょっとだけ足を伸ばして散策してみるのもオススメです。
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(2024/10/5更新)
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