関西屈指の紅葉名所・滋賀「湖東三山」・「永源寺」で日帰りもみじ狩り

| 滋賀県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

関西屈指の紅葉名所・滋賀「湖東三山」・「永源寺」で日帰りもみじ狩り

関西屈指の紅葉名所・滋賀「湖東三山」・「永源寺」で日帰りもみじ狩り

更新日:2016/10/04 10:19

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

「日本紅葉の名所100選」に選定されている滋賀県「湖東三山」とは、琵琶湖の東、湖東平野の山裾に佇む百済寺・金剛輪寺・西明寺の総称です。直線距離にしてわずか7kmの間に天台宗の3っの寺院が並んでいるためそう呼ばれているのですが、いずれも秋には燃えるようなカエデに包まれます。あわせて近くにはこれも紅葉で知られる禅寺・永源寺があり、紅葉に染まる秋の一日のもみじ狩りを相性抜群の古寺と共に訪れてみませんか。

全山が朱赤に染まる隠れ寺「永源寺」

全山が朱赤に染まる隠れ寺「永源寺」

写真:和山 光一

地図を見る

町のおよそ半分が国定公園に指定されているのが、門前町として栄えた永源寺町です。深いエメラルドグリーンをたたえる愛知川が渓谷を刻み、そんな愛知川をはるか真下に望むようにして建つ永源寺は、関西有数の紅葉の名所と知られる臨済宗永源寺派の大本山です。南北朝時代に近江守護職・佐々木六角氏頼が 中国に渡って仏法を極めた寂室元光禅師(正灯国師)を迎え伽藍を建立し康安元年(1361)に開山したもので、江戸時代には彦根藩主井伊氏の庇護を受け諸堂が整えられました。

境内にはモミジやカエデが多く、全山紅葉に包まれて紅に染まり、総門にたどり着くまでの120段の石段を上っている途中にもしばし足を止めて見入ってしまうほど老樹のカエデが見事です。また総門から山門にかけての参道にも頭上に紅葉が広がります。山門は建立に7年の歳月をかけ、楼上に釈迦三尊と十六羅漢をお祀りする威厳あふれるものです。奥に進めば、全国でも珍しいヨシ葺きの大屋根を持つ本堂が出迎え、ここに祀られる本尊は、世継観音と称され、一心に願えば世継ぎが授かる、霊験あらたかな子授けの観音として親しまれています。

聖徳太子の創建と伝わる古刹「百済(ひゃくさい)寺」

聖徳太子の創建と伝わる古刹「百済(ひゃくさい)寺」

写真:和山 光一

地図を見る

湖東三山で一番南、永源寺から車で10分程の東近江市にあるのが近江最古級の古刹「釈迦山 百済寺」です。今から1400年前の推古14年に聖徳太子が百済人の為に創建され、重厚な石垣に覆われた山城の趣きが漂う天台宗の寺院です。本尊「植木観音」は、韓国龍雲寺本尊と同木二体であったと伝わり、御堂は古代の朝鮮半島南西部にあった国家「百済国」の凡閣龍雲寺を模して造られています。

かつては「天台別院」と称されほど中核部の僧坊が300余坊あったとも言われ、琵琶湖対岸の比叡山になぞられ「湖東の小叡山」と称されました。天正元年の信長の焼討ちに遭い往時の姿は「石垣参道」、棚田のような 「坊跡遺構」からしか偲ぶことができませんが幾度もの兵火や火災をくぐり抜けてきた寺の境内を1300本のカエデが美しく彩ります。

百済寺の紅葉でまず見るべきところは、「天下遠望の名庭」と言われ、「日本の名庭100選」にも選ばれている池泉回遊式庭園「庭園本坊」です。東側の山腹を利用して造られた巨岩を配した豪華な造りで、本坊喜見院の展望台からは、遠く琵琶湖や比叡山が一望できます。

真っ赤な「血染めのカエデ」と呼ばれる「金剛輪寺」

真っ赤な「血染めのカエデ」と呼ばれる「金剛輪寺」

写真:和山 光一

地図を見る

百済寺から6km北、愛荘町にあるのが「松峯山 金剛輪寺」。今から1200年以上の昔、聖武天皇と行基菩薩により天平13年(741)に開山された天台の巨刹です。 秋はヤマモミジやイロハカエデを中心に全山が色鮮やかに紅葉し「血染めのカエデ」と呼ばれるほどに深紅に染まります。国宝の本堂は簡素で飾り気のない鎌倉時代の代表的な建築様式を伝えていて、本尊の聖観世音菩薩像をはじめ多くの仏像や寺宝が残っています。

黒門とも呼ばれる江戸時代建立の総門をくぐってすぐの境内の右手にあるお食事処「華楽坊」では精進料理がいただけますので昼食にいかがですか。

「血染めのもみじ」の言い伝えは、行基が一刀三礼で観音像を彫っていたところ、ある日、観音様の木肌から一筋の赤い血が流れ出し、境内の紅葉はその血で染められたように紅く染まったとのことです。

国宝の三重塔にモミジが映える「西明寺」

国宝の三重塔にモミジが映える「西明寺」

写真:和山 光一

地図を見る

最も北に位置するのが約1000本のカエデが色付く甲良町の「龍應山 西明寺」です。表参道から本堂への石段を上っていくと、色とりどりのモミジが二天門と重なって見えて美しい。

平安時代初期の承和元年(834)三修上人が仁明天皇の勅願により開創され、 「日本100の古寺」の中に選ばれた天台宗の古刹です。織田信長によって焼討ちされましたが、国宝第一号指定の本堂や総檜造りの三重塔、 室町時代初期建立の二天門が火難を逃れ現存していて、貴重な建築物と、紅葉が織り成す絶景はじっくり見ておきたいものです。

本堂内には頭に干支の動物の顔を乗せた十二神将はユーモラスな親しみやすさが特徴で「えと寺」としても有名です。しかし写真撮影禁止ですので紅葉と同様しっかり目に焼き付けて下さい。

小堀遠州の庭を手本にした「蓬莱庭」

小堀遠州の庭を手本にした「蓬莱庭」

写真:和山 光一

地図を見る

西明寺の紅葉を楽しむなら国指定の名勝にも指定されている「西明寺本坊庭園」別名「蓬莱庭」がおすすめです。山の傾斜を利用した池泉観賞式庭園は、江戸時代中期に望月越中守友閑によって造られたものです。心字池を囲む美しく刈り込まれた木々は雲を表し、本堂に祀る仏像を立石群で表した庭園に紅葉の美しさが加わった景色を楽しむことができます。秋、冬、春と咲き続ける樹齢250年の不断桜と一緒に紅葉を楽しんで下さい。

紅葉シャトルバスで湖東三山へ

紅葉の名所ではありませんが、最後に最も北に位置する「お多賀さん」の名で親しまれる滋賀県第一の大社「多賀大社」に詣でてみてください。 昔から「お伊勢七度、熊野へ三度、お多賀さまへは月参り」とか「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」といわれ、国生みの神とされる伊邪那岐命、伊邪那美命を祀る延命長寿、縁結びの神として多くの参拝客で賑わっています。

湖東三山は交通の便が悪くマイカーでのアクセスが一般的ですが、紅葉の時期は混雑します。最も気楽なのは定期観光バスで昼食付きなのも嬉しいものです。紅葉シーズンにはJR彦根駅や近江鉄道八日市駅からシャトルバスが運行されますので利用するのも手です。

その場合、3カ寺を結ぶ全長約8Kmの「湖東三山自然歩道」のどこかの区間を歩いてみるのもいいですよ。百済寺から金剛輪寺まで徒歩約1時間半、金剛輪寺から西明寺までは徒歩約1時間の平坦な田園の道です。車の混雑を横目に秋の一日を歩くには丁度よい距離ですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/18 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp 旅行ガイド

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ