たくさんの温泉が湧く霧島において、独特の個性を放っている湯之谷山荘。霧島温泉郷を走る国道223号から離合困難な脇道を進んだ先にある一軒宿です。
辺りはこの宿以外何もなく、まさに秘湯の温泉となっています。街灯もなく夜は真っ暗になるので、早めにチェックインすることをおすすめします!
こちらが温泉ファン垂涎の浴室です。もう本当にたまりません。時が止まっているかのような空間に、ただ絶え間なく注がれ続ける温泉の音だけがこだましています。この湯を求めて全国各地から人が来るのも納得です。
温泉の成分によって黒ずんでいる浴室には、溢れでる温泉以外何もありません。シャンプー類ですら置かれていません。ただこの湯があれば充分なのです。まさにかつての湯治場を偲ばせる雰囲気が残されています。
照明も少ないため真昼でも薄暗いです。窓から差し込むわずかな光で乳白色の温泉が輝く姿は、何か神々しさを感じてしまいます。
湯之谷山荘の温泉は硫黄泉です。もちろん周辺は硫黄の香りが漂っています。そしてこの硫黄泉を、贅沢にも24時間365日掛け流しっ放しにしているのです!
湯船は3ヶ所造られており、それぞれで性格が異なっています。写真の一番奥が単純硫黄泉の浴槽で、青みがかった乳白色ににごっています。温度は高めで45℃程度です。
一番手前にあるのが炭酸硫黄泉浴槽。硫黄成分と炭酸成分を含んでいる温泉は全国でもほとんど無いのでかなり貴重です。温度は30℃とひんやりしていますが、夏場などは特に最高です。自分でバルブをひねることで、打たせ湯に変えることもできます。
最後、真ん中にある浴槽が硫黄泉と炭酸硫黄泉の両方が混ざっている、混合泉の浴槽となっています。左右の浴槽から温度の違う源泉が入り込むことで、41℃くらいの適温になっています。底が浅いので、全身横になって入ることができますよ。
湯之谷山荘では45℃の熱い温泉と、30℃の冷たい温泉があり、これを交互に入る温冷交互浴を楽しめます。熱いのと冷たいのを交互に浸かることで血流や新陳代謝がよくなり、疲労回復などにとても効果的です。
45℃は最初はかなり熱く30℃は逆にかなり冷たいですが、慣れると病みつきになっていきます。繰り返しているうちにあっという間に1,2時間は経っています。深夜は特に入浴客もあまりいないので、一人で心ゆくまで湯に没頭することができますよ!
この時間が永遠に続けばいい…。そう願ってしまうほど素晴らしい温泉風情が、この湯之谷山荘にはあります。
湯之谷山荘には30分貸し切り制の露天風呂も用意されています。宿泊者はチェックイン時に時間帯(夜8時まで)を予約して利用します。
霧島の緑豊かな自然に囲まれながら温泉に浸かることができ、こちらも人気となっています。貸し切りなので他人を気にせず、のんびりと至極の温泉を堪能してください!
湯之谷山荘は日帰り入浴もやっていますが、14時で受付が終了します。そのためそれ以降は、宿泊者だけで温泉を満喫できるんです。あまり規模の大きな宿ではないため、宿泊すれば混雑することなく温泉に浸かれますよ!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索