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提供元:提供:春日大社
地図を見る生まれ変わった「春日大社国宝殿」の総監修を務めたのは、サントリー美術館や根津美術館などを手掛けたことで知られる建築家の弥田俊男氏。
耐震補強や収蔵環境改修はもちろん、大幅に内外装を一新しています。
「神様の宝物を見るための造り。現実とは違う、信仰だけが色づいて輝いて見えるような空間変化を出した」と話す弥田氏。展示室の一部の壁には、名産の奈良晒を使用し、白壁をよく見ると麻の網の目が分かるなど奈良や神社らしさが感じられる造りです。
更に、国宝殿1階には、春日の森をイメージしたカフェ・ショップ「鹿音(KAON)」が新たに併設。無添加・自然派食材の使用で知られる奈良の中華料理の名店「桃谷樓」の運営とあって話題になっています。
「春日大社国宝殿外観」提供:春日大社
写真:いずみ ゆか
地図を見る旧宝物殿に比べ、ミュージアムとしての特色が増えた「春日大社国宝殿」。特に入口すぐの展示室1「神垣」の空間には驚かされます。
真っ暗闇の中に浮かび上がる光と水と映像のインスタレーションは、水盤に光と共に水滴が落ちて光が波紋のように広がり、不思議と心が静まります。(作品「神奈備」上映時間約5分)
また、明滅する光が映像と共に色を変える様が、世界遺産の春日原生林や万葉植物園の植物にも見える作品「春日」は、上から映像を流すことで神々が来臨したかのようなイメージを訪れた人に与えます。(写真参照・上映時間約15分)
3つの要素で構成されたインスタレーションは、春日大社宮司・花山院弘匡氏の発案で展示デザイナー尾崎文雄氏がプロデュースし、照明・インスタレーションの鬼才・岡安泉氏が手掛けた作品。作品に使用されている風景映像の素材は、実際に春日大社境内で撮影されたもの。聖地を体感できるような演出に、今から春日の至宝を拝観する気持ちが高まります。
●神奈備(神の宿る神聖な山)
写真:いずみ ゆか
地図を見る「春日大社国宝殿」のシンボルは、春日若宮おん祭の舞楽演奏で実際に使用される巨大な「だ太鼓」一対です。なんと春日大社のだ太鼓は、実際に使用されているだ太鼓の中で日本最大のもの。高さ6・5メートルの圧倒的な迫力は、展示室2「だ太鼓ホール」で目の当たりにすることができます。
太鼓の外側を取り巻く火焔から、火焔太鼓とも呼ばれるだ太鼓。三つ巴と左右に二頭の龍を掲げる左方太鼓と二つ巴と二羽の鳳凰が特徴の右方太鼓は、展示室の窓から差し込む光で五彩が美しく映えて見えます。
●だ太鼓は、常に左方・右方一対で使用される
写真:いずみ ゆか
地図を見る2階には大小2つの展示室があり、大展示室の空間には実は秘密があります。大展示室天井を見上げると、天井高を段階的に下げた不思議な造りになっている事が分かります。なぜこの様な造りなのでしょう?
先ほどの1階「だ太鼓ホール」展示のだ太鼓は、実は1976年制作の複製されたもの。鎌倉時代に源頼朝が寄進したと伝わる重要文化財指定のだ太鼓がオリジナルです。この重文のだ太鼓は、現在修復中。2年後の修理完成後には、この2階の大展示室に展示予定なのです。
そのため、天井高が一番高い所に重文のだ太鼓を設置後、天井の段々に見えないよう細かく設置したライトを当てる様な設計になっているのです。
また、春日大社宝物は、細かな細工が優れていることで知られているため、展示ケースの配置や照明の当て方を工夫し、宝物が持つ細かな美しさを際立たせる展示になっています。
美術鑑賞用の「ギャラリー・スコープ」があると、より一層美しい細工を楽しめるのでお勧めです。
※混雑時の展示品前での長時間鑑賞は、周りの方の迷惑になることがありますので、お気を付け下さい。
提供元:提供:春日大社
地図を見る「国宝殿」の名称が示す通り、展示品はどれも国宝ばかり。なんと国宝352点、重要文化財971点を所蔵しています。しかもデザイン的にも工芸技術的にも最高級と言われる平安時代の名宝が多いことから、「春日大社国宝殿」は「平安の正倉院」とも称されています。
この度のリニューアルにあたり、平成28年10月1日〜11月27日まで、開館記念展「春日大社の国宝〜千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に〜」として、所蔵宝物の中から兜や刀剣など珠玉の名宝50点が公開中。思わず感嘆の溜息が出るほどの名宝の美をこの期間に是非、味わって下さい。
中でも取り分け注目されている展示宝物は、近年の科学調査の結果、金具の多くがほぼ純金の金無垢であると明らかになった国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」(公開は10月31日まで)。鞘に螺鈿技法によって「竹林で雀を追う猫」が表現されており、彫金工芸・螺鈿細工の最高傑作です。
国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」提供:春日大社
先ほどご紹介した国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」の鞘に螺鈿技法で表現された「竹林で雀を追う猫」ですが、猫や雀の目には「琥珀」、竹の葉や猫の斑点には「青いガラス」が用いられており、その細工の美しさは訪れた方に強烈な印象を与えます。
そのためこの猫は、リニューアルを機会に国宝殿の若手学芸員がデザイン化し、春日大社国宝殿の公式キャラクターとしてグッズ展開されました。
ミュージアムショップを兼ねた国宝殿1階のカフェ・ショップ「鹿音」で販売されていますので、是非チェックしてみて下さい。
第60次式年造替は、平成28年11月 6日「正遷宮(本殿遷座祭)」執行によってクライマックスを迎えます。国宝殿のリニューアルオープンで更なる盛り上がりをみせる春日大社。奈良観光で外すことはできない名観光地であり聖地です。
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