写真：東郷 カオル
地図を見る「ヤリキレナイ川」は、北海道夕張郡由仁町を流れる石狩川水系夕張川支流の全長約5kmの河川。これでもれっきとした一級河川なんです。「ヤリキレナイ川」というのは別にふざけて付けた名前ではなく、北海道の地名でよくあるアイヌ語。「ニセコアンヌプリ」や「オンネトー」など、北海道には今もアイヌ語の地名が多く残っています。
「ヤリキレナイ川」は「ヤンケ・ナイ（魚の住まない川）」、または「イヤル・キナイ（片割れの川）」が語源と言われています。
ところが、度々氾濫したこの川を住民が「ヤリキレナイ川」と呼び始めたのがきっかけで、現在の「ヤリキレナイ川」に。結局のところ、ヤリキレなかった、というのもある意味正しいとも言えるでしょう。
写真：東郷 カオル
地図を見る「ヤリキレナイ川」は北海道道694号北長沼由仁線沿いを流れていますので、川に架かる橋のプレートならわりとどこでも見ることはできます。ですが今回はせっかくなので「ヤリキレナイ川」と激しく主張する大きな看板を目指しましょう。
今回の撮影ポイントは北海道道694号線と「ヤリキレナイ川」が交差する場所。写真をクリックすると地図が表示されますのでご確認ください。このポイントは車の通りも比較的少ないので見学しやすい場所ですが、カーブに差しかかっていますので交通の邪魔にならないようにくれぐれもと配慮ください。
一級河川というと大きな川を想像してしまいがちですが、「ヤリキレナイ川」はヤリキレナイほど小さな流れ。この川が度々氾濫を起こしたとは今となっては考えられないほどの大人しそうな川ですね。
写真：東郷 カオル
地図を見る「ヤリキレナイ川」のある由仁には「ゆにガーデン」や「ユンニの湯」などの観光スポットもありますので、是非セットでおでかけください。近くにはハイジ牧場もあり、様々な動物とふれあうこともできますので、ファミリーにもおすすめ。由仁は札幌や新千歳からも近く、旅行最終日の半日程度の時間調整にも良いですね。
由仁を訪れる目的が「ヤリキレナイ川」だけだとやりきれなくなると思いますので、是非美しい花や温泉でやりきれなくなった心や体を癒してください。「ゆにガーデン」は季節の花々が咲き誇る美しい英国風庭園。「幸せ」をテーマにした15のガーデンエリアで季節の草花が楽しめます。大雪～富良野～十勝を結ぶ全長約250ｋｍの街道「北海道ガーデン街道」までは足を延ばせないという人も、「ゆにガーデン」なら比較的気軽に訪れることが可能です。
「ヤリキレナイ川」を目的にすると、あまりのショボ…、いや、小ささにやりきれなくなります。ですので、何かのついで、例えばゆにガーデンへ行くついでとか、夕張から新千歳空港に帰る寄り道など、何か言い訳を用意しておくとヤリキレなさも紛らわせて良いでしょう。くれぐれも「ヤリキレナイ川」を最大に目的にしないようにご注意ください。
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(2024/4/18更新)
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