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写真:大竹 進
地図を見るエラムとはペルシャ語で「楽園」を意味する言葉です。
バラで知られるシーラーズには多くの庭園がありますが、その中で代表的な庭園がこのエラムガーデン。ペルシャ式庭園として世界遺産に登録されています。
この庭園は市の北西にあり、18世紀末から20世紀初めまで続いたガージャール朝時代に造られました。バラが一斉に咲き誇るシーズンは5〜6月ですが、それ以外のシーズンでも緑溢れる庭園はいつ訪れても楽しむことができます。
庭園の中央にはガージャール朝時代の代表的な建築物であるエラム宮殿が華麗な姿で佇んでいます。宮殿正面には池があり、その周囲をバラを始め多くの花が取り囲み、宮殿を引き立てています。池からは噴水が並んだ直線的な水路へ水が流れ落ち、見事なシンメトリーを形作っています。
清らかな水が流れ、香しい花々と緑に囲まれた庭園、それは将にイスラム世界の「楽園」に他なりません。
写真:大竹 進
地図を見るエラムガーデンの中央に位置するエラム宮殿は、白を基調としたテラスや窓が並ぶ瀟洒な宮殿ですが、壁面は多くの装飾タイルで埋め尽くされていて、それを一つづつ眺めるのも楽しいものです。
現在のイランではイラン国民は勿論、海外からの観光客でも女性は全てスカーフを被って髪を隠し、腕や足を露出してはならず、身体の線が判る服装はしてはならないことになっていますが、宮殿のタイルに描かれた女性を見ると、スカーフなどは見当たらず、腕も少し見える服装をしています。
イスファハンにある宮殿や、他の地区に残る壁画などを見ても、現在のイスラム世界では禁じられている酒を酌み交わす様子や、薄物を纏った女性の姿などが描かれていて、いつ頃から今の様な状態になったのか興味が湧きます。
写真:大竹 進
地図を見るこのモスクは元々個人の邸宅の一部として造られたものなので、規模は大きいものではありませんが、中庭を挟んで南北二つのエイヴァーンがあり、鍾乳石飾りで覆われたそれぞれのエイヴァーンは実に見事です。
写真は中庭の池に映る、朝日に照らされた南側のエイヴァーンですが、風の無い日には将に鏡の様になってエイヴァーンを映し出します。
ナシル・アル・モルク・モスクは別名ローズモスクとも呼ばれていますが、これはピンク色のタイルを多く使用しているためで、他のモスクがペルシャンブルーのタイルを使うことが多いのに対し、このモスクでは入口や壁面、エイヴァーン内部など各所にピンクのタイルが使用されているので、全体にピンク色がかって見えます。
写真:大竹 進
地図を見る規模としては小さなナシル・アル・モルク・モスクを有名にしているのは、西の礼拝堂です。
中庭に面する連続アーチの内側は、色とりどりのステンドグラスで飾られ、そこを通った七色の光が壁や床の絨毯に映し出される様は、誰もが思わず歓声を上げる美しさです。
太陽の動きと共に、礼拝堂内に映し出される幻想的な光景は少しずつ変わっていきますが、この礼拝堂は西側にあるため、訪れてこの光景が見られるのは午前中だけです。
午後には日が当たらなくなりますから、参観の際にはご注意下さい。
写真:大竹 進
地図を見るハーフェズはイランで最も偉大で敬愛されている詩人で、ハーフェズとは「コーランの暗唱者」という意味です。
彼は1325年シーラーズに生まれ、1389年に没するまでほとんどをこのシーラーズで過ごしました。
市の北東にあるハーフェズ廟は広大な敷地に花と緑が溢れ、少し高台になった所にある8本の柱に支えられた東屋風の場所に、彼の棺が置かれています。
棺は白い大理石で造られ、表面に彼の詩が彫られています。
次々に訪れる参拝者は皆棺に手を触れ、彼を偲んだり詩の一節を口ずさんだりしています。
棺を蓋う東屋風の天井は、緻密で色鮮やかなアラベスク模様で彩られていて、暫しの間見とれてしまう美しさです。
シーラーズはペルセポリス観光の起点として、イランを訪れた観光客はほぼ間違いなく訪れる場所ですが、シーラーズ自身も古都として多くの見所があります。
かつて世界の半分と謳われたイスファハンに負けないくらいの美しい街にしようとした、ザンド朝の名君キャリーム・ハーンによって建設されたモスクやバザールが、今も旧市街を形作っていて、今回ご紹介した以外にも、幾つものモスクや霊廟、神学校などがあります。
ペルセポリス観光を行った前後には是非古都シーラーズも楽しんで下さい。
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