バンベルクの駅から市街地まではバスでも行けますが、歩いても20分ほどです。レグニッツ川沿いには小ヴェネツィア地区と呼ばれる一画があります。この家々にはかつて、漁師たちが住んでいました。川沿いにはまるでおとぎ話に出てくるようなかわいらしい家が並んでいます。川を挟んだ対岸には散歩道があるので、のんびり歩きながら川沿いの家々を眺めてみて下さい。
レグニッツ川ではミニクルーズを楽しむこともできます。歩くのに疲れたら、旧市街中心部から遊覧船に乗って、中世やバロック、ロココが混在する街並みを船の上から見物してはいかがでしょう。小ヴェネツィア地区を通り、マイン・ドナウ運河まで行って折り返す、所要時間は80分ほどの遊覧船の旅です。5月中旬から10月までは毎日運航されています。
バンベルクの旧市街には、レグニッツ川の中州の橋の上に建てられた半木造の旧市庁舎(Altes Rathaus)があります。この旧市庁舎は1460年に元の市庁舎が火災で焼失した後に再建されました。1688年には、その横に、まるで宙に浮いたかのように川の上に突き出た黄色い木組みの小部屋「ロットマイスターホイスヒェン」が増築されています。
この建物はバンベルクの象徴的な建物であり、バンベルクを語るときには外せません。パンフレットなどでバンベルクの写真を見ると、この旧市庁舎の木組みの家が必ず出てくるほどの有名な建物です。
中州に建てられた旧市庁舎はここにあることによって、一般市民の俗世と、俗世間を離れた聖職者の領域とを分け、中立であることを示しています。
世界遺産に登録されたバンベルクは、第2次世界大戦の爆撃を免れたため中世の街並みがそのまま残り、まるで美しい宝石箱のような街です。バロック調、ロココ調など様々な様式が入り交じった建物が並んでいます。
中でも旧市庁舎はレグニッツ川にかかる橋の上に建っており、壁一面にフレスコ画が描かれたひときわ華やかな建物です。市街地側のフレスコ画には新司教領主のバンベルク入り、反対側には司教領主フィリップ・アントン・フォン・フランケンシュタインの死去が描かれています。旧市庁舎内には陶器博物館があり、有料で見学することができます。
この橋の上では写真を撮る観光客が多くみられます。写真左側に小さく写っているのは黄色い木組みの小部屋「ロットマイスターホイスヒェン」です。
バンベルクでは新宮殿とバラ園の見学もはずせません。大聖堂の近くにある新宮殿は、バンベルクの領主司教の住んでいた華やかで豪華な造りの宮殿で、ガイドツアーでのみ見学できます。ヨーロッパでは生まれた時から死ぬ時まで教会にお世話になるため、聖職者が権力を持っていました。この宮殿も司教のためのものです。日本語のツアーはありませんが、日本語パンフレットを貸してくれるので、主な見どころは大体わかるようになっています。
新宮殿には入場無料のバラ園があるので、時期が合えばバラを楽しむことができ、この庭園からはバンベルクの旧市街を見渡すことができます。
今回紹介したところ以外にも、街のシンボルの大聖堂や旧宮殿(歴史博物館)などの観光スポットがあります。みどころは旧市街に固まっており、世界遺産に登録された街並みを徒歩で回れます。
ミュンヘンからバンベルクまではICE特急で約2時間。フランクフルトからは2時間半。
バンベルクには「ラオホビア」という、スモークの香りが強いビールがあり、シュレンケルラ醸造所の直営レストランが旧市庁舎の近くにあるので、一風変わったビールを楽しむことができます。試してみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/20更新)
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