日本で唯一お釈迦さまの骨が安置されているとして有名な日泰寺や、「揚輝荘」や「東山給水塔」など、歴史的建造物などが点在する覚王山エリア。そんな覚王山エリアで、メインストリートから少し脇道に入った四観音道沿いにあるのが覚王山アパートです。
アパートといっても住居ではなく、カフェやギャラリーを含め、現在8つのお店が入ってます。今の形となった覚王山アパートの歴史はまだ浅く、2003年に築約50年の古い2階建ての木造アパートを改装してオープン。覚王山街づくり委員会(現在の覚王山商店街事業部)が入居者を募集し、応募者の中から選ばれたアーティストたちがそれぞれ個性的な空間を作るところからスタートしました。
覚王山アパートの玄関を入ると、すぐ隣にあるのがギャラリー。初めて入ると異空間にドキドキわくわくします。覚王山アパート内のお店で売られているものは、アーティスト作品の1点ものが多く、ここでしか手に入らないものばかり。あなただけのお気に入り商品を見つけてみるのも楽しいですよ。
お店にはアーティストの方が制作活動をしていたりもするので、アーティストの方とのおしゃべりも楽しめ、作品への愛着もますます出てきて、どれもほしくなってしまうかも。覚王山アパートオリジナルのてぬぐいやTシャツなども個性的なイラストでカワイイですよ〜。
きのこをモチーフにした商品を集めたお店、マッチ箱くらい小さなお家を紙で作っているお店など、ここ覚王山で活躍するアーティストたちの作品は見ているだけでも楽しく、時間が経つのを忘れてしまいます。特に「針金細工八百魚」は針金で似顔絵を描いてくれたり、文字を書いたり、ちょっとクスッと笑えるシュールな商品もあったり。針金細工の制作体験もできます。
覚王山アパートはトイレにも厠画廊といって展示スペースがあり、トイレでもアート!1ヶ月数千円で玄関やトイレのスペースが借りられ、自分の作品を展示することができるので、アーティストを目指す若者には強い味方。お客さんにはいつも新しい発見を提供してくれます。
覚王山アパートには、覚王山のマップや周辺のお店情報、イベントなどのチラシも多く置いていて、地域の情報発信の場にもなっています。毎月21日は日泰寺の「縁日」があり、4月には春まつり、7月には夏祭り、10月には参道ミュージアムで盛り上がります。
観光地としてあまり知られていない覚王山ですが、東京や大阪など他の都会にはない独特のノスタルジックな空気があなたを魅了することでしょう。
市営地下鉄東山線で名古屋駅から約15分。地元の老若男女から愛される覚王山へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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