金魚が泳ぐ電話ボックス?自販機?金魚づくしの街・奈良県大和郡山市

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金魚が泳ぐ電話ボックス?自販機?金魚づくしの街・奈良県大和郡山市

金魚が泳ぐ電話ボックス?自販機?金魚づくしの街・奈良県大和郡山市

更新日:2016/09/20 16:45

中村 秀樹のプロフィール写真 中村 秀樹 ライター、奈良ブロガー

日本有数の生産量を誇る金魚の街・大和郡山市。駅から近い商店街では、金魚が泳ぐ「金魚電話ボックス」が大きな話題となったのに続いて、金魚が泳ぐ「金魚自販機」(※ディスプレイ用です)も登場するなど、ますます「金魚推し」を強めています。一面に広がる金魚の養殖池などもふくめて、大和郡山市の金魚巡りスポットをご紹介します。

金魚の三大産地のひとつ、奈良県の大和郡山市は金魚デザインの宝庫

金魚の三大産地のひとつ、奈良県の大和郡山市は金魚デザインの宝庫

写真:中村 秀樹

夏には「全国金魚すくい選手権大会」が開催されるなど、日本でも有数の「金魚」の産地として知られる、奈良県の大和郡山市。

その歴史は古く、享保9年(1724年)に、柳沢吉里候が甲斐の国から大和郡山へ入部した際に持ち込んだとされています。幕末ごろからは藩士の副業として、明治維新後には農家の副業としても広まりました。日本の金魚三大産地に数えられており、全国シェアの約50%を占めていた時代もあったほどです。

近年は後継者不足などの問題から生産量は減少しているものの、金魚の養殖農家は約50戸、養殖面積が約60ヘクタールあり、年間金魚約6,000万匹が販売されています。

その街の特産品がデザインされることが多い「デザインマンホール蓋」ですが、大和郡山市のものは、もちろん金魚鉢に入った金魚が描かれており、人気を博しています。

インパクト大!電話ボックスに金魚が泳ぐ「金魚電話ボックス」@K coffeeさん

インパクト大!電話ボックスに金魚が泳ぐ「金魚電話ボックス」@K coffeeさん

写真:中村 秀樹

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金魚を観光に活かそうと、大和郡山市では金魚をモチーフとしたユニークな仕掛けが続々と登場しています。

その流れを作ったのが、やなぎまち商店街の南端にある、元ガソリンスタンドだった建物をリノベーションしたコーヒーショップ『K coffee』(ケーコーヒー)さんでした。お店の前に、電話ボックスの中に金魚が泳ぐ「金魚電話ボックス」が設置されています。

これは改良した電話ボックスを大きな水槽として使い、中で金魚を泳がせたもの。見た目のインパクトは絶大で、通り過ぎる人たちはみな写真を撮影していきます。SNSに画像を投稿するのにも最適な被写体でしょう。

店舗スペースでは、美味しい自家焙煎コーヒーがいただけます。焙煎したての新鮮な豆を、注文後に挽いてドリップしてくれますので、ゆったり泳ぐ金魚たちを眺めながら味わってみてください。

今度は自販機!お酒の自動販売機に金魚が泳ぐ「金魚自販機」@柳楽屋・陽だまりさん

今度は自販機!お酒の自動販売機に金魚が泳ぐ「金魚自販機」@柳楽屋・陽だまりさん

写真:中村 秀樹

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2016年8月には、新たに金魚が泳ぐ「金魚自販機」が登場しました。

設置場所は、金魚電話ボックスと同じく、やなぎまち商店街にある金魚カフェ「柳楽屋・陽だまり」さんの前。お酒の自販機を改造したもので、手前には酒瓶が並んでおり、その奥に金魚が泳ぐ水槽が設置されています。三段のうち、中段に大きな水槽、下段には小さな水槽を仕込み、酒瓶と金魚の不思議なコラボレーションが見られます。

もちろん、金魚やお酒が購入することはできません。金魚の街・大和郡山をアピールするための「金魚ボックス」の第二弾という位置づけになり、硬貨の投入口には「金魚のエサ募金となっております」と明記されています。

とはいえ、金魚自販機は、一見すると普通の自動販売機に見えてしまうため、気付かずに通りすぎてしまう方も少なくないでしょう。しかし、よく見てみると、並んでいるワインの空き瓶には金魚モチーフのオリジナルラベルが貼ってあったりと、かなり凝っています。ぜひじっくりと眺めてみてください。

また、こちらは「金魚カフェ」を名乗るお店ですから、店内にも金魚が泳ぐ「金魚テーブル」があったり、金魚にちなんだドリンクメニューがあったり。ぜひお店にも立ち寄ってみるといいでしょう。

年中いつでも金魚すくいプレイ可能!金魚グッズ専門店『おみやげ処こちくや』さん

年中いつでも金魚すくいプレイ可能!金魚グッズ専門店『おみやげ処こちくや』さん

写真:中村 秀樹

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また、これらの金魚ボックスから程近い場所には、金魚グッズの専門店『おみやげ処 こちくや』さんというお店が営業しています。

店内には、金魚モチーフの商品がずらり! ぬいぐるみ・土鈴・藍染・ちりめん・ブリキ製品・文房具・食品など、意外なほどの品揃えの豊富さに驚かされます。金魚ばかりではなく、その他の大和郡山のお土産物も販売していますので、便利ですね。

さらに、店舗に隣接して、一年中いつでも「金魚すくい」ができるスペース「こちくや金魚すくい道場」もあります。ここはヒーターを入れて冬でも金魚すくいができるようにしてありますので、「全国金魚すくい選手権大会」への出場を目指して練習に励んでみるのもいいかもしれません。

野良金魚も泳ぐ!? 市街地南部の「金魚の養殖池」も他では見られない風景です

野良金魚も泳ぐ!? 市街地南部の「金魚の養殖池」も他では見られない風景です

写真:中村 秀樹

さらに、大和郡山市の金魚散策コースとしてお勧めしたいのが、広大な「金魚池」です。

インターネットのマップや航空写真を見るとはっきりとわかりますが、大和郡山市の市街地の南部は大小の池が点在する、ちょっと不思議な地形になっています。そのほとんどが金魚の養殖池で、ここで何万匹もの金魚が成長しているのです。

遠目からは水田のようですが、赤い金魚が群れをなして泳いでいる姿が見られます。雨で増水した翌日などには、金魚池の周辺に逃げ出した「野良金魚」がゆうゆうと泳いだりしています。

ただし、冬になると金魚の姿はほとんど見られず、単なる池のようになってしまいますので、温かい季節に散策してみてください。

また、散策の際には、大和郡山市のいたるところで見られる、金魚がモチーフのデザインを探しながら歩くといいでしょう。マンホールの蓋、道路の車止め、不法投棄を禁ずる看板、訪問販売お断りのステッカーなど、金魚のデザインであふれています。

城下町の風情も味わえます。のんびり金魚の街を散策してみませんか?

桜の名所100選にも選ばれている「大和郡山城趾」などで知られる大和郡山市ですが、街全体から「金魚推し」が伝わってきて、金魚を探しながら歩くだけで楽しくなります。城下町らしい古い町並みも残っていて、古いお寺や神社だけではない奈良の魅力が味わえるでしょう。

ぜひ不思議な金魚の街の風情をお楽しみください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/03 訪問

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