ご紹介する「寝姿山自然公園」は「伊豆急下田駅」の目の前にある「下田ロープウェイ」に乗って向かいます。ロープウェイは、山麓の乗り場から山頂の公園まで、片道わずか3分の道のり。15分間隔で頻繁に運行しているので、気軽に観光できるお勧めのスポットです。
寝姿山(ねすがたやま)は、女性が寝ている姿に山の形が似ていることから名付けられた標高200m程の山。その頂上に公園があり、ロープウェイはかなりの傾斜があるので、スリリングな景観が目の前に広がり、それと同時に思わずカメラを向けたくなるような開放的な景色も楽しめます。
公園内には、徒歩で1周できるように遊歩道が設けられていて、縁結びや子宝などに御利益がある「愛染明王堂」。日本初の商業写真家の下岡蓮杖の遺品を展示公開する「蓮杖写真記念館」。大砲などを設置して復元した「黒船見張所」など、パワスポや史跡などの見所が点在しています。
公園には、様々な植物が植えられていて、冬は菜の花や水仙、春は桜など、1年を通してお花が楽しめるところです。中でも10月中旬から12月上旬にかけて咲く「リトルエンジェル」は、地元の観光ポスターや新聞などのメディアに取り上げられる、季節の花として定着している人気な花。園内に約800株植えられていて、見頃の時期は、遊歩道沿いの至るところで咲き誇っています。
「リトルエンジェル」を、直訳すると「小さな天使」と言う意味。とても可愛い花をしていて見ているだけで心が和まされてしまうようですが、この花の魅力は可愛さだけでなく実は色に秘密があるのです。
花をよく見てみると、ピンク色の花の中に1つか2つ程、紫色と白色の花があるのが分かりますか? 誰かのいたずらで、造花が置かれたのか思いきや、この紫色と白色の花は、ピンク色した花と同じ花なのです。
リトルエンジェルは、驚くことに、咲き始めは淡い紫色と白色をしていて、徐々にピンク色に変化。そして赤紫色に変わるとても珍しい花なのです。この花は、南米原産のノボタンの一種。公園の一押しの花になっていて、1つの木で3色の花が観察できる特別な植物です。
そしてもう一つ、折角公園に来たのなら是非見ておきたいのがこちらの「寝姿展望台」からの景色です。左側に見えるのは、天皇のご静養所「須崎御用邸」がある須崎半島。遠くの海上には海に浮かぶ伊豆七島などの壮大なパノラマが広がっています。
そして眼下には、幕末アメリカのペリー提督が率いた黒船が入港した下田港。幕末の志士「吉田松陰」が黒船に乗り込もうと密航を企てた弁天島なども。絶景に加えて歴史的な見所のスポットも詰まっています。「開国の街」下田を代表するような眺めを堪能できるので、ここを訪れたら絶対に見ておきたい景観です。お忘れなく!
「下田ロープウェイ」は、悪天候・強風の際は運休になる場合がありますのでご注意ください。「リトルエンジェル」は、お花が少なくなる10月中旬から12月上旬にかけて見頃を迎える花。寒くなる季節に、心を温めてくれるような可愛らしい花です。
「寝姿山自然公園」は、正月は初日の出のスポットになるなど、とっても見通しが良いところ。絶景と共に、滅多に見ることのできない、色が変化する変わり種の花を楽しみに是非訪れてみませんか?
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