まるで異世界への入口!?秘かなる名ロケ地!横浜「大原隧道」のミステリアス空間へ

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まるで異世界への入口!?秘かなる名ロケ地!横浜「大原隧道」のミステリアス空間へ

まるで異世界への入口!?秘かなる名ロケ地!横浜「大原隧道」のミステリアス空間へ

更新日:2016/09/24 22:09

手塚 大貴のプロフィール写真 手塚 大貴 バックパッカー旅の提案人、放浪旅作家

横浜市南区の丘の中腹にひっそりと口を開けるトンネル「大原隧道」を知っていますか?
関東大震災の復興事業の一環として水道管を敷設するために完成した「大原隧道」。そのミステリアスな雰囲気から、映画やテレビドラマ、アーティストのPVのロケ地として秘かな人気がある場所です。灰色の金属プレートと白い蛍光灯が果てしなく続く光景は、まるで異世界への入口のよう。横浜の秘密のトンネル「大原隧道」へ行ってみましょう!

こんなところにトンネルが!?ひっそりと佇む「大原隧道」

こんなところにトンネルが!?ひっそりと佇む「大原隧道」

写真:手塚 大貴

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静かな住宅街の奥に、緑の木々に包まれるようにしてひっそりと口を開ける小さなトンネル。威厳ある佇まいの坑門、人を誘いかけるかのような馬蹄形の入口、細長い通路の遥か先に微かに見える出口の光・・・。この場所を初めて訪れた人は、突如として現れる不思議なトンネルの姿に思わず驚かされることでしょう。

ここは横浜市南区の丘の中腹、清水ヶ丘公園の下を通るトンネル「大原隧道」。戦前に完成した歴史的建造物で、歩行者と自転車のみ通ることができるトンネルです。
地域住民の生活道路となっているローカルなトンネルですが、実はここ、映画やテレビドラマ、アーティストのPVのロケ地として秘かな人気がある場所。他にはないその独特な雰囲気が高く評価されているのです。

そもそも何のためのトンネルなの?

そもそも何のためのトンネルなの?

写真:手塚 大貴

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横浜市南区の南太田と清水ヶ丘を結ぶこの「大原隧道」、そもそも何のためのトンネルなのでしょうか?

「大原隧道」が建設されたのは1928年のこと。関東大震災の復興事業の一環として、水道本管を敷設するためのトンネルとして完成しました。延長は254m、現在もトンネル内部には蒔田・磯子方面への水道本管が埋設されています。
つまりこの「大原隧道」は、全国的にも珍しい水道幹線路と公道が兼用になっているトンネル。坑門のデザイン性の高さも評価され、横浜市認定歴史的建造物になっているほか、土木学会選奨土木遺産にも選定されています。

写真は、南太田側の坑門。近くには、明治時代に使用されていた近代水道の歴史的遺産「獅子頭共用栓」があります。

ミステリアスな雰囲気!探偵ドラマやサスペンスのロケ地に

ミステリアスな雰囲気!探偵ドラマやサスペンスのロケ地に

写真:手塚 大貴

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歴史的価値の高い「大原隧道」ですが、その内部へ入ると、目の前に広がる非現実的で不思議な光景に思わず感嘆してしまうはず!
果てしなく続く灰色の金属プレートと白い蛍光灯、その光に煌々と照らし出された一直線に延びる通路・・・。それはまるで、異世界へと至る入口のよう。

このミステリアスな雰囲気から、探偵ドラマやサスペンスドラマのロケ地になることが多い「大原隧道」。最近では、新垣結衣さん主演の『掟上今日子の備忘録』や、SKE48の松井珠理奈さんが主演した『死幣-DEATH CASH-』に登場。このほか、永瀬正敏さん主演の『私立探偵 濱マイク』や、篠原涼子さん主演の『アンフェア』のロケ地にもなりました。
さらに、映画『臨場 劇場版』や、globe、GENERATIONS from EXILE TRIBEのPV、エレファントカシマシのシングルのジャケット写真など、この小さなトンネルでは様々な作品の撮影が行われてきたのです。

西洋風デザインの美しい坑門にも注目!

西洋風デザインの美しい坑門にも注目!

写真:手塚 大貴

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写真は、清水ヶ丘側の坑門。こちらの坑門も、力強さを感じさせる堅牢な構えの造りとなっています。

「大原隧道」の坑門の特色は、焼過煉瓦と花崗岩で装飾された古典的デザイン。紫褐色の焼過煉瓦は一段に長手面と小口面を交互に配したフランス積とし、白い花崗岩は門柱風に配置。こうした工夫されたデザインが、風格と美しさを備えた坑門の姿を造り出しているのです。

今では地域のランドマークとして親しまれている「大原隧道」。周辺の住宅街で暮らす人達が当たり前のようにトンネルを通っていく光景は、港町であるとともに丘の町でもある横浜の知られざるもうひとつの顔と言えるでしょう。

兄弟トンネル「東隧道」へも足を運んでみよう!

兄弟トンネル「東隧道」へも足を運んでみよう!

写真:手塚 大貴

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「大原隧道」を訪れたら、同じ用途で同じ時代に造られた兄弟トンネルである「東隧道」へも足を運んでみましょう。「東隧道」があるのは保土ヶ谷区岩井町ですが、「大原隧道」から徒歩10分ほどで着きます。

「東隧道」は自動車も通ることができる比較的大きなトンネルですが、こちらも歴史は古く、建設されたのは1930年のこと。「大原隧道」と同じく、水道本管を敷設する目的で完成したトンネルです。
この「東隧道」もまた、横浜市認定歴史的建造物と土木学会選奨土木遺産に選定。その坑門を見れば、「大原隧道」とよく似たデザインであることに気付くはず。やはりフランス積の焼過煉瓦と花崗岩で装飾されていて、その独特の美しさは一見の価値があります。

「大原隧道」+清水ヶ丘公園=ロケ地巡りがオススメ!

「大原隧道」へのアクセスは、京浜急行の南太田駅もしくは井土ヶ谷駅より徒歩15分ほど。「大原隧道」の上には、同じく映画やドラマのロケ地のメッカとなっている清水ヶ丘公園があるので、合わせてロケ地巡りを楽しむのもオススメ!緑の丘が美しい清水ヶ丘公園にアンダーグラウンドな雰囲気が漂う「大原隧道」と、対象的にも思える人気ロケ地を合わせて楽しむことができます。

まるで異世界へと誘うかのように静かに口を開ける「大原隧道」。たとえトンネルの向こうにあるのが現実の世界だったとしても、長いトンネルを抜けた頃には、横浜という町が今までとは少し違って見えてくるかもしれませんよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/01 訪問

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